2015年10月に読んだ本

2015年10月の読書メーター
読んだ本の数:16冊

V.T.R. (講談社文庫)V.T.R. (講談社文庫)感想
「ハケンアニメ」からの辻村さんリンク作品巡りのとりあえずの終着。「スロウハイツ」のチヨダ・コーキ17才のデビュー作の文庫化という設定で書かれた本作、解説が赤羽環というのがまた読む楽しみとなっている。17才でこれを書いたチヨダ・コーキはやはり只者ではないな。でも読み進める内に、この人物の正体は?、どれが伏線?、と辻村作品を読む楽しみになっていた。そしてまたしてもやられた。辻村さんあと2冊積んでるんだけど、続けて読みたくなってしまう。
読了日:10月31日 著者:辻村深月
ツナグ (新潮文庫)ツナグ (新潮文庫)感想
3年前に映画を観て知った作品。その時は原作より映画の中で語られた「人生の秋に」が気になったが、先日読んだ「凍りのくじら」の生死不明の父娘の関係から、この作品に通じるものを感じ読んでみたくなった。依頼者たちの物語から、使者(ツナグ)見習いの歩美がその役目を受け継ぐための覚悟へと主題が移っていく。その流れが良いなと思った。映画を観てストーリーわかったからいいや、と思ってたけど読んで良かった。この作品に「人生の秋に」は引用されてなかった。映画で樹木希林さんが演じた祖母は後進に継なぐ思いを強調していたのだろう。
読了日:10月29日 著者:辻村深月
これ、誰がデザインしたの?これ、誰がデザインしたの?感想
読メで知った本。皆さんの感想で読んでみたくなり図書館で借りました。デザインというと、衣服やバック装身具などのファッション系、車や家電など大きめのモノを考えてしまうけれど、もっと身近な日常的に使っている消耗品やパッケージ、街で目にする表示物など、様々なモノがデザインされた作品だったのですね。見て読んで楽しい本でした。
読了日:10月25日 著者:渡部千春
凍りのくじら (講談社文庫)凍りのくじら (講談社文庫)感想
「ハケンアニメ!」チヨダ・コーキ→「スロウハイツ」芦沢光という流れで、この作品を読んだ。「ドラえもん」は読んだ事ないが、理帆子の失踪した父が、この漫画に託して娘に伝えたかった様々な事柄から、藤子先生の凄さを知り、父の愛情も胸に響いた。そして高校生の娘を残して先立つ母の想いの細やかさ。理帆子が父の名を継いだ気持ちが嬉しい。原作読んでないが映画「ツナグ」で見た想いを思った。
読了日:10月25日 著者:辻村深月
ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンスジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス感想
文藝春秋の芥川賞講評を読んで、受賞2作品に次いで高評価を得ていたので興味を持ち読んでみた。15年前の高校時代の美術準備室、大学時代の東北バイク旅行、10年前の思い出。あの時確かに有ったはずなのに、今は失われあるいは疎遠になった人間関係や風景。そんな回想の中で思う、明日への不確かさ。今を生きる事への堅実さと一抹の不安、共感できる作品だった。
読了日:10月24日 著者:滝口悠生
スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)感想
コーキを含めたスロウハイツ住人たちと環は、いったいどういう関係で、どういう人たちなのか。そもそも冒頭のコーキの作品が関わる事件で、住人たちはどんな影響をうけたのか? 上巻からの謎が気になってイッキ読み。段々と「もしや?」と思った事の謎が解けていくのが面白かった。自他ともに厳しく、気性も激しい環だが、案外乙女だったのね。ちょっと御都合主義かもしれないが、ハッピーエンドでよかった。
読了日:10月22日 著者:辻村深月
スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)感想
春先「ハケンアニメ!」を図書館で借りて読んでから、ずっと気になってたチヨダ・コーキという小説家が登場する物語。コーキのファンでもあり友人でもある脚本家の赤羽環が、知合いの老人から譲られたという元旅館であった古い建物。環は、それぞれプロアマ男女の違いはあるがクリエータである友人たちに、自分の居住スペース以外の6部屋を貸して同居する事にした。名付けてスロウハイツ。何やら若者たちの成長物語なのかと思っていると、視点の違いや時系列の変化に、謎めいたものを感じるようになる。神様ってなに? そして天使ちゃん・・・。
読了日:10月19日 著者:辻村深月
応天の門 4 (BUNCH COMICS)応天の門 4 (BUNCH COMICS)感想
突然災難に見舞われだした業平さん。この物語では以外と硬派な感じのビジュアルなんだけど、やっぱり色々と女性遍歴があるのね。誤解からの受難とは言え身から出た錆(笑) そして都に出現の百鬼夜行にも黒幕が。それを確認しようと屋根の上にいた道真が、夜道に怯える少年には何に見えたのか。正体見たり、な感じですね。本当に怖いのは人間。結果がわかってるだけに辛いけど、藤原親子の企みにどう対抗していくのか、菅・紀・伴ほかの皆さま。そのクールさで頑張れ道真。
読了日:10月15日 著者:灰原薬
「事務ミス」をナメるな! (光文社新書)「事務ミス」をナメるな! (光文社新書)感想
職場でのコンプライアンス遵守やミスゼロ活動が日々厳しくなっている今日この頃、何かヒントになればと読んでみた。ミス撲滅のための新規な提案はそんなになかったが、事故報告やヒヤリハットが案外役立たない理由はなるほどと思った。見やすい書類や手順書というのも含め、自分の仕事に役立たつよう心掛けたいと思う。
読了日:10月13日 著者:中田亨
鏡花あやかし秘帖 華 (ノーラコミックス)鏡花あやかし秘帖 華 (ノーラコミックス)感想
泉鏡花と駆け出し編集者香月くんのシリーズ、コミック版2冊目。鏡花さんは何やら某作品のあのお方の様ですが、お宅には色々なモノが訪ねて来るんですね。香月くんも連れて来ちゃうみたいですし。不可思議な出来事を取材して回る香月くんだけど、本当に怖いのは人間でした。
読了日:10月12日 著者:今市子
重版出来! 6 (ビッグコミックス)重版出来! 6 (ビッグコミックス)感想
「きみを見守りたい」「きみを守りたい」で、よく知らなかった校閲という仕事の奥深さを知った。その他の話も含め、仕事にプライドを持ち、それを継承するため人を育てる人々の心意気が伝わった。webへの作品発表の話では編集者の役割りの重要性も語られていて、改めて出版文化を考えさせられる巻だった。
読了日:10月12日 著者:松田奈緒子
雪花の虎 1 (ビッグコミックス)雪花の虎 1 (ビッグコミックス)感想
東村さん初読み。「海月姫」でお名前を知って、書店でその他の作品を見かける度に気にはなっていたのですが、時代物を描かれたというので、是非読んでみたくなった。謙信女性説は聞いた事があったが、その根拠を初めて知った。その誕生前からの毘沙門天の生まれ変わりと言う両親の期待や、男児として育てられた以上に持って生まれた男勝りの性格、どんな姫武将に育つのか楽しみ。ライバル信玄もこれまでに無いキャラみたいで、「人は石垣人は城」と言った人とは思えない周りの人々の見下し様で、こちらとの対決も楽しみ。
読了日:10月10日 著者:東村アキコ
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年感想
雑誌掲載の「風の歌を聴け」以来35年ぶりにして本では初読みの村上春樹さん。鍋田恭孝著「子どものまま中年化する若者たち」で紹介されていて読んでみたくなった。色彩が象徴する個性と「つくる」という行為。仲間との安定した関係から排斥される不安と、その束縛から飛び出す勇気。16年もの間真実を確認する事に逡巡しながら引きずり続けた主人公に苛立ちを覚えたが、何故?を訊ねる行動は謎解きめいて面白かった。痛みを伴う究極の取捨選択をする事が「本物の人生」への入り口だというアカの話が印象的だった。
読了日:10月7日 著者:村上春樹
カブキブ! (4) (角川文庫)カブキブ! (4) (角川文庫)感想
部活紹介の舞台も体操部とのコラボで成功し、どんな新1年生キャラが参入するのかと楽しみにしていたが、そう簡単には部に昇格させてもらえなかった。白銀屋さんの紹介というから割と安心してたら中々クセのある指導者さんで、新1年生入部のハードルがググッと高まった。そして彼の前向きで一所懸命な性格が禍したとも言えるトラブル発生で、部長のクロくんには試練だった。とんぼくんのナイスフォローもあったけど、彼がそういう性格だったからこそ乗越えられた事でもあったのね。偶々「多崎つくる」と並行して読んでたのでちょっと複雑な思い。
読了日:10月7日 著者:榎田ユウリ
三匹の守役 (招き猫文庫)三匹の守役 (招き猫文庫)感想
作家買いで、招き猫文庫って初読み。書き下ろしのエンタメ時代小説文庫なんですね、知らなかった。何やら命を狙われているらしい藩主の次男と、その守役となった下級藩士3人のお話。正体不明の暗殺者から2才の若君を守る、と言うバイオレンス系の設定なのに、ほのぼのして心あたたまる展開でした。おお舞谷藩と言えば「恋襲ね」と同じ。歴代色んな若君がいらっしゃるのですね。時代小説的に面白かったのは、江戸藩邸での下級藩士達の暮らしぶり。安月給で社員寮暮らしでもカツカツな現代人みたいです。
読了日:10月4日 著者:小林典雅
デートしようよ (ディアプラス文庫)デートしようよ (ディアプラス文庫)感想
久しぶりの典雅さん、やっぱり独特の例えや表現の面白さ、典雅節健在で楽しかった。紘兄が詠介に授けるデート攻略法は、典雅さん初読みでハマった「美男の達人」を彷彿とさせるものがあったし。実らぬ片思いと思い込み、嘘でもいいから二人の時間を作りたくてデート指南を頼む詠介も、二人の将来への不安からおかしな妄想に走る紘兄も、一所懸命な中に可笑しみと愛しさかあっていい。
読了日:10月3日 著者:小林典雅

