2016年1月に読んだ本①

2016年1月の読書メーター
読んだ本の数:8冊/22冊
(前半1/15まで)


信長協奏曲 13 (ゲッサン少年サンデーコミックス)信長協奏曲 13 (ゲッサン少年サンデーコミックス)感想
松永さん何故に反旗を?と思っていたが、森兄に語った生き方に、この物語の松永さんらしくて納得。弥助も諸国修行の旅に出て、平成タイムスリップ組に一人取り残されたサブローは、珍しく物思いに耽る。何かやっぱり大人になった、高校生だった彼もそれなりの年になっているのね。そして天正6年、半兵衛まだ存命だけどと思わず年表確認。本能寺まで後わずか。ミッチー顔バレで、蘭丸くんの健気さ可愛かったけど、後を思うと切ない。半兵衛・秀吉がどう動くのか、先が気になる。
読了日:1月15日 著者:石井あゆみ
半知性主義でいこう 戦争ができる国の新しい生き方 (朝日新書)半知性主義でいこう 戦争ができる国の新しい生き方 (朝日新書)感想
論語に「学びて思わざれば則ち罔し、思いて学ばざれば則ち殆し」とあるが、そういう事なのだろうか。いくら知識があっても、それを語るだけでは机上の空論と言われる。けれど感情的な好嫌だけで行動するのは危険。穏健中立ではなく行動する中庸へ。ネットで香山さんに意見を求める人は、論拠となる資料の事はどうでもよくて、自分と同じ感情的な部分で香山さん自身がどう思ってるのか言って欲しいのだろう。悪く言えば言質が取りたいって事かな。本書にあるようなネットのやり取りだったら時間の無駄なので、消耗しないうちに撤退した方が良さそう。
読了日:1月14日 著者:香山リカ
海街diary 7 あの日の青空 (flowers コミックス)海街diary 7 あの日の青空 (flowers コミックス)感想
すずとお姉さんたちの関係が深まってるみたいで、その安定感がすずの進路決断にもつながって、ホッとした。幸と佳乃も新しい恋が実りそうで、よかった。と思ったら、チカちゃんが誰にも言えな悩みを抱えているらしいのが心配。
読了日:1月13日 著者:吉田秋生
日本を、信じる (中公文庫)日本を、信じる (中公文庫)感想
東日本大震災の翌年、90歳となったお二人の対談。文学の外、震災と第二次大戦という共通の体験、宗教や死生観の話など、わかりやすいお話だった。三島由紀夫が左翼を理由にノーベル文学賞を逃したというのは知らなかった。それがああいう形で亡くなったというのは複雑な心境。震災からの東北地方の復興に期待をされてお話を終えていたが、実際には5年経ってまだまだなのが辛い。
読了日:1月13日 著者:瀬戸内寂聴,ドナルドキーン
乱入者に情、配偶者に愛 右手にメス、左手に花束11 (二見書房 シャレード文庫)乱入者に情、配偶者に愛 右手にメス、左手に花束11 (二見書房 シャレード文庫)感想
近頃BLでは電子化を気長に待つ本もあるけど、待てなくて文庫購入。久しぶりで、美卯さん楢崎先生の偽装恋人問題忘れてましたが、おかげで親しくなった2人の会話が楽しかった。そうか、こちらのシリーズでは楢崎先生は未だまんじ君と出会ってない訳だし。主役の2人の方は、安定したラブラブぶりで、トラブル毎に思いやりと理解が深まっていく様子。理想のカップルですね。乱入者って言うから何が起きるのかと思ったら、可愛い預かりモノで微笑ましかった。でも私だったら絶対無理だし、きっと怒りまくる(笑) 篤臣君は本当にエライ!
読了日:1月11日 著者:椹野道流
子どもたちは夜と遊ぶ (下) (講談社文庫)子どもたちは夜と遊ぶ (下) (講談社文庫)感想
「i」の正体が色々な状況からそれに違いないと思えた所で、また新た展開があったり、最後まで一気に読ませる運びに感心した。これまで読んだ辻村作品の中で、一番多くの人が殺されたというのに、殺人者たちについ同情的になってしまう。だから、あのラストにも読者として妙に救われた気持ちになってしまった。でもそれでいいのかも疑問だった。人は最終的に自分の為にしか行動出来ないけど、それが他者に優しい事も残酷な事もある、というだけの事なんだな。
読了日:1月9日 著者:辻村深月
子どもたちは夜と遊ぶ (上) (講談社文庫)子どもたちは夜と遊ぶ (上) (講談社文庫)感想
メジャースプーンの秋山先生登場作品と言う事で読み始めたが、先生以外にもあのお姉さんやお兄さんと思われるD大生やOBも登場。その中に、この人達は出て来てない、と気になる2人が。彼らが「i」と「θ」なのか? でも何かもっとありそうな気配。最後までわからないのが辻村作品ですから。
読了日:1月8日 著者:辻村深月
ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)感想
「ハケンアニメ」のチヨダコーキから登場人物でバトンを繋ぐ様に読んできた辻村作品。本作は「凍りのくじら」のふみちゃんからだが、通院の理由が辛い。法律だけでは解決されない被害者の加害者への感情。罪と罰、反省と償いが得られない時の復讐心。自分らしくある事の大変さや自分の行動に対する責任の重さを、大人以上に理解している、ふみちゃんとぼく。二人とも小学生だから子どもらしく純粋なのに、大人過ぎる。だから大人でも自分の人生を引受ける意味を考えさせられる。これは秋山先生登場の「子どもたちは夜と遊ぶ」も読まなくては。
読了日:1月2日 著者:辻村深月

読書メーター

# by hitokohon | 2016-02-06 17:43 | 読書メーター

2015年12月に読んだ本②

2015年12月の読書メーター
読んだ本の数:7冊/22冊
(後半12/16から)

最後の晩ごはん  師匠と弟子のオムライス (角川文庫)最後の晩ごはん 師匠と弟子のオムライス (角川文庫)感想
表紙の絵は何処なんだろう、お三方の服装はどうして、と考えながら読み始めた。それは夏神さんにとっても大切な、恩ある方の思いの詰まった場所。その方の思いに何とか報いたい3人の姿。今回は夏神さんが当事者で、その辛い過去も何とか前向きに越えて行けそうでよかった。イガくんも、カイリでもある自分に背を向けず考え始めた様子。そしてロイドも大活躍で、これで完結なのか? もうちょっと先が読みたい。
読了日:12月29日 著者:椹野道流
がちナショナリズム: 「愛国者」たちの不安の正体 (ちくま新書)がちナショナリズム: 「愛国者」たちの不安の正体 (ちくま新書)感想
以前韓国時代劇が好きな事をブログに書いていたら、韓国の実態を知らないのかと批判コメントをもらった。そして今、書店には嫌韓本が多い。憲法見直の必要性では、安倍さんの「96条から」発言で一気に護憲に傾いた。安倍政権やヘイトスピーチを批判しただけで、著者が受けた言われなき非難は何なのか? 私も反日? 著者も私も安倍さん個人の人格批判は一切していない、ただその政策に疑問を呈しているだけだ。この理由で政策に賛成だと言わず、安倍政権の足を引っ張るなと言われると、父性的なモノにすがろうしてるだけではと思うのだが。
読了日:12月27日 著者:香山リカ
君に届け 25 (マーガレットコミックス)君に届け 25 (マーガレットコミックス)感想
表紙を見て、ちづちゃんと龍の話は安心して読めたけど、爽子ちゃんの方は、すんなり行きそうで行かないなぁ。ピンは案外いい先生だと思ってたのに、変な所で止めに入るなよー、とちょっとイラつく。次は風早くんか本音を見つめる番ですね。切り込み隊長ケント師匠、ナイスです。「冷たい校舎の時は止まる」の直後に読んだので、ほっと爽やか気分になったけど、若者の発展途上の複雑さは一脈通じるものがあるかも。
読了日:12月27日 著者:椎名軽穂
冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)感想
自殺したのは誰だったのか、思い出せない事が登場人物それぞれに自分の過去を省みさせる。イジメの構図や恋愛感情、進路問題に複雑な自意識。この若い子達はプライドが高く時に残酷なのに、一方でそんな自分を厳しく反証し何て潔癖なのだろう。ずるい大人の私には、とっても眩しく思えた。個々に辛く厳しい日常を背負っていても、きっと明日へ向かう道を見い出せる展開に違いない、辻村作品だから。早くそこに行き着きたくて一気に読んだ。そして期待は裏切られない。うーんでもちょっと長かったかな。今の辻村さんならも少しコンパクトに描くかも。
読了日:12月26日 著者:辻村深月
冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)感想
いきなり著者前書き? かと思ったら登場人物が著者と同名、デビュー作だったんですね。最初学園ミステリーだろうと読み始めたら、漂流教室的なSFそれともホラーか、と段々この不思議な舞台装置の謎に引き込まれていった。ホストは誰かと考えてみたが、次々自分の推測は覆され、1人足りないのはもしやあの人が? と思うが確証はなく、先が気になって一気に読ませる展開です。
読了日:12月26日 著者:辻村深月
悩まずにはいられない人 (PHP新書)悩まずにはいられない人 (PHP新書)感想
悩み嘆き続ける人は、それを解消する為の具体的アドバイスが欲しいのではなく、同情や励まし更には大変な状況に耐える自分を褒めて欲いだけ。確かに、愚痴を聞いてもらいたい気持ちってその通り。ストレスを溜め込まない為には、時にそれも必要ではと思う。だが著者が言いたいのは、同情や励ましによって自分の存在を認めて欲しくて、悩みと自己憐憫に依存してしまう危険だ。それは幸せを求める成長欲求とは逆の、幼児の様に守られたい退行欲求。悩みは怒りや憎しみという隠された攻撃性。その本質を理解し、依存から抜け出し現実を見ようという事。
読了日:12月22日 著者:加藤諦三
オーダーメイド殺人クラブ (集英社文庫)オーダーメイド殺人クラブ (集英社文庫)感想
主人公のアンが河原で徳川の行動を見かけた場面で、岡崎京子の「リバーズエッジ」を思い出した。アンが無理解な大人たちに感じる反発や軽蔑、友人達の自己中心的に豹変する態度への苛立ちや不安は、未熟であるが故だ。わかっていても、イラっとするし辛い。少女はその苦しみから逃れる為に、少年Aとなるべき同志を見つける。決して容認してはいけない二人の計画をつい応援したくなる程、少女の側から語られる日常は大変だ。それでも何かを越え、何かを断念して、余生という人生へ向かうのか。紡たくが描いた「あの頃のあの子たち」の様だった。
読了日:12月18日 著者:辻村深月