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# by hitokohon | 2015-11-01 11:00 | 読書メーター

2015年9月に読んだ本②

2015年9月の読書メーター
読んだ本の数:12冊/20冊
(後半9/16から)

ホームレス・サラリーマン (花音コミックス)ホームレス・サラリーマン (花音コミックス)感想
ガミさん、ゴッキーとはどこまでの関係に? と思っていたら次々出て来る驚きの家族関係! ゴッキーとの関係もすんなり行きそうで行かないな(笑) ガミさんに抱きついてる圭太くんが可愛い。でも本当の事知ったら、大丈夫かな、心配。
読了日:9月30日 著者:今市子
戦争もできる日本国 秘密法、愛国心、水陸機動団の次に来る「まさか」 (朝日新聞デジタルSELECT)戦争もできる日本国 秘密法、愛国心、水陸機動団の次に来る「まさか」 (朝日新聞デジタルSELECT)感想
初出は、集団的自衛権行使容認が閣議決定される前、「国家安全保障戦略」が策定された2013年12月の記事。「国家安全保障戦略」「新防衛大綱」「中期防衛力整備計画」の要旨を掲載し、説明を加えている。3方針は、中国・北朝鮮・ロシアなどの周辺国との関係を安全に保つために、日米同盟の強化や、陸海空自衛隊の役割りなどをまとめた感じになっているが、これ個別的自衛の問題だと思うんだけど、何故その後集団的自衛権の行使まで行ってしまうのか、私には理解できない。安倍さん是非もっとわかる様に説明してください。
読了日:9月30日 著者:朝日新聞
雲は湧き、光あふれて (集英社オレンジ文庫)雲は湧き、光あふれて (集英社オレンジ文庫)感想
須賀さん初読み。コバルト文庫などでお名前だけは存知上げていたんですが、高校球児の物語というのが意外な感じで興味を持ちました。故障した有望選手とチームメイトの「ピンチランナー」、新米スポーツ新聞記者と球児の「甲子園への道」、そして戦時中の旧制中学球児達の辛い運命を描いた表題作。三作とも野球にかける若者の情熱と仲間との関わり、生きる姿勢など、心に残る物語でした。
読了日:9月29日 著者:須賀しのぶ
安倍政権は本当に強いのか (PHP新書)安倍政権は本当に強いのか (PHP新書)感想
今の安倍政権がこれまでの自民党政権とどう違うのか、第一次政権の失敗から学んだ事は何か、そしてそれ故の脆さや後進が育っていないという不安が、解りやすく説明されている。一番印象に残ったのは、一見地味な感じの菅官房長官の官邸掌握術が凄いらしい事。憲法改正が発議されるとしても、どういう形で国民投票するのか疑問だったが、そもそもそれも決まってないのだな。これからをしっかり見て行かなければならない。戦後政治の流れが大まかに語られていた章はありがたかった。欲を言えば所々に年数も入れていただけると更に良かった。
読了日:9月28日 著者:御厨貴
スクラップ・アンド・ビルドスクラップ・アンド・ビルド感想
芥川賞掲載の文藝春秋で読んだが、図書館で単行本を借りて再読。「死んだらよか」が口癖のじいちゃん。卑屈で陰気な生活態度に孫の健斗はイラついていたが、じいちゃんのその願いを叶える為にはどうすべか考える様になる。一方で、じいちゃんを反面教師とするように自分を鍛え「まっすぐにビルドしていく」事に快感を覚える。だが、じいちゃんが時折見せる意外な一面にその本音がわからなくなる。そんな祖父との関係から実は色々と受け継がれていく思いがあり、それが孫の力になっている様に感じた。じいちゃん中々したたかで面白い人だ、と再確認。
読了日:9月27日 著者:羽田圭介
(054)親子共依存 (ポプラ新書)(054)親子共依存 (ポプラ新書)感想
BS日テレ久米書店で知った本。過保護と過干渉、思い当たる事がありまくる私でさえ、「親がそこまで!」と思ったあれこれを経験したので、それを上回る近頃の大学と親の関係に驚き、読んでみたくなった。子育ての最終目標は、自立して親元から巣立たせる事。息子は成人し社会人になったが、まだそれを果たせていない。就職してやっと子育てが一段落とホッとしている所だが、心配は色々ある。「子育てに手遅れはない」という尾木さんの言葉を励みに、自分が安心を得たいだけの行動言動は慎み、子育て最後の仕上げをしなくちゃな、と反省。
読了日:9月26日 著者:尾木直樹
死にたがりと雲雀(3) (KCx)死にたがりと雲雀(3) (KCx)感想
朽木と細目の過去編。冒頭、唐突に解体新書とお札の説明から始まり、はて?と思ったが、そんな時代だったからこその悲劇のお話だった。家族や家を思えばこその事だけに辛い。朽木が前向きで明るい少年だったのも、細目が健気で可愛い少年だったのも意外で、それだけに何があったのか気になる。兄上はいったい!続きがはやく読みたい。
読了日:9月24日 著者:山中ヒコ
いとしの猫っ毛4 (シトロンコミックス)いとしの猫っ毛4 (シトロンコミックス)感想
みいくんを追っかけて小樽かたら東京に来た恵ちゃん。6年のブランクを経ての二人のラブラブぶりは、いちゃいちゃ過ぎるくらいなのに微笑ましいし、二人でいる事で恵ちゃんもしっかりして、みいくんのお母さんへのわだかまりも解けたみたいで、良かった。小樽帰郷での恵ちゃん実家で、みいくんを家族として受け入るお話にウルウル。清水さんの元彼にも会えて良かった。色々まとまって来た感じだけど、続きあるらしいので楽しみ。
読了日:9月23日 著者:雲田はるこ
孔明のヨメ。 (5) (まんがタイムコミックス)孔明のヨメ。 (5) (まんがタイムコミックス)感想
劉備さん周辺も慌ただしく、孫権さんのところからは魯粛さんが先々代慰霊の旅に? 曹操さん所も何やら着々と準備中。そんな不穏な出来事が迫る中、孔明さんもスキルアップ。いよいよ三国志な物語に向かって行くんですね。ヨメちゃんと孔明さんのラブ度もアップ、乱世を乗り切る良い夫婦に成長中です!
読了日:9月22日 著者:杜康潤
光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島感想
廣島・ヒロシマ・広島、あの日を境にガラリとかわってしまった街と人々の運命。25年経った広島で、戦後生まれの中学生たちが、そのテーマでの展覧会作品製作を通して、それまでふれる事のなかった、家族や恩師など身近な人々の戦争とあの日の辛い出来事を知る。大きな犠牲を出した戦争は、敵味方を超えて個々の苦しみがあった。加害者にも被害者にも、そして何より傍観者になってはいけない、という思い。著者が読書に、後世に伝えたい事なのだろう。
読了日:9月20日 著者:朽木祥
ホテルローヤル (集英社文庫)ホテルローヤル (集英社文庫)感想
北海道東部の街にあるラブホテル「ローヤル」、廃墟となったところから始まり、「ローヤル」命名のエピソードまで、30年を遡っていく短編集。創業者とその家族、従業員や出入り業者、客として訪れた男女など、関わった様々な人々の劇的ではないが決して平穏とは言えない日常を通して、人生の機微が語られていく。欲望や後ろ暗さ、裏切りや生活の困窮、人間の暗部を描きながら何か一筋の光明が見える様な物語。直木賞受賞作品、e文庫にて。
読了日:9月18日 著者:桜木紫乃
ばけもの好む中将 四 踊る大菩薩寺院 (集英社文庫)ばけもの好む中将 四 踊る大菩薩寺院 (集英社文庫)感想
タイトルは「ばけもの好む中将」ですが、もはや「右兵衛佐と十二人の姉君たち」でもいいんじゃないかなと思うくらい多彩(才)過ぎる姉上たち! 表題作はトンデモ設定ドタバタ悲喜劇だったけど、五の君は「孔明のヨメ」のようでステキ。十二の君と春若くんに今後も接点があるのか、など、色々気になるところ。
読了日:9月17日 著者:瀬川貴次

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# by hitokohon | 2015-10-01 20:21 | 読書メーター

2015年9月に読んだ本①

2015年9月の読書メーター
読んだ本の数:8冊/20冊
(前半9/15まで)

夏の果て夏の果て感想
ハンケチ、乗り合い自動車、馬車と続く言葉で、今より前の戦前と思われる時代にいざなわれる。旧制中学生なのかな、17才の鈴彦は夏休みを利用して、ひとり実家を離れ病気療養する兄を訪ねた。体調も良くないのに、高齢を気遣って手伝いの女性も断りひとり暮らしの兄八尋には、何か隠している事がありそう。兄弟二人きりの時間が、穏やかそうな中にも緊張感を持って流れていく。せつなくもあるが、何か異界を訪れた御伽噺の様な読後感だった。
読了日:9月15日 著者:八谷響
月影ベイベ 6 (フラワーコミックスアルファ)月影ベイベ 6 (フラワーコミックスアルファ)感想
蛍子の「おわら」への気持ちが、母を思い一人で踊ることから、皆んなと一緒に踊ることへシフトして、彼女の中の何かが動き出した感じ。千夏さんに促され鳴美との距離も縮まり、蛍子自身は漸二を動かす。風の盆に向かって盛り上がりそうな気配。光くんと蛍子の今後も気になるし、クライマックスへの予感。次巻が待ち遠しい。
読了日:9月13日 著者:小玉ユキ
江河の如く 孫子物語江河の如く 孫子物語感想
2500年前に兵法書「孫子」を書いた孫武の物語。楽しく読める「孫子」入門書でもありますね。戦は国家存亡の一大事。情報を集め、敵味方の情勢を比較検討、勝敗は戦う前にほぼ決している。短期決戦を旨とし、どう勝ったかが大切。最善は戦わずして勝ちを得ること。やむを得ず戦になっても負けぬ事。勝ちにこだわれば、無駄に戦が長引き国が疲弊するのみか、第三者に漁夫の利を与える事になる。何だか先の大戦の過ちを指摘されてる様に思えた。外交努力などにより戦わぬ事を最善とする「孫子」、今正に日本人が読むべき書なのかもしれない。
読了日:9月12日 著者:
最後の晩ごはん 刑事さんとハンバーグ (角川文庫)最後の晩ごはん 刑事さんとハンバーグ (角川文庫)感想
「ばんめし屋」に時折訪れる、様々な思いを抱く命無きものたち。今回はそもそも生き物ではないマフラーの霊? 眼鏡のロイドが人間の姿で働いているくらいだからそれもありなんですね。マフラーの霊をまとっているのは海里の兄の友人だったので、その謎とともに海里が知らなかった兄の事もわかり、兄弟の距離も更に縮まった様で良かった。兄友人涼彦さん、良い人なのに苦労するタイプみたいなので、今後幸せが訪れるよう祈ります。また登場するかな。
読了日:9月11日 著者:椹野道流
さよなら、韓流さよなら、韓流感想
韓流はエロであり、フェミでもある。韓国の若い男性芸能人には、日本の男性アイドルより男を感じる、そこが魅力と北原さんは言う。確かにそうかもしれないが、私の周りの韓流ファンは、ジャニーズ系のファンでもある人多い様な。私は映画「王の男」を見てからイジュンギさん好きになったし韓国時代劇ファンでもあるが、別に日本の俳優さんに魅力を感じないからではない。韓流ファンも様々で、本書の内容が全てのファン当てはまる訳ではないが、一面ではある。ただ北原さんが実感している様に、韓流ファンは反日とか、逆風の中にある事は感じる。
読了日:9月8日 著者:北原みのり
子どものまま中年化する若者たち 根拠なき万能感とあきらめの心理 (幻冬舎新書)子どものまま中年化する若者たち 根拠なき万能感とあきらめの心理 (幻冬舎新書)感想
今の若者たちの親世代だが、この子たちが「サトリ」世代とも言われるのは本書のタイトルの様な傾向があるからだったのか、とちょっとショック。社会人になり自由になるお金もあるのにモノを欲しがらず、かと言ってお金を貯めて実家から出て行く計画もなさそうな我が息子。そしてそれを容認している夫と私、本書通りの普通の家庭だ。10才までの育て方が大事であり、経済格差より養育格差が子どもの生き方を左右するというのは、頷けるだけに責任を感じる。私が若者だった時はモラトリアムと言われたが、今の若者とどっちが子どもなのだろう。
読了日:9月6日 著者:鍋田恭孝
おじいちゃんが孫に語る戦争おじいちゃんが孫に語る戦争感想
あの田原総一朗さんが、終戦時の自分と同い年になったお孫さんたちに、自分の体験も含めて戦争について語った本。日本は何故どのように日中戦争を始め、やがて太平洋戦争に至ってしまったのか。そして何故もっと早く戦争を終える事が出来なかったのか。軍部と政治家と天皇、国民とマスコミ、日本人があの戦争にどう関わったのか。戦後、教師やマスコミなど大人達が掌を返た様に戦争批判にまわった不信。GHQの占領政策と冷戦に向かった国際情勢の関係、憲法の事など現在に至るまでの事がわかりやすく語られている。安保法制を考える一助ともなる。
読了日:9月6日 著者:田原総一朗,下平けーすけ
nez[ネ] Your Lovely Smell (SHYノベルス)nez[ネ] Your Lovely Smell (SHYノベルス)感想
完結編ですね、一応。電子本で読み始めたので電子化を待とうと思ったけど、早く結末が知りたくて紙本買ってしまいました。問題の男が消息不明なのが不安要素ではあるけれど、とりあえずハッピーエンドですね。まあこれも雨降って地固まると言うのでしょうか、千里ちゃん鷹目さん、喧嘩漫才しながら末長くお幸せに!
読了日:9月1日 著者:榎田尤利

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# by hitokohon | 2015-10-01 20:18 | 読書メーター

2015年8月に読んだ本②

2015年8月の読書メーター
読んだ本の数:13冊/23冊
(後半8/16から)

保育園義務教育化保育園義務教育化感想
ご本人出演のTV番組で紹介されていて、まだ子育てとは縁遠そうな方の著書である事に興味を持った。生きる力ともいうべき「非認知能力」は人と関わる事で培われ、乳幼児期ほど身につく。質の高い乳幼児教育を全ての子どもにうけさせることができれば「社会全体のレベル」を上げ、乳幼児教育にお金をかける方がコスパがいい。また、育児不安による虐待の可能性は子どもと離れる時間がある方が低い。専業主婦家庭も保育園を利用できれば良い。3歳児神話、母乳育児、母性本能、若い男性にこれからが母親を追い詰める事に気付いて頂けてたのは嬉しい。
読了日:8月30日 著者:古市憲寿
「あの戦争」を観る! 戦争映画大特集 【文春e-Books】「あの戦争」を観る! 戦争映画大特集 【文春e-Books】感想
週刊文春2015年8月 13・20日合併号掲載記事の電子化。映画「日本のいちばん長い日」で鈴木貫太郎首相を演じた山崎努さんと原作者半藤一利さんの対談。春日太一さんと町山智浩さんによる「あの戦争」を描いた映画の紹介と解説。映画での戦争の描かれ方にも時代の流れがある事、自分がほとんど知らないヨーロッパでのドイツ軍との攻防戦を題材にした映画も多くある事を知る。「プライベート・ライアン」がノルマンディ上陸作戦、「灰とダイアモンド」がポーランド戦など、題名は知ってたが内容が第二次大戦とは知らなかった洋画もあった。
読了日:8月30日 著者:半藤一利,山崎努,春日太一,町山智浩
死者の書死者の書感想
近藤ようこさんのコミックを読んで再読。何年ぶりだろう。初読時、彼の人が大津皇子だという以外、藤原南家の郎女が誰の娘なのか、時代がいつで他の登場人物が誰だったかもわかっていなかった。今回あらためて家持周辺の描写で世俗的時代背景が色々に語られていた事に驚いた。前よりわかったのは「天上の虹」をはじめとする里中作品を読んだおかげ。そして郎女の思いは、知識を得たことによる内省の深まりと求道だと思っていたが、彼の人に惹かれる気持ちは、もはや「恋慕」に近いものだったのだなぁ。郎女は阿弥陀如来の来迎を得たのか、それとも?
読了日:8月28日 著者:折口信夫
街から子どもがやってきた街から子どもがやってきた感想
3年前の夏、パルテノン多摩ミュージアムで偶然この展示を見た。最初東京多摩地区の子どもたちは何処へ疎開したのかな? と思って見始めたのが、学童疎開したのは品川の子どもたちで疎開先が多摩だったのだ! この展示にあった稲城・多摩だけでなく、都心からの集団疎開は多摩地区全域に渡っていたそうだ。 子どもたちは各所の寺に分散して暮らし、ホームシック・空腹・ノミシラミ、経験のない水汲み洗濯などの苦労をした。その上焼夷弾でその寺が焼けたり、八王子の疎開先では機銃掃射で亡くなった子たちもいたそうだ。品川の校舎は空襲で全焼。
読了日:8月25日 著者:パルテノン多摩
死者の書(上) (ビームコミックス)死者の書(上) (ビームコミックス)感想
折口信夫の「死者の書」を読んで、いにしえの深層の姫君であるヒロインが、滅多に人に姿を見せず自分の意見も言わない、というのが一般の歴史小説と違っていたのが印象的。郎女の思いが中心の作品なので、既に亡くなっている彼の人が大津皇子だという以外、時代背景がよくわからなかった。それがこの作品で郎女の親戚関係や一族の立場など、初めて理解する事が出来た。彼の人か仏かという来迎の場面が、イメージどおりで折口作品を読んだ昔を思い出した。原作の方もまた読んでみたくなった。後半楽しみ。
読了日:8月25日 著者:近藤ようこ
ましろのおと(14) (講談社コミックス月刊マガジン)ましろのおと(14) (講談社コミックス月刊マガジン)感想
青森の大会に出ている兄若菜と弘前の大会の雪。二人は同じくお祖父ちゃんの演奏に接していたがそれぞれにタイプの違う演奏家、自分らしい納得のいく演奏をしてほしい。弘前の田沼と神木清流、雪らも含めまだ若い人々だけど、人に歴史有りでした。神木清流、そんな苦労人だったとは! 偶然にであった津軽三味線から力をもらったのね。次は雪の演奏。
読了日:8月25日 著者:羅川真里茂
日輪の遺産 (講談社文庫)日輪の遺産 (講談社文庫)感想
予備知識なく映画を見て、舞台のモデルが自分も入った事のある米軍施設(旧日本軍多摩火工廠 )である事に驚き原作を読んだ。物語はフィクションだが、それをきっかけに火工廠関係の資料、東京の戦跡やM資金関連の本も読んだり、あの戦争が残したものが案外身近にある事を知った。それにしても少女たちの健気さが切ない。あらためて彼女たちに最後の決断をさせた大人たちの責任の重さを思った。4年ぶりに再読。
読了日:8月24日 著者:浅田次郎
夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)感想
初めて読んだのは10年前でした。「夕凪の街」は原爆投下から10年経った広島を舞台に、とりあえずあの日を生きのびた人々のその後を描きながら、戦争と原爆がその後も人々を苦しめ続ける現実を問いかける物語です。「桜の国」は更に年月を経た続編です。原爆症への不安を抱えながら、発病の可能性がある人への差別や偏見とも向き合わなければならない苦しみを、日本が戦後の復興に向かって行く中で、10年も経って突然原爆症で命を落とした女性や、更に歳月を経て発病した女性とその子ども達を通して描いています。読み継いで欲しい1冊です。
読了日:8月22日 著者:こうの史代
ひそひそ-silent voice- (5) (シルフコミックス)ひそひそ-silent voice- (5) (シルフコミックス)感想
物の声が聞こえる能力の事を両親に話そうと実家に帰る光路。あまりにも身近な存在であるだけに本当の事を言うのに勇気がいる、やっと決心できてよかった。大地との交流が力になってる。光路を慕う大地も愛しくて、ジンと来た。
読了日:8月22日 著者:藤谷陽子
あめつちだれかれそこかしこ 2 (アヴァルスコミックス)あめつちだれかれそこかしこ 2 (アヴァルスコミックス)感想
青司くん入学式まだだったんですね。入学おめでとう。高校生活に馴染めるのか心配でしたが、孤立しても気に病まないタイプで、そこは安心したけども少し皆んなと歩み寄れたらいいね。酒井くんとは何やら上手くやっていけそうで、嬉しい。年神様と納戸さんとの生活には慣れたと思ったら千客万来、神様の眷属のような方々だけど、有難さより迷惑だわね、と私も思う。でも彼らが青司くんと人との縁も結んでくれる事に期待しよう。
読了日:8月22日 著者:青桐ナツ
十二月八日と八月十五日 (文春文庫)十二月八日と八月十五日 (文春文庫)感想
太平洋戦争開始の1941年12月8日と玉音放送の1945年8月15日、この2日に焦点を絞り日記その他に残る当時の人々の反応を示す事で、国家と国民・戦争と平和について考えさせられる1冊。若い時に「カミング・ウォー・ウィズ・ジャパン」を読んで大陸進出への経済制裁が日本を太平洋戦争に向かわせたと知ったが、開戦への人々の思いを本書で初めて知り、強引な政策が民心を追い詰める怖さを感じた。玉音放送に人々が色々な意味で涙した事も同様。敗戦ではなく終戦、その意味を心に刻もう。末長く敗戦国としての戦後が続きますように。
読了日:8月20日 著者:半藤一利
恋と軍艦(8)<完> (講談社コミックスなかよし)恋と軍艦(8)<完> (講談社コミックスなかよし)感想
香菜ちゃんの町長への片思いから始まった物語、完結。年上の男性への憧れは、両親との関係や、若者らしい社会貢献への理想、ちょっと背伸びしたい自分だけの価値観へのこだわりなど、中学生の彼女が通過すべき成長の過程だったのかな。それは篠原さんの入市さんへの憧れもそうかな。経済政策や入市との関係で町民からの支持を失った町長が、町民への思いを理解されたのは良かったけど、結局入市との関係は受け入れられないまま出て行ってしまったのは残念。でも町長は香菜ちゃんに地に足の着いた生き方を授けて去る役目だったのかもしれない。
読了日:8月19日 著者:西炯子
多摩火工廠 勤労動員日記多摩火工廠 勤労動員日記感想
浅田次郎著「日輪の遺産」のモデルにもなった日本軍の弾薬工場に勤労動員された女学生の挿絵入り日記。著者は昭和6年生まれ、動員されたのは今の中学生の年齢だった。当時住んでいた立川周辺にも空襲があり度々警報により避難した事、工場での砲弾作りはマスクをしても粉が口に入って苦かったが、慣れてきて日々作業を頑張っていた事、度々体調を崩していた事、終戦の日の事など、戦時下の大変さがわかる。一方で友人や家族とのやり取り、勉強や遊びの事など、女学生らしい日常も多く綴られている。戦後英語の授業が増えた様子も印象に残る。
読了日:8月16日 著者:北島みさを