読書メーター

# by hitokohon | 2016-01-02 00:42 | 読書メーター

2015年12月に読んだ本①

2015年12月の読書メーター
読んだ本の数:15冊/22冊
(前半12/15まで)

やぎさん郵便 3 (シトロンコミックス)やぎさん郵便 3 (シトロンコミックス)感想
完結まで10年、「マッチ売り」読んだのそんなに前だったかなぁと思ったら、コミック刊行までに5年かかっていたんですね。あらためて完結おめでとうございます。戦争を挟んで辛い事もあったけど、4人がそれぞれに幸せそうで良かった。
読了日:12月13日 著者:草間さかえ
やぎさん郵便 2 (シトロンコミックス)やぎさん郵便 2 (シトロンコミックス)感想
長らく積んでましたが、3巻が出たのでやっと読めた。前の2冊を手放したのを後悔したが、読んでるうちに段々と思い出してきた。渡しそびれた恋文の行方とか、トンネルに立って云々とか。昭和レトロな雰囲気と草間さんの絵のマッチングも味わいがある。
読了日:12月13日 著者:草間さかえ
Fool For You【電子限定版】 (Chara COMICS)Fool For You【電子限定版】 (Chara COMICS)感想
SS小説だと思ったらコミックだったのね。いつか別れの日が来るだろ、でもこの世の終わりまで、というトキオ想いが切なくも愛おしい。トキオの想像のなかの、虫や花に生まれ変わったナオキが可愛い過ぎ。今度はどんな漫画が描けるのかな。お幸せにね、お二人さん。
読了日:12月13日 著者:凪良ゆう,穂波ゆきね
カンナ 京都の霊前 (講談社文庫)カンナ 京都の霊前 (講談社文庫)感想
月読命、同じ時に生まれた天照やスサノオに比べ確かに影が薄いが、それは何故? 最後に権力を握った者に抹殺された一族の無念はわかるが、彼らが正義とも言い切れない。彼らもまたその前の権力者を抹殺していたのだろうから。なので、やっぱり冴子さんには共感出来ずに終わった。百済vs新羅との関係は今に繋がる日中韓三国史。しかし、最後は現在の国家権力が動いて収束。それも公安の裏組織? いつの世にも、その時代を生きる者にさえ知られぬ裏があるという言う事だろうか。古代史と社伝の謎は、最後の甲斐の判断で謎のままに終わった。
読了日:12月12日 著者:高田崇史
うせもの宿 3 (フラワーコミックスアルファ)うせもの宿 3 (フラワーコミックスアルファ)感想
女将さんと松浦さんには、そんな過去があったんですね。切ないお話だけど、女将さんの望みは叶った様なので、ハッピーエンドでもあるんでしょう。番頭さんが成仏出来る日もいつか来るのかな。とりあえず完結ですね。
読了日:12月11日 著者:穂積
カンナ 出雲の顕在 (講談社文庫)カンナ 出雲の顕在 (講談社文庫)感想
物語の舞台はいよいよ神話の本拠地出雲。登場人物達にも危機が迫って来る局面ですが、玉兎の人々の求める復権に全く感情移入出来なくて、この戦いの意味を疑問視する志乃芙さんに一番共感する。そして、国譲りの神話は何度聞いても謎。スサノオの性格や位置付けも確かに一貫性が無い。神様達の名前がややこしく覚えられないのだが、立て板に水の如く説明してくれる登場人物さん達は凄い。
読了日:12月11日 著者:高田崇史
カンナ 天満の葬列 (講談社文庫)カンナ 天満の葬列 (講談社文庫)感想
シリーズも後半の7作目。天満と言うから大阪行きかと思ったら、道真さんと天満宮の謎に迫る話。歴史の謎も大変興味深いが、ある意味トンデモ系なのだが、甲斐達の裏歴史の戦いはもはや荒唐無稽な方向に。でも面白い! もしやあの女性が二重人格? と思っていたが、一人の体に二人の人格ってそういう事だったとは…。でも丹波が聞いた声は大人の女性?
読了日:12月10日 著者:高田崇史
カンナ 鎌倉の血陣 (講談社文庫)カンナ 鎌倉の血陣 (講談社文庫)感想
読み始めたら止まらなくなり、シリーズ6作目読了。ついに甲斐の許婚さんも参戦、二人でいざ鎌倉のお茶会へ。ちょっと寂しいと思ったら、後の二人と一匹も別ルートで同じ茶会に招かれていた。今回の殺人の手口も含め、一段と忍者色が濃くなって来た。さて、一介の流人から挙兵した頼朝が、なぜ鎌倉に本拠地を置けたのかとちょっと疑問だったが、当時は海岸まで湿地で住みにくい場所だったんですね。そして源氏三代、政子と将軍職を継いだ息子たちの関係も、そういう説もありかなと思わせる疑問点色々ですね。真実はわからないけど。
読了日:12月8日 著者:高田崇史
カンナ 戸隠の殺皆 (講談社文庫)カンナ 戸隠の殺皆 (講談社文庫)感想
今回は3人と1匹で長野の戸隠です。古事記物語とかは読んだ事があるけど、天の岩戸と戸隠の伝説は覚えて無かったし、紅葉狩の話も知らなかった。またしても、そいう見方もあるのかと興味を惹かれる事だらけ。それにしても、甲斐達の旅はますますアドベンチャー度を増している。何やら甲斐の秘めたる力も発揮されつつあるみたいだし、暗躍する人々の繋がりと甲斐の実家との関わりもわかって来るのかな、そちらも楽しみになって来た。次回は鎌倉、今度こそ許婚さんも参戦かな。
読了日:12月7日 著者:高田崇史
カンナ 奥州の覇者 (講談社文庫)カンナ 奥州の覇者 (講談社文庫)感想
シリーズ4作目は、坂上田村麻呂に討伐されたという蝦夷の長アテルイの話。数年前NHKのドラマで初めて名前を知った人物。作中にも出てきた高橋克彦さんの小説が原作だった。教科書や子どもが読む歴史の本に、田村麻呂は出てきてもアテルイの名は無かったのでは? 現在はどうか知らないが、長らく為政者からその名が伏せられいた? そんな事も考えさせられる今作。殺人事件は起きないが、社伝を巡る攻防そのものが事件となり、登場人物の背景も色々わかって来て、いよいよ社伝の謎に迫って行くようで先が楽しみ。
読了日:12月6日 著者:高田崇史
カンナ 吉野の暗闘 (講談社文庫)カンナ 吉野の暗闘 (講談社文庫)感想
シリーズ3作目の舞台は、冬の吉野。吉野と云えば桜の名所だが、蔵王権現、金峰山寺や神社もあって、山岳信仰の場でもあったんですね。しかも冬場は結構厳しい土地柄。ここを信仰の場にしたのは7世紀末の役行者だが、彼が吉野にいた理由と、伊豆に流罪になった理由は、鉱脈が関係しているらしい。それが遥かに時代を経て、現在の殺人事件とも関係しているのか? 役行者は天武・持統夫妻と同時代を生きた人だけど、対立関係にあったって事? 時代は夫妻の曾孫聖武天皇の御世になるけど、水銀と東大寺の関係も、ヘェ〜。次は甲斐の許婚さんも参戦?
読了日:12月5日 著者:高田崇史
一生続けられない仕事 3 (バンブーコミックス 麗人セレクション)一生続けられない仕事 3 (バンブーコミックス 麗人セレクション)感想
どんなお話だったのか、すっかり忘却の彼方。でも読んでるうちに三上片山事務所の雰囲気思い出してきた。特にしっかり者のみほちゃん、彼女はとても印象に残るキャラだったのだなぁ。小野田の事、三上と片山の気持ちの整理もついた様子で、良かった。
読了日:12月5日 著者:山田ユギ
拝み屋横丁顚末記 24巻 (ZERO-SUMコミックス)拝み屋横丁顚末記 24巻 (ZERO-SUMコミックス)感想
今回も横丁の皆さん御健在でした。美人の新住民さんが来て、大家さんにもいよいよ春、と思ったら横丁らしいいわく付きのお方でした。孤独死の男性の話にはホロリとし、平井の話も良かった。眼鏡の付喪神さん、霊とはまた違うからか正太郎くんにも見えるのね。
読了日:12月4日 著者:宮本福助
カンナ 天草の神兵 (講談社文庫)カンナ 天草の神兵 (講談社文庫)感想
失踪した知人男性と盗まれた社伝の行方を追うシリーズの第二弾。今回の行く先は天草。島原・天草の乱から360年、あれはキリシタン弾圧だったのか、一揆だったのか? 天草四郎とは何者だったのか? 何しろ、島原の乱というから天草も長崎県かと思ってたくらい全く詳しくない歴史的出来事だったので、なるほどそういう背景もあったのか、と興味深かった。物語世界で起きている殺人事件の謎解きもさることながら、歴史の謎の方が面白くて続きが読みたくなるシリーズ。次は吉野、役行者ですね。壬申の乱直前の天武・持統夫妻の話とかもあるかな。
読了日:12月4日 著者:高田崇史
カンナ 飛鳥の光臨 (講談社文庫)カンナ 飛鳥の光臨 (講談社文庫)感想
高田さん初読。職場のランチ仲間から「歴史物好きなら」と勧められた作家さん。そして、主人公が後継ぎである神社から盗まれたのが「蘇我大臣馬子傳暦」なる社伝だというから、興味深々のこの物語。同じ頃起きた出版社での殺人事件と二人の男性の失踪。聖徳太子は実在したか? という近頃気になっている話もでてきたりで、面白かった。そして社伝も失踪者も未だ行方はわからず。この謎を追うシリーズらしい。早く続きが読みたい! 解説が辻村深月さんだったのも何か嬉しい。
読了日:12月1日 著者:高田崇史