読書メーター

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# by hitokohon | 2015-09-01 19:30 | 読書メーター

2015年8月に読んだ本①

2015年8月の読書メーター
読んだ本の数:10冊/23冊
(前半8/15まで)


カブキブ! (3) (角川文庫)カブキブ! (3) (角川文庫)感想
カブキ同好会、みんな一所懸命で楽しそうだ。クロくんが設立を思い立ったカブキ部への道もここまで来たのね、と読者も一緒にワクワク出来るお話だ。新入生歓迎会での部活紹介の舞台、男子体操部との共演と、アクシデントからついに蛯原くんへ協力依頼、クロくん達は真っしぐら! 五人男のセリフは思わず節をつけて音読したくなった。何やら異色の新人さんが入部希望のようで今後が更に楽しみ。次巻は来月末発売予定らしいので、待ち遠しい。
読了日:8月15日 著者:榎田ユウリ
カブキブ!  2 (角川文庫)カブキブ! 2 (角川文庫)感想
文化祭へ向けて、カブキ同好会の面々の頑張りが、大変そうだけど楽しそう。クロくんは阿久津くんの扱いが上手くなってたと思います。部長としても成長してます。演劇部のキリコさんも押しの強さだけでない、中々の人物でした。プロの歌舞伎役者である蛯原くんの動向や、阿久津くん母子と歌舞伎の関係、先が気になる展開です。
読了日:8月13日 著者:榎田ユウリ
日本人の知らない日本語2日本人の知らない日本語2感想
友人に貰いました。本当に知らない事も多かったです。伝統色名とか殆どわからず。ら抜き言葉・「レ」タス・「サ」イレ言葉の発生について、なるほどでした。干支が中国韓国以外の多くの国にあるというのも知りませんでした。面白かったです。
読了日:8月11日 著者:蛇蔵,海野凪子
昭和元禄落語心中(8) (KCx)昭和元禄落語心中(8) (KCx)感想
先代助六とみよ吉の事故死の真相って、そういう事だったのか。落語家とし、幼い小夏の親代わりとして、八雲師匠の負ってきたものの重さを思うと、病を得て引退を考える心情がいっそう辛い。与太助六の明るい思いやりに救われる。いい奴だなぁ。そして、落語に興味を持ち、本当のじいじ先代助六に似てくる信ちゃんが可愛い! 彼が八雲師匠の励みになるとよいのだけれど。
読了日:8月9日 著者:雲田はるこ
文藝春秋2015年9月号特装版 (文春ムック)文藝春秋2015年9月号特装版 (文春ムック)感想
羽田圭介さんの「スクラップ・アンド・ビルド」と復刻芥川追悼号を読みたくて購入。17才で「黒冷水」を書いた羽田さんが30才になって家族をどう描いたのか、読むのが楽しみだった。老人介護という重い現実で家族3人がそれぞれに自己中なのに、何処かで思い合っていて暗くない。職探し中の健斗28才、祖父が望んでいる安楽な死に向けての介護方針と、そこから逆説的に生まれた自身を鍛える姿勢がユニーク。甘える父親を時に罵倒する母、同世代として共感(笑) 止めろと言われても娘を「お母さん」と呼ぶ愚痴老人の祖父も何だか可愛い。
読了日:8月9日 著者:
或阿呆の一生或阿呆の一生感想
文學界掲載の又吉さん「芥川龍之介への手紙」に、この作品の「火花」が引用されていたので再読。芥川読むの何年ぶりだろう。彼の作品には日本の古典を題材にしたり、中国を舞台にしたものも多いのに、影響を受けたのは海外の作品なのだな。そこに大正という時代を感じた。他者を軽蔑し、更にそんな自分を軽蔑して阿呆という「彼」。公言できない本音を偽悪的に語るニヒリズムに若い時は惹かれた。そのわりに家族を顧みず放蕩したり逃避したりは出来ず、自分を追い詰める優等生の「彼」。阿呆に成り切れなかったから辛かったのかもしれない。
読了日:8月8日 著者:芥川竜之介
下鴨アンティーク 回転木馬とレモンパイ (集英社オレンジ文庫)下鴨アンティーク 回転木馬とレモンパイ (集英社オレンジ文庫)感想
亡き祖母が蔵に残したいわく付きの着物を巡る物語の続編。前巻は着物の話だけだったが、今回表題作は古物商である良鷹が関わったお蔵所蔵以外のアンティーク物の話。ちょっと驚きの結末だったが、アンティークに心を残した人々に歴史あり、あの時代だったから起こってしまった悲しい出来事と、今に伝わる思い、いいお話だった。
読了日:8月8日 著者:白川紺子
下鴨アンティーク アリスと紫式部 (集英社オレンジ文庫)下鴨アンティーク アリスと紫式部 (集英社オレンジ文庫)感想
ナツイチで知ったこのシリーズ、お蔵のアンティーク着物にまつわる謎解きに心惹かれて読んでみたが、古典も絡んで面白かった。若いのに着物を着こなす鹿乃ちゃん、物語をテーマにコーディネート出来るなんて素敵。これから始まりそうな恋の行方も気になるし、続きも楽しみ。
読了日:8月6日 著者:白川紺子
鍵のない夢を見る (文春文庫)鍵のない夢を見る (文春文庫)感想
「仁志野町の泥棒」「石蕗南地区の放火」「美弥谷団地の逃亡者」「芹葉大学の夢と殺人」「君本家の誘拐」。堅実に普通に生きているように見える女性たちの心に潜む、エゴや不安から生じるいびつな欲望。犯罪への奇妙な親和性がちょっと恐ろしい短編集。同郷の林真理子さんとの直木賞受賞記念対談も収録されている。
読了日:8月3日 著者:辻村深月
五重塔五重塔感想
イベント「タイムスリップ!課題図書~」で高校時代以来の再読。職人として技と名を残したい十兵衛の思いだけが印象に残っていたが、それに加え源太親方の人間的な逡巡と男気、二人の職人としての意地と矜持のぶつかり合いが、心に響くのだとわかった。それぞれに夫を思う女房たちの姿や他の職人たち、上人様の態度やお言葉など、人情の機微がまた良い。記憶していたより文語調であったが、登場人物の心の有り様を流れる様に物語っているので、難しい文章とは記憶に残らなかったのだと思う。
読了日:8月2日 著者:幸田露伴

読書メーター

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# by hitokohon | 2015-09-01 19:25 | 読書メーター

2015年7月に読んだ本②

2015年7月の読書メーター②
読んだ本の数:15冊/23冊
(後半7/16から)

 
君に届け 24 (マーガレットコミックス)君に届け 24 (マーガレットコミックス)感想
最後の学校祭か、子どもの頃になりたかったものの仮装って面白い。進路に悩む生徒たちの考えるヒントにもなるし。ケントもちゃんと自分なりの道を見つけたようでよかった。みんな恋もすることで大人になってる。今回はアヤネちゃんとピンのやり取りに一番ドキドキ。ピンなかなかイイ先生だなと思ってたけど、イイ男でもあるなぁ。爽子ちゃん達のラブラブっぷりは、これから卒業に向けての力となるかな。学校祭終了後、クラスのみんなが役割をくれた事に感謝する爽子ちゃん、何て大人なんだ! その言葉に感動してしまった。
読了日:7月31日 著者:椎名軽穂
天智と天武-新説・日本書紀- 8 (ビッグコミックス)天智と天武-新説・日本書紀- 8 (ビッグコミックス)感想
帯にも書かれてますが、遂にあの歌登場です。てっきり御猟後の宴とかで披露されたやり取りだと思ってたけど、即位式の後って...。そもそも歌の状況を作るのに大海人さん色々工作してるし。大津遷都、斑鳩寺建立、大友皇子と十市の結婚、大友皇子の太政大臣就任、時代は動いてます。十市ご懐妊でお二人はお祖父ちゃんね、全然見えないけど。そして鎌足の病に動揺する天智は、史に会わせ藤原姓を授ける。いよいよ壬申の乱に向かって舵が切られた感じです。どういう流れで語られるのか楽しみ。
読了日:7月31日 著者:
カブキブ!  1 (角川文庫)カブキブ! 1 (角川文庫)感想
歌舞伎好きな高校生が、学校にはない歌舞伎部を新たに作ろうと奔走する。まずは同好会から、と部員集め。歌舞伎への愛と知識と熱意はあるが、その他のスキルがイマイチの主人公。寡黙だけど情報収集能力とアートの才がある親友がいてよかったね。そのお陰で個性あふれる部員候補が。何てユニークな生徒が集まってる学校なんでしょ。気になる未だ未参加の生徒さんはどうなるのかな。
読了日:7月29日 著者:榎田ユウリ
紙つなげ!  彼らが本の紙を造っている紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている感想
去年11月に図書館予約して、やっと読めた。個人で防災を考える時、どう無事に避難するか、必要な防災用品は何か、公的支援を得られるまでどうしたらよいか、それだけで精一杯だ。でも石巻工場の人々は、個人の困難な被災生活に加え、会社の命運、地域の期待、出版の未来を背負って、工場復興の気の遠くなるような作業を成し遂げた。2011年春以降に出版された角川文庫が何冊か手元にある。あの時奇跡的に無事だった紙かもしれないと思うと大切におもう。そして今手にする本たちも彼らの努力の賜物なのだ。紙の本が今まで以上に愛しくなった。
読了日:7月26日 著者:佐々涼子
きのう何食べた?(10) (モーニング KC)きのう何食べた?(10) (モーニング KC)感想
家庭料理がテーマのお話なので、頂き物やら買出しの食材の入手、家事の分担など、生活に密着したところから描き出される関係性があたたかい。毎度再確認で驚くが、シロさん50になるんですよね。親御さんとの関係、パートナーケンジの加齢による頭髪や体型への不安など、他人事とは思えない。次巻は2人の家計に問題って、何が起きたの、心配だ!
読了日:7月25日 著者:よしながふみ
ファンタジウム(9) (モーニングKC)ファンタジウム(9) (モーニングKC)感想
9巻待ってました。そして完結なんですね。帯を見てちょっとショックでした。それにしても良くん、五十嵐くん助けるため何て危険な場所へ。男気があって、冷静で機転が利いて大人っぽかくて、カッコイいいよ! その後の展開は心配だったが、すっかり芸能人になってしまって大丈夫なんだろうかと思ってたので、更なる飛躍へ向かっての旅立ち、期待をもって見送りたい気持ちです。よかった!
読了日:7月25日 著者:杉本亜未
夢十夜夢十夜感想
綾辻行人さんの「深泥丘」シリーズを読んで、あの奇怪な夢の原点を求めて読んでみた。漱石の夢語りも、夢だけに不可解だが、昔話の怪談のようでもあった。
読了日:7月25日 著者:夏目漱石
春琴抄 (新潮文庫)春琴抄 (新潮文庫)感想
若い時に読んだが細部を覚えておらず、気位の高い盲目の女師匠に仕える佐助の献身の凄まじさと、そうさせた春琴の傲慢さが印象に残った。だが今読んでみると、何とも恐ろしいほど閉塞的な自己の想いに囚われて生きた佐助と、自分の意思と思いつつ実は佐助の理想の女神を演じ続けた春琴、というある意味夫唱婦随の幸せなふたりだった。でも春琴は本当のところどうだったのかな。佐助は常に己の中で理想化した春琴を崇めていたが、琴という女性の真実の姿を理解しようとした事があったのだろうか。飛び立ったまま戻らぬ雲雀に琴は何を思ったのだろう。
読了日:7月24日 著者:谷崎潤一郎
深泥丘奇談・続 (角川文庫)深泥丘奇談・続 (角川文庫)感想
続編となって、不可解な出来事の謎が解けるどころか、更に混沌とした世界に迷い込んで行るような主人公。見る夢もホラーなミステリーで、幻覚なのか妄想なのか、他の人に見えないモノを見、時に大鳥になって地上を俯瞰する。どうもこの謎は解決しそうもないが、主人公が追い詰められることもなさそう。何だかクセになる気味悪さだ(笑)
読了日:7月22日 著者:綾辻行人
沖縄オバァ烈伝沖縄オバァ烈伝感想
傍若無人とも言えるけど、達観してこだわりなく、元気でお茶目なオバァたちの行動言動録。あの大戦を生き抜き、アメリカ統治から本土復帰と激動の時代に、家族を守って生きてきた女性たちの力強さを感じる。15年前の出版なので、オバァたちも世代交代してるかもしれないけど、このスピリットは継承してほしいな。
読了日:7月20日 著者:
時をかける眼鏡 新王と謎の暗殺者 (集英社オレンジ文庫)時をかける眼鏡 新王と謎の暗殺者 (集英社オレンジ文庫)感想
遊馬もだいぶ昔のマーキス島の暮らしに慣れたんだな、と思ったがまだ1ヶ月しか経ってないんだな。命をつなぐ食材を入手する為に、他の生き物を犠牲にしていること。その食物連鎖と命と自然の恵みへの感謝って、便利になった現代の我々は遊馬と同じで忘れてたな。その反面、死者の尊厳より王国を守る事を重視し、公表されない真実という矛盾。文化文明の進歩により、得たモノ失ったモノをちょっと考えさせられた。兄弟・主従の結束が固くなったのは良かったけど、遊馬は何時今の世に戻れるのだろう。
読了日:7月19日 著者:椹野道流
深泥丘奇談 (角川文庫)深泥丘奇談 (角川文庫)感想
奇談と銘打っているので「フリークス」と違って「奇」なるモノが何か語られるのかと思いきや、更に謎が深まりつつシリーズ化している。この町は京都がモデルになってるようなので、何だか森見作品の舞台になってる異次元ぽい京都を思い浮かべてしまった。結局、主人公の不思議な体験の数々は何なのだろう。人が認識し現実と思っている事は、本当に真実なのか? 何時か謎解きはされるのだろうか。気になるので、とりあえず「続」は読もうかな。
読了日:7月17日 著者:綾辻行人
百鬼夜行抄 24 (Nemuki+コミックス)百鬼夜行抄 24 (Nemuki+コミックス)感想
律の夢に現れた蝸牛おじいちゃん、青嵐の危険性を語っていたけど、今後が心配だよ飯島家。何だか今回は子ども絡みのお話が多かったのが、時代を反映しているようで辛い。人ならぬ者がもたらす災いだけど、その元凶は生身の人間の悪意や自分勝手な欲望。律はこれからどういう道に進むのかな。
読了日:7月16日 著者:今市子
雨柳堂夢咄 其ノ十五 (Nemuki+コミックス)雨柳堂夢咄 其ノ十五 (Nemuki+コミックス)感想
今回も橋姫様や姫神様の他、華やかな女性たちが多く登場で、しっとりと素敵でした。モノに宿る精たちも可愛らしくて微笑ましい。発売間もなく購入したのに、長らく積んでました。波津さんの新シリーズが出たので、ちょっと心配になって「あとがき」から読んでしまいましたが、まだ続くのね。でも閉店視野に入れてらっしゃるのね、マンネリなんて思いません、ずっと続けて下さい!
読了日:7月16日 著者:波津彬子
ふるぎぬや紋様帳 1 (フラワーコミックススペシャル)ふるぎぬや紋様帳 1 (フラワーコミックススペシャル)感想
波津さんの、物に宿るそれを使った人の思いを描く作品が好きです。この新シリーズは、その名の通りアンティーク着物「ふるぎぬ」にまつわる物語。過去にその着物を着た人や仕立てた人の思いがこもった着物たちに残る、大切にされた記憶。それを感じ伝える事が出来る不思議な古着屋。来店者を選び、何時でも誰でも行ける訳ではなく、謎に満ちた異界の様です。続きがあるようなので楽しみ。
読了日:7月15日 著者:波津彬子