読書メーター

# by hitokohon | 2016-01-02 00:41 | 読書メーター

2015年11月に読んだ本

2015年11月の読書メーター
読んだ本の数:12冊

波間にて 富士見二丁目交響楽団シリーズ 外伝 (角川ルビー文庫)波間にて 富士見二丁目交響楽団シリーズ 外伝 (角川ルビー文庫)感想
前巻が貞光ちゃんのソロ演奏家としてのライバル宣言で終わったので、続きが待ち遠しかった。久しぶりにストレスが胃に来た悠季。今更ライバル宣言でそこまでダメージか、と思ったが自己嫌悪にハマりこまない所は、やっぱり大人になったのね、良かった。そして、かつて悠季がした気苦労を、五十嵐くんが負っている。ご苦労様です、ガンバレ五十嵐!
読了日:11月30日 著者:秋月こお
鹿の王 (下) ‐‐還って行く者‐‐鹿の王 (下) ‐‐還って行く者‐‐感想
群れを守る為に自らを犠牲にする者を、馬鹿な奴だとも、それが出来る才を天から与えられてしまった事を哀れとも語ったヴァンの父。助けられた者が感謝するのは当たり前だが、それをさも英雄かのように持ち上げる気持ちの裏にあるものが大嫌いだとも。若かったヴァンに、何としても生き延びる道を探す事を重視するよう語った父の言葉は、彼の決心にどういう後押しとなったのだろう。このヴァンが語った父の話が、一番印象に残った。
読了日:11月27日 著者:上橋菜穂子
薄っぺらいのに自信満々な人 (日経プレミアシリーズ)薄っぺらいのに自信満々な人 (日経プレミアシリーズ)感想
タイトルのような人は、周りの評価を気にする余り、現状を客観的に把握せずに出来る自分をアピールする事を重視してしまう。空気を読んで周りと上手く群れる事がコミュ力だと思い、SNSなどでも頻繁にやり取りして、一人になる事を避けたがる。他者からの期待に応える事、不快を与え嫌われたりしない気遣いなどはある程度必要だが、それは他者を思いやってする行動であり、自分が良く見られたい思いに囚われない事。評価の基準は他者からではなく自分の中に持って、一人になって自身を見つめ成長へ向かう時間を持つ事。何事もバランスが大事。
読了日:11月24日 著者:榎本博明
鹿の王 (上) ‐‐生き残った者‐‐鹿の王 (上) ‐‐生き残った者‐‐感想
話の端緒がつかめるまで中々入り込めなかったが、ヴァンの身に降りかかった災難と、ホッサルが原因と治療法を探求する黒狼熱という病の間に、何やらきな臭い関わりがありそうだというあたりから、断然面白くなってきた。ヴァンの故郷では飛鹿を馬の様に乗りこなすらしいが、鹿の王っていうのは、いったい何なのだろうか? 下巻を読むのが楽しみになった。それにしても、ヴァンが助けた幼いユナちゃが可愛い! 彼女の未来が幸せであるといいのだけれど、何か心配だ。
読了日:11月24日 著者:上橋菜穂子
お医者さんのお引っ越し (プラチナ文庫)お医者さんのお引っ越し (プラチナ文庫)感想
久しぶりに読むこのシリーズ。いつの間にか、すっかり家族らしくなっていた二人。お互い相手を思いやり、九条さんは先生を甘やかす事を楽しみ、先生は九条さんが無理をしているのではと心配する。さりげなく強引にラブアピールする九条さんと、ひたすら照れる甫先生、大人なのになんだか可愛らしいカップルだ。BLは読者の願望充足的な要素もあるが、仲のいい二人を見て自分の家族との接し方を反省する部分もあるかも。
読了日:11月18日 著者:椹野道流
ヤバいLINE 日本人が知らない不都合な真実 (光文社新書)ヤバいLINE 日本人が知らない不都合な真実 (光文社新書)感想
ガラケー使用で、スマホへ移行する気になれないた理由のひとつに、LINEを利用しなくてすむから、という事がある。それは、コミニュケーション能力の低い私には、その便利さがかえってストレスになりそうだから。でも、LINEについて何も知らずに毛嫌いしてるのもどうかと、本書を読んでみた。運営会社が韓国系の企業である事も、無料アプリでありながら何によって利益を得ているのかも、知らなかった。プロジェクトX的な企業努力の話は面白かったし、便利さや問題点もある程度理解できて良かった。
読了日:11月14日 著者:慎武宏,河鐘基
イシュタルの娘~小野於通伝~(12) (BE LOVE KC)イシュタルの娘~小野於通伝~(12) (BE LOVE KC)感想
関ヶ原以後の一時の平穏、家康に追い込まれて行く豊臣側と天皇側を思うと、この先が辛い。猪熊事件なんてあったんですね、全然知らなかった。秀忠さんの外様大名などの容赦ない取り潰しで、多くの浪人が生まれ、治安の問題も言われてたけど、やがて大坂城へ向かう事になる人々もいるんですよね。真田弟も動き出すのかな。そういえば、来年の大河ドラマに於通さんは登場するだろか?
読了日:11月14日 著者:大和和紀
本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP新書)本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP新書)感想
読みたい本はたくさんあるのに遅読で追いつかず。かと言って速読法を身につける気にもなれないので、本書のタイトルに惹かれた。常にこんな丁寧には無理だが、お気に入りの1冊をじっくり読んでみるのもいいかなと思った。実践紹介されてた本、平野さん以外の日本作品は大昔の学生時代に読んだが、細部をまるで覚えておらずショック。スローリーディングが必要だったかも。平野作品は、文藝春秋掲載「日蝕」を途中まで読んだ事があるだけ。初読みなのに小説じゃなくてすみません。
読了日:11月7日 著者:平野啓一郎
ぼくたちダイアリー  (3) (バーズコミックス スピカコレクション)ぼくたちダイアリー (3) (バーズコミックス スピカコレクション)感想
いつの間にか3巻出てたんですね。読メしてなかったら気がつかなかったかも。兄弟と叔父の文豪の距離が縮まり、すっかり家族になってるのが嬉しい。優太と正太は父方の叔母さんにも会えて、愛されてて良かったね。その愛がちょっと重かったとしても(笑)
読了日:11月4日 著者:山本小鉄子七尾すず(原著)
あたらしい憲法のはなし (小さな学問の書 (2))あたらしい憲法のはなし (小さな学問の書 (2))感想
昭和22年8月に中学1年用の社会科の教科書として文部省が発行し、昭和26年度まで使われたものの復刻版。中学生向けに書かれているので、とても平易な文章でわかりやすい。国民主権、国際平和、基本的人権を掲げる新しい憲法の内容、国民が決めた最高法規としての大切さ、戦後復興への思いまで伝わってくる。具体的な著者名がないのだが、いったい誰が書いた文章なのだろう。4年で姿を消したのは、戦争放棄を戦力の放棄と明記したのが、昭和25年の警察予備隊設立と矛盾する事もあってなのか。現行憲法とは何かを改めて考える一助になる。
読了日:11月1日 著者:童話屋編集部
お参りですよ (4) (GUSH COMICS)お参りですよ (4) (GUSH COMICS)感想
4巻にしてこの進捗状況ですか(笑)20代も半ば、結構大人なはずの4名さまですが、色々焦れったいですね。
読了日:11月1日 著者:山本小鉄子
うちの神様にはがっかりだ! (キャラコミックス)うちの神様にはがっかりだ! (キャラコミックス)感想
久しぶりのユギさんの新刊で嬉しかった。そして更に久しぶりの禎子さんの原作。悠人に「綺麗だ」を連呼する神主の将和。あなたの方が麗しいのでは? と思ったけど、綺麗は単に見た目だけの事ではなかったのね。見えてお祓いも出来る神主さんと、知らずに色々浄化してる悠人、中々の連携でベストカップルです。指輪の付喪神さんと子猫がラブリーでした。
読了日:11月1日 著者:佐々木禎子,山田ユギ