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# by hitokohon | 2015-08-01 16:51 | 読書メーター

2015年7月に読んだ本①

2015年7月の読書メーター①
読んだ本の数:8冊/23冊
(前半7/15まで)



西太后秘録 近代中国の創始者 上西太后秘録 近代中国の創始者 上感想
西太后と言えば、高校の選択世界史で、幼帝の母后として「垂簾聴政」を行い権力を持った女性と教わり、その後映画で権力志向が強く残忍な面もある恐ろしい女性というイメージが出来た。しかし本書で語られる西太后は、先見性を持ち革新的、一方で熟慮して冷静に行動し時期を待つ事も知りる人物。軍備に予算をかける必要を訴えつつ、日本に開戦の口実を与えぬよう策を講じるなど、優れた政治家だったという事だろう。本当はどうだったのか、下巻を読んでまた考えてみよう。
読了日:7月14日 著者:ユン・チアン
ふちなしのかがみ (角川文庫)ふちなしのかがみ (角川文庫)感想
「踊り場の花子」ドラマを見た覚えがあります。辻村さん原作だったのですね。この作品も含め、成人の私が主人公の「おとうさん、したいがあるよ」の他は、学校でのイジメやスクールカーストの問題が関わっていて読んでいてちょっと辛かった。ホラーとして怖いというより、本当に怖いのは、人の心の後ろ暗さや弱さからの残酷さ、という物語だった。「フリークス」の綾辻さんを読むきっかけが辻村さんだったので、この作品集を読んでみた。両作とも欲望が生み出す心の暗部をホラーという形で描く作品だった。e文庫にて。
読了日:7月11日 著者:辻村深月
フリークス (角川文庫)フリークス (角川文庫)感想
精神科病棟が舞台の作品集。加害事件が元で精神を病んだ母を見舞う浪人生。自動車事故で瀕死の重傷を負ったうえに記憶喪失となった患者。入院患者が書いた未完のミステリー小説の謎解きをする作家。どの作品も、主人公と共に謎解きをしながら読む面白さで一気に読めた。そして最後にちょっと予想外の結末が待っていた。各話に様々な形で登場する異形の者たち(フリークス)は何者なのか。異形でない者とは、更に自分自身の存在とは、を問いかけてくるようだった。綾辻作品、他にも読みたくなった。
読了日:7月9日 著者:綾辻行人
残酷な王と悲しみの王妃 (集英社文庫)残酷な王と悲しみの王妃 (集英社文庫)感想
アン・ブーリン、エリザベス、アマデウスやルードリッヒ、映画でしか知らないヨーロッパの歴史。婚姻関係がこんなに入り組んでいたとは知らなかった。それにしても同じ名前の人が多過ぎてややこしい。王妃なのに何故に表紙が「ラス・メニーナス」と思ったら、このマルガリータ王女が、のちにオーストリア王妃になるのね。でも4度妊娠して早世、育ったのは王女1人。政略と世継ぎという王妃たちに課せられた役割は、えらい人権侵害だ。
読了日:7月7日 著者:中野京子
ひとりぼっちを笑うな (角川oneテーマ21)ひとりぼっちを笑うな (角川oneテーマ21)感想
蛭子さんのいつも和やかで天然な雰囲気はどこから来ているのか。他者を尊重しつつ他者の目を気にせず自由でいられること。ひとりぼっちを肯定的に受け入れてきた自分の生き方を紹介している。好かれようと他者にすり寄ったりせず、嫌われる様な余計な事はしない。それで時に礼を欠く場合もある。周りに依存しないが迷惑はかけたくないと思っているので、そこは反省したり、〜ですよ、という語り口がちょっと可愛い。子育てについては奥様に甘え過ぎだったと思うが、干渉されない子どもたちは楽だったかも。大切なのは自分がどうしたいか。それ同感。
読了日:7月5日 著者:蛭子能収
魔法のつかいかた (2) (ウィングス・コミックス)魔法のつかいかた (2) (ウィングス・コミックス)感想
1巻の内容をすっかり忘れ去っていたが、読んでいる内にうっすらこの人間関係を思い出して来た。ファンタジックなタイトルのわりに、この物語の魔法って何やら怖いモノみたい。春生の今後が心配だ。草間さんっていつもこんなカッチリしたコマ割りだったのかな。そうだったかもしれないけど今まであまり気になってなかったんだな。
読了日:7月4日 著者:草間さかえ
世界の夢の本屋さん世界の夢の本屋さん感想
本当に、本好きなら何時間でも居たいような書店たちの写真集。世界にはこんな素敵本屋さんがあるんですね。店舗の規模や建物自体が素晴らしい事もあるが、棚や平台だけでなく、様々に工夫された本の見せ方や店の雰囲気作りが個性的。カフェ・レストラン・ミュージアム、中には施設図書館併設の所まであってビックリ。日本にこんな所あるかな。店長や書店員さんの店や仕事に対する思いが語られているのもいい。すみません、本屋さんの本なのに、店で見かけタイトルに惹かれ、図書館で借りました。
読了日:7月4日 著者:清水玲奈,大原ケイ
嫌韓道 (ベスト新書)嫌韓道 (ベスト新書)感想
マンガ嫌韓流は読んだ事がないが、韓流がブームなって行くなか書店で目にした「嫌韓」は印象に残っている。今の様に嫌韓の方がブーム化(?)すると思ってもみなかった頃に、そうした本を出していた著者に興味を持って読んでみた。嫌韓本の姿勢には、反日韓国と同じじゃないか、と思う事があり、この本の前半からもそれを感じた。しかし、犯罪報道における日本名通称の在日のプライバイシー問題や、朝日新聞の従軍慰安婦報道に関する事など、改めて考えさせられる事も多々あった。終盤での、嫌韓モンスターにならないように、という忠告には同感だ。
読了日:7月1日 著者:山野車輪

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# by hitokohon | 2015-08-01 16:49 | 読書メーター