読書メーター

# by hitokohon | 2015-12-04 01:36 | 読書メーター

2015年10月に読んだ本

2015年10月の読書メーター
読んだ本の数:16冊

V.T.R. (講談社文庫)V.T.R. (講談社文庫)感想
「ハケンアニメ」からの辻村さんリンク作品巡りのとりあえずの終着。「スロウハイツ」のチヨダ・コーキ17才のデビュー作の文庫化という設定で書かれた本作、解説が赤羽環というのがまた読む楽しみとなっている。17才でこれを書いたチヨダ・コーキはやはり只者ではないな。でも読み進める内に、この人物の正体は?、どれが伏線?、と辻村作品を読む楽しみになっていた。そしてまたしてもやられた。辻村さんあと2冊積んでるんだけど、続けて読みたくなってしまう。
読了日:10月31日 著者:辻村深月
ツナグ (新潮文庫)ツナグ (新潮文庫)感想
3年前に映画を観て知った作品。その時は原作より映画の中で語られた「人生の秋に」が気になったが、先日読んだ「凍りのくじら」の生死不明の父娘の関係から、この作品に通じるものを感じ読んでみたくなった。依頼者たちの物語から、使者(ツナグ)見習いの歩美がその役目を受け継ぐための覚悟へと主題が移っていく。その流れが良いなと思った。映画を観てストーリーわかったからいいや、と思ってたけど読んで良かった。この作品に「人生の秋に」は引用されてなかった。映画で樹木希林さんが演じた祖母は後進に継なぐ思いを強調していたのだろう。
読了日:10月29日 著者:辻村深月
これ、誰がデザインしたの?これ、誰がデザインしたの?感想
読メで知った本。皆さんの感想で読んでみたくなり図書館で借りました。デザインというと、衣服やバック装身具などのファッション系、車や家電など大きめのモノを考えてしまうけれど、もっと身近な日常的に使っている消耗品やパッケージ、街で目にする表示物など、様々なモノがデザインされた作品だったのですね。見て読んで楽しい本でした。
読了日:10月25日 著者:渡部千春
凍りのくじら (講談社文庫)凍りのくじら (講談社文庫)感想
「ハケンアニメ!」チヨダ・コーキ→「スロウハイツ」芦沢光という流れで、この作品を読んだ。「ドラえもん」は読んだ事ないが、理帆子の失踪した父が、この漫画に託して娘に伝えたかった様々な事柄から、藤子先生の凄さを知り、父の愛情も胸に響いた。そして高校生の娘を残して先立つ母の想いの細やかさ。理帆子が父の名を継いだ気持ちが嬉しい。原作読んでないが映画「ツナグ」で見た想いを思った。
読了日:10月25日 著者:辻村深月
ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンスジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス感想
文藝春秋の芥川賞講評を読んで、受賞2作品に次いで高評価を得ていたので興味を持ち読んでみた。15年前の高校時代の美術準備室、大学時代の東北バイク旅行、10年前の思い出。あの時確かに有ったはずなのに、今は失われあるいは疎遠になった人間関係や風景。そんな回想の中で思う、明日への不確かさ。今を生きる事への堅実さと一抹の不安、共感できる作品だった。
読了日:10月24日 著者:滝口悠生
スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)感想
コーキを含めたスロウハイツ住人たちと環は、いったいどういう関係で、どういう人たちなのか。そもそも冒頭のコーキの作品が関わる事件で、住人たちはどんな影響をうけたのか? 上巻からの謎が気になってイッキ読み。段々と「もしや?」と思った事の謎が解けていくのが面白かった。自他ともに厳しく、気性も激しい環だが、案外乙女だったのね。ちょっと御都合主義かもしれないが、ハッピーエンドでよかった。
読了日:10月22日 著者:辻村深月
スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)感想
春先「ハケンアニメ!」を図書館で借りて読んでから、ずっと気になってたチヨダ・コーキという小説家が登場する物語。コーキのファンでもあり友人でもある脚本家の赤羽環が、知合いの老人から譲られたという元旅館であった古い建物。環は、それぞれプロアマ男女の違いはあるがクリエータである友人たちに、自分の居住スペース以外の6部屋を貸して同居する事にした。名付けてスロウハイツ。何やら若者たちの成長物語なのかと思っていると、視点の違いや時系列の変化に、謎めいたものを感じるようになる。神様ってなに? そして天使ちゃん・・・。
読了日:10月19日 著者:辻村深月
応天の門 4 (BUNCH COMICS)応天の門 4 (BUNCH COMICS)感想
突然災難に見舞われだした業平さん。この物語では以外と硬派な感じのビジュアルなんだけど、やっぱり色々と女性遍歴があるのね。誤解からの受難とは言え身から出た錆(笑) そして都に出現の百鬼夜行にも黒幕が。それを確認しようと屋根の上にいた道真が、夜道に怯える少年には何に見えたのか。正体見たり、な感じですね。本当に怖いのは人間。結果がわかってるだけに辛いけど、藤原親子の企みにどう対抗していくのか、菅・紀・伴ほかの皆さま。そのクールさで頑張れ道真。
読了日:10月15日 著者:灰原薬
「事務ミス」をナメるな! (光文社新書)「事務ミス」をナメるな! (光文社新書)感想
職場でのコンプライアンス遵守やミスゼロ活動が日々厳しくなっている今日この頃、何かヒントになればと読んでみた。ミス撲滅のための新規な提案はそんなになかったが、事故報告やヒヤリハットが案外役立たない理由はなるほどと思った。見やすい書類や手順書というのも含め、自分の仕事に役立たつよう心掛けたいと思う。
読了日:10月13日 著者:中田亨
鏡花あやかし秘帖 華 (ノーラコミックス)鏡花あやかし秘帖 華 (ノーラコミックス)感想
泉鏡花と駆け出し編集者香月くんのシリーズ、コミック版2冊目。鏡花さんは何やら某作品のあのお方の様ですが、お宅には色々なモノが訪ねて来るんですね。香月くんも連れて来ちゃうみたいですし。不可思議な出来事を取材して回る香月くんだけど、本当に怖いのは人間でした。
読了日:10月12日 著者:今市子
重版出来! 6 (ビッグコミックス)重版出来! 6 (ビッグコミックス)感想
「きみを見守りたい」「きみを守りたい」で、よく知らなかった校閲という仕事の奥深さを知った。その他の話も含め、仕事にプライドを持ち、それを継承するため人を育てる人々の心意気が伝わった。webへの作品発表の話では編集者の役割りの重要性も語られていて、改めて出版文化を考えさせられる巻だった。
読了日:10月12日 著者:松田奈緒子
雪花の虎 1 (ビッグコミックス)雪花の虎 1 (ビッグコミックス)感想
東村さん初読み。「海月姫」でお名前を知って、書店でその他の作品を見かける度に気にはなっていたのですが、時代物を描かれたというので、是非読んでみたくなった。謙信女性説は聞いた事があったが、その根拠を初めて知った。その誕生前からの毘沙門天の生まれ変わりと言う両親の期待や、男児として育てられた以上に持って生まれた男勝りの性格、どんな姫武将に育つのか楽しみ。ライバル信玄もこれまでに無いキャラみたいで、「人は石垣人は城」と言った人とは思えない周りの人々の見下し様で、こちらとの対決も楽しみ。
読了日:10月10日 著者:東村アキコ
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年感想
雑誌掲載の「風の歌を聴け」以来35年ぶりにして本では初読みの村上春樹さん。鍋田恭孝著「子どものまま中年化する若者たち」で紹介されていて読んでみたくなった。色彩が象徴する個性と「つくる」という行為。仲間との安定した関係から排斥される不安と、その束縛から飛び出す勇気。16年もの間真実を確認する事に逡巡しながら引きずり続けた主人公に苛立ちを覚えたが、何故?を訊ねる行動は謎解きめいて面白かった。痛みを伴う究極の取捨選択をする事が「本物の人生」への入り口だというアカの話が印象的だった。
読了日:10月7日 著者:村上春樹
カブキブ! (4) (角川文庫)カブキブ! (4) (角川文庫)感想
部活紹介の舞台も体操部とのコラボで成功し、どんな新1年生キャラが参入するのかと楽しみにしていたが、そう簡単には部に昇格させてもらえなかった。白銀屋さんの紹介というから割と安心してたら中々クセのある指導者さんで、新1年生入部のハードルがググッと高まった。そして彼の前向きで一所懸命な性格が禍したとも言えるトラブル発生で、部長のクロくんには試練だった。とんぼくんのナイスフォローもあったけど、彼がそういう性格だったからこそ乗越えられた事でもあったのね。偶々「多崎つくる」と並行して読んでたのでちょっと複雑な思い。
読了日:10月7日 著者:榎田ユウリ
三匹の守役 (招き猫文庫)三匹の守役 (招き猫文庫)感想
作家買いで、招き猫文庫って初読み。書き下ろしのエンタメ時代小説文庫なんですね、知らなかった。何やら命を狙われているらしい藩主の次男と、その守役となった下級藩士3人のお話。正体不明の暗殺者から2才の若君を守る、と言うバイオレンス系の設定なのに、ほのぼのして心あたたまる展開でした。おお舞谷藩と言えば「恋襲ね」と同じ。歴代色んな若君がいらっしゃるのですね。時代小説的に面白かったのは、江戸藩邸での下級藩士達の暮らしぶり。安月給で社員寮暮らしでもカツカツな現代人みたいです。
読了日:10月4日 著者:小林典雅
デートしようよ (ディアプラス文庫)デートしようよ (ディアプラス文庫)感想
久しぶりの典雅さん、やっぱり独特の例えや表現の面白さ、典雅節健在で楽しかった。紘兄が詠介に授けるデート攻略法は、典雅さん初読みでハマった「美男の達人」を彷彿とさせるものがあったし。実らぬ片思いと思い込み、嘘でもいいから二人の時間を作りたくてデート指南を頼む詠介も、二人の将来への不安からおかしな妄想に走る紘兄も、一所懸命な中に可笑しみと愛しさかあっていい。
読了日:10月3日 著者:小林典雅

読書メーター

# by hitokohon | 2015-11-01 11:00 | 読書メーター

2015年9月に読んだ本②

2015年9月の読書メーター
読んだ本の数:12冊/20冊
(後半9/16から)