2015年6月に読んだ本。

2015年6月の読書メーター
読んだ本の数:20冊
読んだページ数:3337ページ
ナイス数:141ナイス

新潮文庫の100冊 2015 この感情は何だろう新潮文庫の100冊 2015 この感情は何だろう感想
ロボット君が可愛い。一文引用の本の紹介も読むのが楽しい。冊子全体の雰囲気がいいなぁ。
読了日:6月30日 著者:新潮社
踊れ、ココロ、ナツイチ。集英社文庫踊れ、ココロ、ナツイチ。集英社文庫感想
お試し読みがあるのがいいです。伊坂幸太郎作品、原作映画は何本か見てるけど読んだことがない。でも「仙台ぐらし」は気になる。あと姜尚中さん「心」、「沖縄戦いまだ終わらず」。でも積読本が溜まってる...。
読了日:6月30日 著者:集英社文庫
大奥 12 (ジェッツコミックス)大奥 12 (ジェッツコミックス)感想
権力に執着する治済公はやっぱり怖い。何があっても自戒する事なく、命を狙われてもしぶとい。でも家斉夫妻が最後まで仲良くて良かった。疱瘡の予防接種にからめて、子沢山だった家斉を男性にし、開国が迫る幕末に向けて、男性死亡率が下がってきたところで女性中心の歴史記録を抹消しようという、トンデモ設定を史実にあわせていく物語の流れに感服。しかし、次代家慶は男性だがその子家定はまた女性。天璋院はどうなるんだろう。続きが楽しみです。
読了日:6月29日 著者:よしながふみ
朝日新聞が報じた太宰治 入水死の第一報からその後の再評価まで (朝日新聞デジタルSELECT)朝日新聞が報じた太宰治 入水死の第一報からその後の再評価まで (朝日新聞デジタルSELECT)感想
6月といえば、という事で、ちょっと過ぎちゃいましたが「桜桃忌」にちなんで読んでみました。玉川上水に水があった頃を知らないので、落ちたら死体が見つかり難い水流だったなど思ってもみなかった。相手の女性の家族へのインタビュー記事を載せていたのも驚きだった。亡くなって何年かは評価も低かったのに、昭和40年くらいから女性を中心に若いファンが増え、海外の読者にも注目されるようになった。周りとの隔たりの確保と、その一方で繋がっていたい若者の思いや、アメリカではベトナム戦争後に理解される様になったなど興味深く思った。
読了日:6月28日 著者:朝日新聞
カドフェス 2015 発見!角川文庫カドフェス 2015 発見!角川文庫感想
今年も文庫の夏がやってきました。よく行く書店で、新刊話題本の棚が入れ替えられてこのフェア仕様になってました。今まで読もうか迷って本もカバー買いしそうです。
読了日:6月28日 著者:角川書店
阿・吽 2 (ビッグコミックススペシャル)阿・吽 2 (ビッグコミックススペシャル)感想
求道と他者救済の関係ってやはり難しい。仏道を極めたい思いは知識欲だし、救いたい思いは時として自己満足に終わってしまう。厳しい道だ。あの道鏡に関する神託をきいた和気清麻呂まだ生きてたんだこの時代。桓武天皇が早良親王の怨霊を恐れて遷都、平安時代はこれからだった。
読了日:6月27日 著者:おかざき真里
あれよ星屑 3 (ビームコミックス)あれよ星屑 3 (ビームコミックス)感想
終戦直後が舞台のこの作品、物心両面で戦争の傷を抱えながらとにかく今を生きる人々の姿を、様々な視点から描いている。地道に現実と向き合う堅気の人、体は売っても自分を見失わない人、女性たちのたくましさが凄いなと毎回思う。それに比べると、腕力や財力があっても男たちは何処か内面が弱々しい。生き残った元特攻隊員の木村の話が、切なかった。極限の状態は人間の心を変えてしまう、というのが戦争の残酷さだとあらためて思った。
読了日:6月27日 著者:山田参助
思考の整理学 (ちくま文庫)思考の整理学 (ちくま文庫)感想
思考の整理とは、知識の断捨離とも言えるのだな。何でもかんでも覚えるのではなく、忘れて残ったモノを寝かせ、熟成させて磨きをかける。知識があるだけでは役に立たず、知恵に昇華したり結びついたりしてこそ役に立つ。グライダー教育ではなく、自力で飛べる飛行機にする教育、というのは難関だ。しかし、本書が書かれた1983年よりコンピューターは格段に進化し、人工知能搭載のロボットも実用化されつつある現在、生身の人間とは何かという事にも直結する問題として、本書の内容は更に重要となっている。
読了日:6月26日 著者:外山滋比古
泣き虫弱虫諸葛孔明 第四部泣き虫弱虫諸葛孔明 第四部感想
劉備の正室となった孫権の妹が孔明宅を訪問。久しぶりのご一家の様子は楽しかったが、その後物語は厳しい展開に。孫権をカシラと仰ぐ呉軍の会話に癒されるのみ。劉備は本当に英雄なのか、私はやっぱりその魅力が今ひとつ分からない。張飛は何故一軍を率いる者として成長しなかったのか。あの関羽が何故変に自信過剰になってしまったのか。龐統は鳳凰に例えられた時点で龍の孔明に負けてるじゃないか。色々残念すぎるよ劉備軍。次巻で終わりかな、孔明のこれからを思うと気が重い。
読了日:6月25日 著者:酒見賢一
火花火花感想
お笑い番組を見ないので芸人の又吉さんは知らなかったが、ある番組で太宰を篤く語るのを聞いてからご本人に興味を持った。作品については話題になってから知り図書館予約でやっと読めた。先輩芸人神谷にどこかで恐れながらも憧れて弟子入りを申し込んだ徳永。神谷の言動は全てがネタなのか。非常識だが時に真実を伝える、がどこか危うく不安な存在。公園で太鼓のお兄さんに言った、表現者の覚悟のエピソードが好きだ。一方徳永は案外常識的で冷静だ。 最初の神谷の芸に呼応したような徳永たちの漫才の場面、泣きそうだった。火花ってそういう事か
読了日:6月21日 著者:又吉直樹
青を抱く (フルール文庫 ブルーライン)青を抱く (フルール文庫 ブルーライン)感想
泉が海岸で出会った、海で溺れ2年間意識が戻らない弟によく似た宗清。彼は何故この街にやって来たのか。2年前弟に何があったのか。両親もいるのに、泉は何故在宅の仕事に切り替えてまで弟の介護をするのか。泉の家族の過去に、何かあったのか。意外な真相にビックリ! ちょっとしたミステリーだった。
読了日:6月19日 著者:一穂ミチ
すずろ古書譚 (GUSH COMICS)すずろ古書譚 (GUSH COMICS)感想
表紙買い。古書店が舞台という事で読んでみくなった。物語の中でゆったりと流れて行く時間と、細やかな人情の機微が味わいのあるお話でした。
読了日:6月15日 著者:伊東七つ生
いつかかえるになる日までいつかかえるになる日まで感想
栗本作品は耽美系の小説しか読んだ事がないので、児童文学というのがとっても意外だった。それもそのはず、出版社からの依頼でも出版の予定もなく、母として息子に読み聞かせるために書かれた物語だという。出版されたのは著者没後4年を経てから。自分らしく生きる事、そして生物だけでなくあらゆるモノに訪れる死について、まだ5才だった我が子に伝えたかった思いが、そこにあった。夫の今岡清氏のあとがきにもジーンときてしまった。
読了日:6月14日 著者:栗本薫
世界のまんなか~イエスかノーか半分か 2~ (ディアプラス文庫)世界のまんなか~イエスかノーか半分か 2~ (ディアプラス文庫)感想
何でも卒なくこなし、実は努力家である事を感じさせない、完璧に出来る男として生きているはずの計が、調子を崩す。前半はハラハラだったが、突然の火災中継での手に汗握る様な展開で底力を発揮する。あー良かったと思った所で、まさかのアクシデント。最後まで緊張感のあるお話でした。
読了日:6月12日 著者:一穂ミチ
本当に頭がよくなる1分間ノート術本当に頭がよくなる1分間ノート術感想
1分間というのはシリーズ名なんですね。1分で書くというのではなく、書く内容を素早く判断して、復習のため見直す事を前提に一定のレイアウトで見やすく書く。目を見張る程画期的なものでもなかったが、不要になった情報を廃棄をする事も考えた方法、というのはなるほどと思った。
読了日:6月11日 著者:石井貴士
さんすくみ 10 完結 (フラワーコミックスアルファ)さんすくみ 10 完結 (フラワーコミックスアルファ)感想
このお話は、この三人のほんわかしたノリまま、いつまでも続く様な気がしていた。それが、前巻最後の工君の発言でついに転機が訪れた、とは思ったが、今回で完結だったなんて! 三人とも、仕事面でも私生活でも大人になって、それはそれで良かったけれど、やっぱり寂しいです。なんちゃって仏教徒で、生活に宗教が密着してるとは言い難い私にとっては、それぞれの宗教行事などこの作品で初めて知った事も多かったです。恭太郎くん、孝仁くん、工くん、そして絹田先生、ありがとうございました!
読了日:6月11日 著者:絹田村子
はらぺこあおむし (ミニエディション)はらぺこあおむし (ミニエディション)感想
片付けをしていたら出てきたので、懐かしくて思わず読み直しました。1988年11月発行、92年2月15刷の愛蔵版ミニサイズ本。今はもう社会人の息子が小さい時、大きいサイズの絵本を図書館で何度も借りたお話です。エリックカールの作品は何作か買いましたが、この本は特にお気に入りだったのでお出かけ携帯用にこのミニ版を購入しました。最後見開きのきれいな蝶になるところで、本を羽ばたかせて見せるのが好だったので、本の真ん中がボロボロになっていました。たぶん今では息子より私の方が愛着を感じてるでしょう。思い出保存版です。
読了日:6月11日 著者:エリックカール
一冊でわかるイラストでわかる図解三国志―地図・写真を駆使 超ビジュアル100テーマ オールカラー (SEIBIDO MOOK)一冊でわかるイラストでわかる図解三国志―地図・写真を駆使 超ビジュアル100テーマ オールカラー (SEIBIDO MOOK)感想
吉川「三国志」と「泣き虫弱虫」を並行して読んでいるが、最初の頃の董卓とか呂布の行動とか既に忘れていたのと、皆さんの活動範囲の地理がよくわからないのとで、副読本として購入(笑) 時系列に戦い毎の人間関係や地図わかりやすく載っていて、復習にも役立ちました。
読了日:6月9日 著者:
ぼくらの民主主義なんだぜ (朝日新書)ぼくらの民主主義なんだぜ (朝日新書)感想
多数決で物事が決まって行く事、それだけでいいのかな? 選挙の投票率がどんどん下がってる、民主主義ってこれでいいのかな? という疑問にヒントをくれる一冊でした。
読了日:6月9日 著者:高橋源一郎
キスも知らないくせに (H&C Comics ihr HertZシリーズ)キスも知らないくせに (H&C Comics ihr HertZシリーズ)感想
高校1年生の初々しくて可愛いお話でした。蒼ちゃん、クラスの女子たちより余程乙女ですね。綾瀬くんも何やらクールで取っ付きにくい子かと思ったけど、案外乙女でした。2人はこれから山あり谷あり、一緒に成長して行くんでしょうね。
読了日:6月2日 著者:木下けい子

読書メーター

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# by hitokohon | 2015-07-01 08:54 | 読書メーター