ホームレス・サラリーマン (花音コミックス)ホームレス・サラリーマン (花音コミックス)感想
ガミさん、ゴッキーとはどこまでの関係に? と思っていたら次々出て来る驚きの家族関係! ゴッキーとの関係もすんなり行きそうで行かないな(笑) ガミさんに抱きついてる圭太くんが可愛い。でも本当の事知ったら、大丈夫かな、心配。
読了日:9月30日 著者:今市子
戦争もできる日本国 秘密法、愛国心、水陸機動団の次に来る「まさか」 (朝日新聞デジタルSELECT)戦争もできる日本国 秘密法、愛国心、水陸機動団の次に来る「まさか」 (朝日新聞デジタルSELECT)感想
初出は、集団的自衛権行使容認が閣議決定される前、「国家安全保障戦略」が策定された2013年12月の記事。「国家安全保障戦略」「新防衛大綱」「中期防衛力整備計画」の要旨を掲載し、説明を加えている。3方針は、中国・北朝鮮・ロシアなどの周辺国との関係を安全に保つために、日米同盟の強化や、陸海空自衛隊の役割りなどをまとめた感じになっているが、これ個別的自衛の問題だと思うんだけど、何故その後集団的自衛権の行使まで行ってしまうのか、私には理解できない。安倍さん是非もっとわかる様に説明してください。
読了日:9月30日 著者:朝日新聞
雲は湧き、光あふれて (集英社オレンジ文庫)雲は湧き、光あふれて (集英社オレンジ文庫)感想
須賀さん初読み。コバルト文庫などでお名前だけは存知上げていたんですが、高校球児の物語というのが意外な感じで興味を持ちました。故障した有望選手とチームメイトの「ピンチランナー」、新米スポーツ新聞記者と球児の「甲子園への道」、そして戦時中の旧制中学球児達の辛い運命を描いた表題作。三作とも野球にかける若者の情熱と仲間との関わり、生きる姿勢など、心に残る物語でした。
読了日:9月29日 著者:須賀しのぶ
安倍政権は本当に強いのか (PHP新書)安倍政権は本当に強いのか (PHP新書)感想
今の安倍政権がこれまでの自民党政権とどう違うのか、第一次政権の失敗から学んだ事は何か、そしてそれ故の脆さや後進が育っていないという不安が、解りやすく説明されている。一番印象に残ったのは、一見地味な感じの菅官房長官の官邸掌握術が凄いらしい事。憲法改正が発議されるとしても、どういう形で国民投票するのか疑問だったが、そもそもそれも決まってないのだな。これからをしっかり見て行かなければならない。戦後政治の流れが大まかに語られていた章はありがたかった。欲を言えば所々に年数も入れていただけると更に良かった。
読了日:9月28日 著者:御厨貴
スクラップ・アンド・ビルドスクラップ・アンド・ビルド感想
芥川賞掲載の文藝春秋で読んだが、図書館で単行本を借りて再読。「死んだらよか」が口癖のじいちゃん。卑屈で陰気な生活態度に孫の健斗はイラついていたが、じいちゃんのその願いを叶える為にはどうすべか考える様になる。一方で、じいちゃんを反面教師とするように自分を鍛え「まっすぐにビルドしていく」事に快感を覚える。だが、じいちゃんが時折見せる意外な一面にその本音がわからなくなる。そんな祖父との関係から実は色々と受け継がれていく思いがあり、それが孫の力になっている様に感じた。じいちゃん中々したたかで面白い人だ、と再確認。
読了日:9月27日 著者:羽田圭介
(054)親子共依存 (ポプラ新書)(054)親子共依存 (ポプラ新書)感想
BS日テレ久米書店で知った本。過保護と過干渉、思い当たる事がありまくる私でさえ、「親がそこまで!」と思ったあれこれを経験したので、それを上回る近頃の大学と親の関係に驚き、読んでみたくなった。子育ての最終目標は、自立して親元から巣立たせる事。息子は成人し社会人になったが、まだそれを果たせていない。就職してやっと子育てが一段落とホッとしている所だが、心配は色々ある。「子育てに手遅れはない」という尾木さんの言葉を励みに、自分が安心を得たいだけの行動言動は慎み、子育て最後の仕上げをしなくちゃな、と反省。
読了日:9月26日 著者:尾木直樹
死にたがりと雲雀(3) (KCx)死にたがりと雲雀(3) (KCx)感想
朽木と細目の過去編。冒頭、唐突に解体新書とお札の説明から始まり、はて?と思ったが、そんな時代だったからこその悲劇のお話だった。家族や家を思えばこその事だけに辛い。朽木が前向きで明るい少年だったのも、細目が健気で可愛い少年だったのも意外で、それだけに何があったのか気になる。兄上はいったい!続きがはやく読みたい。
読了日:9月24日 著者:山中ヒコ
いとしの猫っ毛4 (シトロンコミックス)いとしの猫っ毛4 (シトロンコミックス)感想
みいくんを追っかけて小樽かたら東京に来た恵ちゃん。6年のブランクを経ての二人のラブラブぶりは、いちゃいちゃ過ぎるくらいなのに微笑ましいし、二人でいる事で恵ちゃんもしっかりして、みいくんのお母さんへのわだかまりも解けたみたいで、良かった。小樽帰郷での恵ちゃん実家で、みいくんを家族として受け入るお話にウルウル。清水さんの元彼にも会えて良かった。色々まとまって来た感じだけど、続きあるらしいので楽しみ。
読了日:9月23日 著者:雲田はるこ
孔明のヨメ。 (5) (まんがタイムコミックス)孔明のヨメ。 (5) (まんがタイムコミックス)感想
劉備さん周辺も慌ただしく、孫権さんのところからは魯粛さんが先々代慰霊の旅に? 曹操さん所も何やら着々と準備中。そんな不穏な出来事が迫る中、孔明さんもスキルアップ。いよいよ三国志な物語に向かって行くんですね。ヨメちゃんと孔明さんのラブ度もアップ、乱世を乗り切る良い夫婦に成長中です!
読了日:9月22日 著者:杜康潤
光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島感想
廣島・ヒロシマ・広島、あの日を境にガラリとかわってしまった街と人々の運命。25年経った広島で、戦後生まれの中学生たちが、そのテーマでの展覧会作品製作を通して、それまでふれる事のなかった、家族や恩師など身近な人々の戦争とあの日の辛い出来事を知る。大きな犠牲を出した戦争は、敵味方を超えて個々の苦しみがあった。加害者にも被害者にも、そして何より傍観者になってはいけない、という思い。著者が読書に、後世に伝えたい事なのだろう。
読了日:9月20日 著者:朽木祥
ホテルローヤル (集英社文庫)ホテルローヤル (集英社文庫)感想
北海道東部の街にあるラブホテル「ローヤル」、廃墟となったところから始まり、「ローヤル」命名のエピソードまで、30年を遡っていく短編集。創業者とその家族、従業員や出入り業者、客として訪れた男女など、関わった様々な人々の劇的ではないが決して平穏とは言えない日常を通して、人生の機微が語られていく。欲望や後ろ暗さ、裏切りや生活の困窮、人間の暗部を描きながら何か一筋の光明が見える様な物語。直木賞受賞作品、e文庫にて。
読了日:9月18日 著者:桜木紫乃
ばけもの好む中将 四 踊る大菩薩寺院 (集英社文庫)ばけもの好む中将 四 踊る大菩薩寺院 (集英社文庫)感想
タイトルは「ばけもの好む中将」ですが、もはや「右兵衛佐と十二人の姉君たち」でもいいんじゃないかなと思うくらい多彩(才)過ぎる姉上たち! 表題作はトンデモ設定ドタバタ悲喜劇だったけど、五の君は「孔明のヨメ」のようでステキ。十二の君と春若くんに今後も接点があるのか、など、色々気になるところ。
読了日:9月17日 著者:瀬川貴次

読書メーター
# by hitokohon | 2015-10-01 20:21 | 読書メーター

2015年9月に読んだ本①

2015年9月の読書メーター
読んだ本の数:8冊/20冊
(前半9/15まで)

夏の果て夏の果て感想
ハンケチ、乗り合い自動車、馬車と続く言葉で、今より前の戦前と思われる時代にいざなわれる。旧制中学生なのかな、17才の鈴彦は夏休みを利用して、ひとり実家を離れ病気療養する兄を訪ねた。体調も良くないのに、高齢を気遣って手伝いの女性も断りひとり暮らしの兄八尋には、何か隠している事がありそう。兄弟二人きりの時間が、穏やかそうな中にも緊張感を持って流れていく。せつなくもあるが、何か異界を訪れた御伽噺の様な読後感だった。
読了日:9月15日 著者:八谷響
月影ベイベ 6 (フラワーコミックスアルファ)月影ベイベ 6 (フラワーコミックスアルファ)感想
蛍子の「おわら」への気持ちが、母を思い一人で踊ることから、皆んなと一緒に踊ることへシフトして、彼女の中の何かが動き出した感じ。千夏さんに促され鳴美との距離も縮まり、蛍子自身は漸二を動かす。風の盆に向かって盛り上がりそうな気配。光くんと蛍子の今後も気になるし、クライマックスへの予感。次巻が待ち遠しい。
読了日:9月13日 著者:小玉ユキ
江河の如く 孫子物語江河の如く 孫子物語感想
2500年前に兵法書「孫子」を書いた孫武の物語。楽しく読める「孫子」入門書でもありますね。戦は国家存亡の一大事。情報を集め、敵味方の情勢を比較検討、勝敗は戦う前にほぼ決している。短期決戦を旨とし、どう勝ったかが大切。最善は戦わずして勝ちを得ること。やむを得ず戦になっても負けぬ事。勝ちにこだわれば、無駄に戦が長引き国が疲弊するのみか、第三者に漁夫の利を与える事になる。何だか先の大戦の過ちを指摘されてる様に思えた。外交努力などにより戦わぬ事を最善とする「孫子」、今正に日本人が読むべき書なのかもしれない。
読了日:9月12日 著者:
最後の晩ごはん 刑事さんとハンバーグ (角川文庫)最後の晩ごはん 刑事さんとハンバーグ (角川文庫)感想
「ばんめし屋」に時折訪れる、様々な思いを抱く命無きものたち。今回はそもそも生き物ではないマフラーの霊? 眼鏡のロイドが人間の姿で働いているくらいだからそれもありなんですね。マフラーの霊をまとっているのは海里の兄の友人だったので、その謎とともに海里が知らなかった兄の事もわかり、兄弟の距離も更に縮まった様で良かった。兄友人涼彦さん、良い人なのに苦労するタイプみたいなので、今後幸せが訪れるよう祈ります。また登場するかな。
読了日:9月11日 著者:椹野道流
さよなら、韓流さよなら、韓流感想
韓流はエロであり、フェミでもある。韓国の若い男性芸能人には、日本の男性アイドルより男を感じる、そこが魅力と北原さんは言う。確かにそうかもしれないが、私の周りの韓流ファンは、ジャニーズ系のファンでもある人多い様な。私は映画「王の男」を見てからイジュンギさん好きになったし韓国時代劇ファンでもあるが、別に日本の俳優さんに魅力を感じないからではない。韓流ファンも様々で、本書の内容が全てのファン当てはまる訳ではないが、一面ではある。ただ北原さんが実感している様に、韓流ファンは反日とか、逆風の中にある事は感じる。
読了日:9月8日 著者:北原みのり
子どものまま中年化する若者たち 根拠なき万能感とあきらめの心理 (幻冬舎新書)子どものまま中年化する若者たち 根拠なき万能感とあきらめの心理 (幻冬舎新書)感想
今の若者たちの親世代だが、この子たちが「サトリ」世代とも言われるのは本書のタイトルの様な傾向があるからだったのか、とちょっとショック。社会人になり自由になるお金もあるのにモノを欲しがらず、かと言ってお金を貯めて実家から出て行く計画もなさそうな我が息子。そしてそれを容認している夫と私、本書通りの普通の家庭だ。10才までの育て方が大事であり、経済格差より養育格差が子どもの生き方を左右するというのは、頷けるだけに責任を感じる。私が若者だった時はモラトリアムと言われたが、今の若者とどっちが子どもなのだろう。
読了日:9月6日 著者:鍋田恭孝
おじいちゃんが孫に語る戦争おじいちゃんが孫に語る戦争感想
あの田原総一朗さんが、終戦時の自分と同い年になったお孫さんたちに、自分の体験も含めて戦争について語った本。日本は何故どのように日中戦争を始め、やがて太平洋戦争に至ってしまったのか。そして何故もっと早く戦争を終える事が出来なかったのか。軍部と政治家と天皇、国民とマスコミ、日本人があの戦争にどう関わったのか。戦後、教師やマスコミなど大人達が掌を返た様に戦争批判にまわった不信。GHQの占領政策と冷戦に向かった国際情勢の関係、憲法の事など現在に至るまでの事がわかりやすく語られている。安保法制を考える一助ともなる。
読了日:9月6日 著者:田原総一朗,下平けーすけ
nez[ネ] Your Lovely Smell (SHYノベルス)nez[ネ] Your Lovely Smell (SHYノベルス)感想
完結編ですね、一応。電子本で読み始めたので電子化を待とうと思ったけど、早く結末が知りたくて紙本買ってしまいました。問題の男が消息不明なのが不安要素ではあるけれど、とりあえずハッピーエンドですね。まあこれも雨降って地固まると言うのでしょうか、千里ちゃん鷹目さん、喧嘩漫才しながら末長くお幸せに!
読了日:9月1日 著者:榎田尤利

読書メーター
# by hitokohon | 2015-10-01 20:18 | 読書メーター

2015年8月に読んだ本②

2015年8月の読書メーター
読んだ本の数:13冊/23冊
(後半8/16から)

保育園義務教育化保育園義務教育化感想
ご本人出演のTV番組で紹介されていて、まだ子育てとは縁遠そうな方の著書である事に興味を持った。生きる力ともいうべき「非認知能力」は人と関わる事で培われ、乳幼児期ほど身につく。質の高い乳幼児教育を全ての子どもにうけさせることができれば「社会全体のレベル」を上げ、乳幼児教育にお金をかける方がコスパがいい。また、育児不安による虐待の可能性は子どもと離れる時間がある方が低い。専業主婦家庭も保育園を利用できれば良い。3歳児神話、母乳育児、母性本能、若い男性にこれからが母親を追い詰める事に気付いて頂けてたのは嬉しい。
読了日:8月30日 著者:古市憲寿
「あの戦争」を観る! 戦争映画大特集 【文春e-Books】「あの戦争」を観る! 戦争映画大特集 【文春e-Books】感想
週刊文春2015年8月 13・20日合併号掲載記事の電子化。映画「日本のいちばん長い日」で鈴木貫太郎首相を演じた山崎努さんと原作者半藤一利さんの対談。春日太一さんと町山智浩さんによる「あの戦争」を描いた映画の紹介と解説。映画での戦争の描かれ方にも時代の流れがある事、自分がほとんど知らないヨーロッパでのドイツ軍との攻防戦を題材にした映画も多くある事を知る。「プライベート・ライアン」がノルマンディ上陸作戦、「灰とダイアモンド」がポーランド戦など、題名は知ってたが内容が第二次大戦とは知らなかった洋画もあった。
読了日:8月30日 著者:半藤一利,山崎努,春日太一,町山智浩
死者の書死者の書感想
近藤ようこさんのコミックを読んで再読。何年ぶりだろう。初読時、彼の人が大津皇子だという以外、藤原南家の郎女が誰の娘なのか、時代がいつで他の登場人物が誰だったかもわかっていなかった。今回あらためて家持周辺の描写で世俗的時代背景が色々に語られていた事に驚いた。前よりわかったのは「天上の虹」をはじめとする里中作品を読んだおかげ。そして郎女の思いは、知識を得たことによる内省の深まりと求道だと思っていたが、彼の人に惹かれる気持ちは、もはや「恋慕」に近いものだったのだなぁ。郎女は阿弥陀如来の来迎を得たのか、それとも?
読了日:8月28日 著者:折口信夫
街から子どもがやってきた街から子どもがやってきた感想
3年前の夏、パルテノン多摩ミュージアムで偶然この展示を見た。最初東京多摩地区の子どもたちは何処へ疎開したのかな? と思って見始めたのが、学童疎開したのは品川の子どもたちで疎開先が多摩だったのだ! この展示にあった稲城・多摩だけでなく、都心からの集団疎開は多摩地区全域に渡っていたそうだ。 子どもたちは各所の寺に分散して暮らし、ホームシック・空腹・ノミシラミ、経験のない水汲み洗濯などの苦労をした。その上焼夷弾でその寺が焼けたり、八王子の疎開先では機銃掃射で亡くなった子たちもいたそうだ。品川の校舎は空襲で全焼。
読了日:8月25日 著者:パルテノン多摩
死者の書(上) (ビームコミックス)死者の書(上) (ビームコミックス)感想
折口信夫の「死者の書」を読んで、いにしえの深層の姫君であるヒロインが、滅多に人に姿を見せず自分の意見も言わない、というのが一般の歴史小説と違っていたのが印象的。郎女の思いが中心の作品なので、既に亡くなっている彼の人が大津皇子だという以外、時代背景がよくわからなかった。それがこの作品で郎女の親戚関係や一族の立場など、初めて理解する事が出来た。彼の人か仏かという来迎の場面が、イメージどおりで折口作品を読んだ昔を思い出した。原作の方もまた読んでみたくなった。後半楽しみ。
読了日:8月25日 著者:近藤ようこ
ましろのおと(14) (講談社コミックス月刊マガジン)ましろのおと(14) (講談社コミックス月刊マガジン)感想
青森の大会に出ている兄若菜と弘前の大会の雪。二人は同じくお祖父ちゃんの演奏に接していたがそれぞれにタイプの違う演奏家、自分らしい納得のいく演奏をしてほしい。弘前の田沼と神木清流、雪らも含めまだ若い人々だけど、人に歴史有りでした。神木清流、そんな苦労人だったとは! 偶然にであった津軽三味線から力をもらったのね。次は雪の演奏。
読了日:8月25日 著者:羅川真里茂
日輪の遺産 (講談社文庫)日輪の遺産 (講談社文庫)感想
予備知識なく映画を見て、舞台のモデルが自分も入った事のある米軍施設(旧日本軍多摩火工廠 )である事に驚き原作を読んだ。物語はフィクションだが、それをきっかけに火工廠関係の資料、東京の戦跡やM資金関連の本も読んだり、あの戦争が残したものが案外身近にある事を知った。それにしても少女たちの健気さが切ない。あらためて彼女たちに最後の決断をさせた大人たちの責任の重さを思った。4年ぶりに再読。
読了日:8月24日 著者:浅田次郎
夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)感想
初めて読んだのは10年前でした。「夕凪の街」は原爆投下から10年経った広島を舞台に、とりあえずあの日を生きのびた人々のその後を描きながら、戦争と原爆がその後も人々を苦しめ続ける現実を問いかける物語です。「桜の国」は更に年月を経た続編です。原爆症への不安を抱えながら、発病の可能性がある人への差別や偏見とも向き合わなければならない苦しみを、日本が戦後の復興に向かって行く中で、10年も経って突然原爆症で命を落とした女性や、更に歳月を経て発病した女性とその子ども達を通して描いています。読み継いで欲しい1冊です。
読了日:8月22日 著者:こうの史代
ひそひそ-silent voice- (5) (シルフコミックス)ひそひそ-silent voice- (5) (シルフコミックス)感想
物の声が聞こえる能力の事を両親に話そうと実家に帰る光路。あまりにも身近な存在であるだけに本当の事を言うのに勇気がいる、やっと決心できてよかった。大地との交流が力になってる。光路を慕う大地も愛しくて、ジンと来た。
読了日:8月22日 著者:藤谷陽子
あめつちだれかれそこかしこ 2 (アヴァルスコミックス)あめつちだれかれそこかしこ 2 (アヴァルスコミックス)感想
青司くん入学式まだだったんですね。入学おめでとう。高校生活に馴染めるのか心配でしたが、孤立しても気に病まないタイプで、そこは安心したけども少し皆んなと歩み寄れたらいいね。酒井くんとは何やら上手くやっていけそうで、嬉しい。年神様と納戸さんとの生活には慣れたと思ったら千客万来、神様の眷属のような方々だけど、有難さより迷惑だわね、と私も思う。でも彼らが青司くんと人との縁も結んでくれる事に期待しよう。
読了日:8月22日 著者:青桐ナツ
十二月八日と八月十五日 (文春文庫)十二月八日と八月十五日 (文春文庫)感想
太平洋戦争開始の1941年12月8日と玉音放送の1945年8月15日、この2日に焦点を絞り日記その他に残る当時の人々の反応を示す事で、国家と国民・戦争と平和について考えさせられる1冊。若い時に「カミング・ウォー・ウィズ・ジャパン」を読んで大陸進出への経済制裁が日本を太平洋戦争に向かわせたと知ったが、開戦への人々の思いを本書で初めて知り、強引な政策が民心を追い詰める怖さを感じた。玉音放送に人々が色々な意味で涙した事も同様。敗戦ではなく終戦、その意味を心に刻もう。末長く敗戦国としての戦後が続きますように。
読了日:8月20日 著者:半藤一利
恋と軍艦(8)<完> (講談社コミックスなかよし)恋と軍艦(8)<完> (講談社コミックスなかよし)感想
香菜ちゃんの町長への片思いから始まった物語、完結。年上の男性への憧れは、両親との関係や、若者らしい社会貢献への理想、ちょっと背伸びしたい自分だけの価値観へのこだわりなど、中学生の彼女が通過すべき成長の過程だったのかな。それは篠原さんの入市さんへの憧れもそうかな。経済政策や入市との関係で町民からの支持を失った町長が、町民への思いを理解されたのは良かったけど、結局入市との関係は受け入れられないまま出て行ってしまったのは残念。でも町長は香菜ちゃんに地に足の着いた生き方を授けて去る役目だったのかもしれない。
読了日:8月19日 著者:西炯子
多摩火工廠 勤労動員日記多摩火工廠 勤労動員日記感想
浅田次郎著「日輪の遺産」のモデルにもなった日本軍の弾薬工場に勤労動員された女学生の挿絵入り日記。著者は昭和6年生まれ、動員されたのは今の中学生の年齢だった。当時住んでいた立川周辺にも空襲があり度々警報により避難した事、工場での砲弾作りはマスクをしても粉が口に入って苦かったが、慣れてきて日々作業を頑張っていた事、度々体調を崩していた事、終戦の日の事など、戦時下の大変さがわかる。一方で友人や家族とのやり取り、勉強や遊びの事など、女学生らしい日常も多く綴られている。戦後英語の授業が増えた様子も印象に残る。
読了日:8月16日 著者:北島みさを

読書メーター

# by hitokohon | 2015-09-01 19:30 | 読書メーター

2015年8月に読んだ本①

2015年8月の読書メーター
読んだ本の数:10冊/23冊
(前半8/15まで)


カブキブ! (3) (角川文庫)カブキブ! (3) (角川文庫)感想
カブキ同好会、みんな一所懸命で楽しそうだ。クロくんが設立を思い立ったカブキ部への道もここまで来たのね、と読者も一緒にワクワク出来るお話だ。新入生歓迎会での部活紹介の舞台、男子体操部との共演と、アクシデントからついに蛯原くんへ協力依頼、クロくん達は真っしぐら! 五人男のセリフは思わず節をつけて音読したくなった。何やら異色の新人さんが入部希望のようで今後が更に楽しみ。次巻は来月末発売予定らしいので、待ち遠しい。
読了日:8月15日 著者:榎田ユウリ
カブキブ!  2 (角川文庫)カブキブ! 2 (角川文庫)感想
文化祭へ向けて、カブキ同好会の面々の頑張りが、大変そうだけど楽しそう。クロくんは阿久津くんの扱いが上手くなってたと思います。部長としても成長してます。演劇部のキリコさんも押しの強さだけでない、中々の人物でした。プロの歌舞伎役者である蛯原くんの動向や、阿久津くん母子と歌舞伎の関係、先が気になる展開です。
読了日:8月13日 著者:榎田ユウリ
日本人の知らない日本語2日本人の知らない日本語2感想
友人に貰いました。本当に知らない事も多かったです。伝統色名とか殆どわからず。ら抜き言葉・「レ」タス・「サ」イレ言葉の発生について、なるほどでした。干支が中国韓国以外の多くの国にあるというのも知りませんでした。面白かったです。
読了日:8月11日 著者:蛇蔵,海野凪子
昭和元禄落語心中(8) (KCx)昭和元禄落語心中(8) (KCx)感想
先代助六とみよ吉の事故死の真相って、そういう事だったのか。落語家とし、幼い小夏の親代わりとして、八雲師匠の負ってきたものの重さを思うと、病を得て引退を考える心情がいっそう辛い。与太助六の明るい思いやりに救われる。いい奴だなぁ。そして、落語に興味を持ち、本当のじいじ先代助六に似てくる信ちゃんが可愛い! 彼が八雲師匠の励みになるとよいのだけれど。
読了日:8月9日 著者:雲田はるこ
文藝春秋2015年9月号特装版 (文春ムック)文藝春秋2015年9月号特装版 (文春ムック)感想
羽田圭介さんの「スクラップ・アンド・ビルド」と復刻芥川追悼号を読みたくて購入。17才で「黒冷水」を書いた羽田さんが30才になって家族をどう描いたのか、読むのが楽しみだった。老人介護という重い現実で家族3人がそれぞれに自己中なのに、何処かで思い合っていて暗くない。職探し中の健斗28才、祖父が望んでいる安楽な死に向けての介護方針と、そこから逆説的に生まれた自身を鍛える姿勢がユニーク。甘える父親を時に罵倒する母、同世代として共感(笑) 止めろと言われても娘を「お母さん」と呼ぶ愚痴老人の祖父も何だか可愛い。
読了日:8月9日 著者:
或阿呆の一生或阿呆の一生感想
文學界掲載の又吉さん「芥川龍之介への手紙」に、この作品の「火花」が引用されていたので再読。芥川読むの何年ぶりだろう。彼の作品には日本の古典を題材にしたり、中国を舞台にしたものも多いのに、影響を受けたのは海外の作品なのだな。そこに大正という時代を感じた。他者を軽蔑し、更にそんな自分を軽蔑して阿呆という「彼」。公言できない本音を偽悪的に語るニヒリズムに若い時は惹かれた。そのわりに家族を顧みず放蕩したり逃避したりは出来ず、自分を追い詰める優等生の「彼」。阿呆に成り切れなかったから辛かったのかもしれない。
読了日:8月8日 著者:芥川竜之介
下鴨アンティーク 回転木馬とレモンパイ (集英社オレンジ文庫)下鴨アンティーク 回転木馬とレモンパイ (集英社オレンジ文庫)感想
亡き祖母が蔵に残したいわく付きの着物を巡る物語の続編。前巻は着物の話だけだったが、今回表題作は古物商である良鷹が関わったお蔵所蔵以外のアンティーク物の話。ちょっと驚きの結末だったが、アンティークに心を残した人々に歴史あり、あの時代だったから起こってしまった悲しい出来事と、今に伝わる思い、いいお話だった。
読了日:8月8日 著者:白川紺子
下鴨アンティーク アリスと紫式部 (集英社オレンジ文庫)下鴨アンティーク アリスと紫式部 (集英社オレンジ文庫)感想
ナツイチで知ったこのシリーズ、お蔵のアンティーク着物にまつわる謎解きに心惹かれて読んでみたが、古典も絡んで面白かった。若いのに着物を着こなす鹿乃ちゃん、物語をテーマにコーディネート出来るなんて素敵。これから始まりそうな恋の行方も気になるし、続きも楽しみ。
読了日:8月6日 著者:白川紺子
鍵のない夢を見る (文春文庫)鍵のない夢を見る (文春文庫)感想
「仁志野町の泥棒」「石蕗南地区の放火」「美弥谷団地の逃亡者」「芹葉大学の夢と殺人」「君本家の誘拐」。堅実に普通に生きているように見える女性たちの心に潜む、エゴや不安から生じるいびつな欲望。犯罪への奇妙な親和性がちょっと恐ろしい短編集。同郷の林真理子さんとの直木賞受賞記念対談も収録されている。
読了日:8月3日 著者:辻村深月
五重塔五重塔感想
イベント「タイムスリップ!課題図書~」で高校時代以来の再読。職人として技と名を残したい十兵衛の思いだけが印象に残っていたが、それに加え源太親方の人間的な逡巡と男気、二人の職人としての意地と矜持のぶつかり合いが、心に響くのだとわかった。それぞれに夫を思う女房たちの姿や他の職人たち、上人様の態度やお言葉など、人情の機微がまた良い。記憶していたより文語調であったが、登場人物の心の有り様を流れる様に物語っているので、難しい文章とは記憶に残らなかったのだと思う。
読了日:8月2日 著者:幸田露伴

読書メーター

# by hitokohon | 2015-09-01 19:25 | 読書メーター

2015年7月に読んだ本②

2015年7月の読書メーター②
読んだ本の数:15冊/23冊
(後半7/16から)

 
君に届け 24 (マーガレットコミックス)君に届け 24 (マーガレットコミックス)感想
最後の学校祭か、子どもの頃になりたかったものの仮装って面白い。進路に悩む生徒たちの考えるヒントにもなるし。ケントもちゃんと自分なりの道を見つけたようでよかった。みんな恋もすることで大人になってる。今回はアヤネちゃんとピンのやり取りに一番ドキドキ。ピンなかなかイイ先生だなと思ってたけど、イイ男でもあるなぁ。爽子ちゃん達のラブラブっぷりは、これから卒業に向けての力となるかな。学校祭終了後、クラスのみんなが役割をくれた事に感謝する爽子ちゃん、何て大人なんだ! その言葉に感動してしまった。
読了日:7月31日 著者:椎名軽穂
天智と天武-新説・日本書紀- 8 (ビッグコミックス)天智と天武-新説・日本書紀- 8 (ビッグコミックス)感想
帯にも書かれてますが、遂にあの歌登場です。てっきり御猟後の宴とかで披露されたやり取りだと思ってたけど、即位式の後って...。そもそも歌の状況を作るのに大海人さん色々工作してるし。大津遷都、斑鳩寺建立、大友皇子と十市の結婚、大友皇子の太政大臣就任、時代は動いてます。十市ご懐妊でお二人はお祖父ちゃんね、全然見えないけど。そして鎌足の病に動揺する天智は、史に会わせ藤原姓を授ける。いよいよ壬申の乱に向かって舵が切られた感じです。どういう流れで語られるのか楽しみ。
読了日:7月31日 著者:
カブキブ!  1 (角川文庫)カブキブ! 1 (角川文庫)感想
歌舞伎好きな高校生が、学校にはない歌舞伎部を新たに作ろうと奔走する。まずは同好会から、と部員集め。歌舞伎への愛と知識と熱意はあるが、その他のスキルがイマイチの主人公。寡黙だけど情報収集能力とアートの才がある親友がいてよかったね。そのお陰で個性あふれる部員候補が。何てユニークな生徒が集まってる学校なんでしょ。気になる未だ未参加の生徒さんはどうなるのかな。
読了日:7月29日 著者:榎田ユウリ
紙つなげ!  彼らが本の紙を造っている紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている感想
去年11月に図書館予約して、やっと読めた。個人で防災を考える時、どう無事に避難するか、必要な防災用品は何か、公的支援を得られるまでどうしたらよいか、それだけで精一杯だ。でも石巻工場の人々は、個人の困難な被災生活に加え、会社の命運、地域の期待、出版の未来を背負って、工場復興の気の遠くなるような作業を成し遂げた。2011年春以降に出版された角川文庫が何冊か手元にある。あの時奇跡的に無事だった紙かもしれないと思うと大切におもう。そして今手にする本たちも彼らの努力の賜物なのだ。紙の本が今まで以上に愛しくなった。
読了日:7月26日 著者:佐々涼子
きのう何食べた?(10) (モーニング KC)きのう何食べた?(10) (モーニング KC)感想
家庭料理がテーマのお話なので、頂き物やら買出しの食材の入手、家事の分担など、生活に密着したところから描き出される関係性があたたかい。毎度再確認で驚くが、シロさん50になるんですよね。親御さんとの関係、パートナーケンジの加齢による頭髪や体型への不安など、他人事とは思えない。次巻は2人の家計に問題って、何が起きたの、心配だ!
読了日:7月25日 著者:よしながふみ
ファンタジウム(9) (モーニングKC)ファンタジウム(9) (モーニングKC)感想
9巻待ってました。そして完結なんですね。帯を見てちょっとショックでした。それにしても良くん、五十嵐くん助けるため何て危険な場所へ。男気があって、冷静で機転が利いて大人っぽかくて、カッコイいいよ! その後の展開は心配だったが、すっかり芸能人になってしまって大丈夫なんだろうかと思ってたので、更なる飛躍へ向かっての旅立ち、期待をもって見送りたい気持ちです。よかった!
読了日:7月25日 著者:杉本亜未
夢十夜夢十夜感想
綾辻行人さんの「深泥丘」シリーズを読んで、あの奇怪な夢の原点を求めて読んでみた。漱石の夢語りも、夢だけに不可解だが、昔話の怪談のようでもあった。
読了日:7月25日 著者:夏目漱石
春琴抄 (新潮文庫)春琴抄 (新潮文庫)感想
若い時に読んだが細部を覚えておらず、気位の高い盲目の女師匠に仕える佐助の献身の凄まじさと、そうさせた春琴の傲慢さが印象に残った。だが今読んでみると、何とも恐ろしいほど閉塞的な自己の想いに囚われて生きた佐助と、自分の意思と思いつつ実は佐助の理想の女神を演じ続けた春琴、というある意味夫唱婦随の幸せなふたりだった。でも春琴は本当のところどうだったのかな。佐助は常に己の中で理想化した春琴を崇めていたが、琴という女性の真実の姿を理解しようとした事があったのだろうか。飛び立ったまま戻らぬ雲雀に琴は何を思ったのだろう。
読了日:7月24日 著者:谷崎潤一郎
深泥丘奇談・続 (角川文庫)深泥丘奇談・続 (角川文庫)感想
続編となって、不可解な出来事の謎が解けるどころか、更に混沌とした世界に迷い込んで行るような主人公。見る夢もホラーなミステリーで、幻覚なのか妄想なのか、他の人に見えないモノを見、時に大鳥になって地上を俯瞰する。どうもこの謎は解決しそうもないが、主人公が追い詰められることもなさそう。何だかクセになる気味悪さだ(笑)
読了日:7月22日 著者:綾辻行人
沖縄オバァ烈伝沖縄オバァ烈伝感想
傍若無人とも言えるけど、達観してこだわりなく、元気でお茶目なオバァたちの行動言動録。あの大戦を生き抜き、アメリカ統治から本土復帰と激動の時代に、家族を守って生きてきた女性たちの力強さを感じる。15年前の出版なので、オバァたちも世代交代してるかもしれないけど、このスピリットは継承してほしいな。
読了日:7月20日 著者:
時をかける眼鏡 新王と謎の暗殺者 (集英社オレンジ文庫)時をかける眼鏡 新王と謎の暗殺者 (集英社オレンジ文庫)感想
遊馬もだいぶ昔のマーキス島の暮らしに慣れたんだな、と思ったがまだ1ヶ月しか経ってないんだな。命をつなぐ食材を入手する為に、他の生き物を犠牲にしていること。その食物連鎖と命と自然の恵みへの感謝って、便利になった現代の我々は遊馬と同じで忘れてたな。その反面、死者の尊厳より王国を守る事を重視し、公表されない真実という矛盾。文化文明の進歩により、得たモノ失ったモノをちょっと考えさせられた。兄弟・主従の結束が固くなったのは良かったけど、遊馬は何時今の世に戻れるのだろう。
読了日:7月19日 著者:椹野道流
深泥丘奇談 (角川文庫)深泥丘奇談 (角川文庫)感想
奇談と銘打っているので「フリークス」と違って「奇」なるモノが何か語られるのかと思いきや、更に謎が深まりつつシリーズ化している。この町は京都がモデルになってるようなので、何だか森見作品の舞台になってる異次元ぽい京都を思い浮かべてしまった。結局、主人公の不思議な体験の数々は何なのだろう。人が認識し現実と思っている事は、本当に真実なのか? 何時か謎解きはされるのだろうか。気になるので、とりあえず「続」は読もうかな。
読了日:7月17日 著者:綾辻行人
百鬼夜行抄 24 (Nemuki+コミックス)百鬼夜行抄 24 (Nemuki+コミックス)感想
律の夢に現れた蝸牛おじいちゃん、青嵐の危険性を語っていたけど、今後が心配だよ飯島家。何だか今回は子ども絡みのお話が多かったのが、時代を反映しているようで辛い。人ならぬ者がもたらす災いだけど、その元凶は生身の人間の悪意や自分勝手な欲望。律はこれからどういう道に進むのかな。
読了日:7月16日 著者:今市子
雨柳堂夢咄 其ノ十五 (Nemuki+コミックス)雨柳堂夢咄 其ノ十五 (Nemuki+コミックス)感想
今回も橋姫様や姫神様の他、華やかな女性たちが多く登場で、しっとりと素敵でした。モノに宿る精たちも可愛らしくて微笑ましい。発売間もなく購入したのに、長らく積んでました。波津さんの新シリーズが出たので、ちょっと心配になって「あとがき」から読んでしまいましたが、まだ続くのね。でも閉店視野に入れてらっしゃるのね、マンネリなんて思いません、ずっと続けて下さい!
読了日:7月16日 著者:波津彬子
ふるぎぬや紋様帳 1 (フラワーコミックススペシャル)ふるぎぬや紋様帳 1 (フラワーコミックススペシャル)感想
波津さんの、物に宿るそれを使った人の思いを描く作品が好きです。この新シリーズは、その名の通りアンティーク着物「ふるぎぬ」にまつわる物語。過去にその着物を着た人や仕立てた人の思いがこもった着物たちに残る、大切にされた記憶。それを感じ伝える事が出来る不思議な古着屋。来店者を選び、何時でも誰でも行ける訳ではなく、謎に満ちた異界の様です。続きがあるようなので楽しみ。
読了日:7月15日 著者:波津彬子

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# by hitokohon | 2015-08-01 16:51 | 読書メーター