2015年5月に読んだ本。

2015年5月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:3088ページ
ナイス数:139ナイス

桜と雪とアイスクリーム ~いばきょ&まんちー3~ (二見書房 シャレード文庫)桜と雪とアイスクリーム ~いばきょ&まんちー3~ (二見書房 シャレード文庫)感想
4人のお花見ディナーからほのぼのとし雰囲気で始まり、茨木と万次郎の生命の危機を振り返って、無事にこの日を迎えらえらた喜びを感じる、というこれまでと一味違う構成。法律に守られ、世間から認めらる男女の夫婦とは違うからこそ、出会えた事に感謝し日々伴侶として生きる大切さ思う。京橋先生の涙と楢崎先生の心境の変化に、こちらも幸せを頂いた気分です。
読了日:5月31日 著者:椹野道流
三国志(5)(吉川英治歴史時代文庫 37)三国志(5)(吉川英治歴史時代文庫 37)感想
5 赤壁の巻「亡流」~ 望蜀の巻「鳳雛去る」 劉備軍の新野放棄、長板橋での趙雲の活躍、そして孔明は呉へ。三国志最大の山場である赤壁の戦いが中心の巻。孔明の先を見通す力と戦略は確かにすごいけど、赤壁の戦いの第一の功労者は何と言っても周瑜ですよね。でも物語の彼に対する扱いがちょっと冷たい様な気がするのは何故。戦傷もさることながら、しばしば激昂して吐血してるって胃潰瘍? 孔明が原因のストレスか? 最後は曹操の作略もあったとはいえ、やっぱり孔明に殺された様なものなのか。孔明を殺したかったのに、周瑜気の毒だ。
読了日:5月30日 著者:吉川英治
拝み屋横丁顛末記 23 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)拝み屋横丁顛末記 23 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)感想
毎度お騒がせの横丁、ご近所さんは大迷惑なのでは?、と密かに心配でしたが、登場しましたね。アパート経営を揺るがす入居者の少なさ、やっぱり横丁のトラブルが影響! そんな中、何やら物好きな住民さんが居着きそうです、再登場はあるのかな。今回は武藤くん大活躍、一部本人の意思は無視されてましたが、その実力を見せてくれました。その分三爺はおとなしめ(笑)
読了日:5月28日 著者:宮本福助
イエスかノーか半分か (ディアプラス文庫)イエスかノーか半分か (ディアプラス文庫)感想
最初は、嫌な性格のアナウンサーと純粋なクリエイター、という組み合わせかと思ったけれど、計は案外子どもっぽく可愛い人で、都築の方が大人でしっかり者だった。一穂さんの作品の中では珍しくコミカルなお話で楽しく読ませていただきました。来月続編が出るので、その前に読めて良かった!
読了日:5月21日 著者:一穂ミチ
多読術 (ちくまプリマー新書)多読術 (ちくまプリマー新書)感想
遅読で気持ちのわりに沢山は本が読めない、かと言って速読術を身につける気にもなれない。正剛さんの本ならば、と読んでみた。読書は「無知から未知へ」と向かう旅のようなもの。リスクがある分深みが増すこと、書物へのリスペクト、リコメンデーション(おススメ)の3R。とにかく好きな本を好きな様に読み、キーブックに出会う事が読書し続けるコツ。読前・読中・読後という意識。正剛さんのおっしゃる様に、書き込みしながら読んだり、自分なりの本棚作りはちょっと無理だが、読書が更に楽しく思える本だった。図書館。
読了日:5月20日 著者:松岡正剛
書店ガール 4 (PHP文芸文庫)書店ガール 4 (PHP文芸文庫)感想
主人公が理子と亜紀から次世代にバトンタッチされた。ちょっと残念に思いながら読み始めたが、契約社員から正社員となる彩加と、就活突入のアルバイト愛奈、書店員として働く意味を考えさせらる若い2人の前向きな思いに心が躍った。このシリーズを読むと「紙の本とリアル書店は永遠に不滅です!」と声を大にして言いたくなる。やっぱり本屋が大好きだ、と心から思える作品ですね。
読了日:5月16日 著者:碧野圭
うせもの宿 2 (フラワーコミックスアルファ)うせもの宿 2 (フラワーコミックスアルファ)感想
この世とあの世の間にある「うせもの宿」。今回は生前の思いを置いたまま、長くこの宿にとどまって従業員となった皆さんのお話が中心。若くして亡くなった準と、生前は脚本家だった板前さんのやり取りが良かったな。次巻はいよいよ、女将さんの過去もわかってきそうです。
読了日:5月16日 著者:穂積
イシュタルの娘~小野於通伝~(11) (BE LOVE KC)イシュタルの娘~小野於通伝~(11) (BE LOVE KC)感想
於通さんが世間から最も注目されたであろう、千姫輿入れ介添え役のお話が中心の巻です。それにしても江戸城の奥女中の皆さんツワモノ過ぎです。於通さんの苦労がそこにあったとは知らなかった。そして、お江与と豊臣秀勝の娘を九条家に嫁がせ、竹千代の乳母にふくを推薦するなど、様々な縁を結んでいく於通。史実はどうかわからないけれど、この物語での彼女らしい行動で、その役割を果たして結実させた巻でした。
読了日:5月14日 著者:大和和紀
最後の晩ごはん お兄さんとホットケーキ (角川文庫)最後の晩ごはん お兄さんとホットケーキ (角川文庫)感想
ロイドも含めた3人での店の雰囲気が、いい感じになってますね。夏神さんもイガ君も過去の色々から次第に解き放たれつつあるようで、良かった。まあ夏神さんはもう少し時間がかかりそうですが。イガ兄は相変わらずの頑固者でしたが、どうやって奈津さんみたいな素敵な人を射止めたんでしょう。イガ家の皆さんは明るい未来が開けたようで、とにかくお幸せに!
読了日:5月12日 著者:椹野道流
月光坂の花屋敷秋 (H&C Comics CRAFT SERIES)月光坂の花屋敷秋 (H&C Comics CRAFT SERIES)感想
とりあえずのハッピーエンドで、ホッとしました。続きはもうないのかなぁ。結人君の事が色々心配なのですが、まだ14歳だものね。でも今回の事ですごく大人になった。お父さんの方が大人になりきれたないから、そっちの方がまだ心配かもしれないですね。
読了日:5月9日 著者:木下けい子
杜康潤のトコトコ三国志紀行杜康潤のトコトコ三国志紀行感想
三国志愛にあふれる中国紀行です。なにしろ三国志の舞台は中国全土に渡っていて、広大です。何度も行かれてこれだけの場所を訪ねた情熱は凄いです。南は雲南省のミャンマー国境の町まで足を延ばし、北は官度の古戦場跡を回ったうえに、曹操墓が発見されれば、一般見学不可でも出かける行動力! おかげで中国の方々の三国志愛や、演義の影響によると思われる孔明・関羽人気を知る事が出来ました。でも色々ディ〜プ過ぎるので、三国志ツアー初心者の旅行ガイドには不向きかも。
読了日:5月6日 著者:杜康潤
三国志(4)(吉川英治歴史時代文庫 36)三国志(4)(吉川英治歴史時代文庫 36)感想
4 孔明の巻~ 赤壁の巻「新野を捨てて」 曹操と袁紹そして玄徳軍の攻防、官度の戦いって結構長期戦だったのね。曹丕と袁煕の妻のエピソードもあったけど記憶なし。呉の孫権も地盤を固めてます。一方相変わらず流浪の玄徳軍、劉表を頼り新野城に入る。単福(徐庶)登場で市界の人々&本人の歌声が玄徳に届く。そして孔明さん登場、人々はさらに歌います。「泣き虫弱虫」の酒見さんに隆中歌劇団と突っ込み入れられるのも仕方ないですね(笑) さて次はいよいよ赤壁の戦い。
読了日:5月6日 著者:吉川英治
夏目友人帳 19 (花とゆめCOMICS)夏目友人帳 19 (花とゆめCOMICS)感想
前半は心あたたまる人情味のある(人間じゃないけど)妖たちのお話で、ほっこりしました。それだけに箱崎邸に現れた的場さん関係の妖は、人間との関係がもとで醜く悲しいモノになってしまった様で、後味が悪いです。これから夏目の祖父かもしれない人のこと、何かわかるといいですね。
読了日:5月4日 著者:緑川ゆき
夏目友人帳 18 (花とゆめCOMICS)夏目友人帳 18 (花とゆめCOMICS)感想
友人帳の事、名取さんに話しちゃいましたが、それが今後吉と出るのか凶となるか心配。でも話す勇気を持てたのはよかったね。あの龍が過去に会ったと言う夏目に似た男性、気になる。
読了日:5月4日 著者:緑川ゆき

読書メーター

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# by hitokohon | 2015-06-01 20:58 | 読書メーター

2015年4月に読んだ本

2015年4月の読書メーター
読んだ本の数:21冊
読んだページ数:5039ページ
ナイス数:165ナイス

書店ガール (PHP文芸文庫)書店ガール (PHP文芸文庫)感想
図書館で借りて読んだのに、間違えて買ってしまったので再読。初読み時は、前半の店員たちも巻き込んだ理子と亜紀のイザコザに気が重くなったものだが、2人の仕事に対する前向きなパワーや正義感を知っているので、今回の方が楽しく読めた。仕事面ではハッピーエンドだが、これから新婚の亜紀は子育てとの両立、一人っ子の理子は老親介護問題が待ってるんだろうと、この巻から心配なエピソードがありますね。
読了日:4月29日 著者:碧野圭
書店ガール 3 (PHP文芸文庫)書店ガール 3 (PHP文芸文庫)感想
仕事と子育ての両立に葛藤する亜紀と、東日本地区店舗のエリアマネシャーとして出張も多くなった理子。自分は専業主婦だったが、子どもの病気で悩む亜紀の姿は他人事とは思えず、東日本大震災の被災地である仙台の店への出張で、書店員として出来る事を考える理子の誠実さにはあの日からの自分を考えさせられた。やがて二人の思いが震災三周年フェアへ向けて前向きに進んで行くのに励まされた。1・2巻は図書館で借り3巻は買おうとしたのに、間違えて1巻を買ってしまい、ショックで買い直す気力も無く、結局また借りて読んだ、トホホ。
読了日:4月26日 著者:碧野圭
明治姉妹と大正遊女 新装版 雪月花/大門パラダイス (FEELコミックス FCswing)明治姉妹と大正遊女 新装版 雪月花/大門パラダイス (FEELコミックス FCswing)感想
あとがきが2006年になってますので、9年前発行本の新装版なんですね。明治姉妹の「雪月花」と、2002年雑誌発表の大正遊女「大門パラダイス」どちらも時代背景を感じさせる読み応えのある作品でした。昔見た五社英雄監督映画「鬼龍院花子の生涯」や「吉原炎上」を思い浮かべました。どちらも自分の置かれた辛い境遇に耐え、自分を諦めず堅実に誠実に地に足のついた生き方を求めた女性の物語。まさに「仕事を蔑んでも、自分を蔑んじゃいけない」という事なんですね。
読了日:4月25日 著者:松田奈緒子
藤森照信×山口晃 日本建築集中講義藤森照信×山口晃 日本建築集中講義感想
地元図書館で山口晃さんの画集をさがしていて見つけた本。日本の歴史的建築を見学しながら、藤森先生のお話を山口さんが伺う対談形式で、思ったより軽い感じの読み物。山口さんの受け答えが面白いのだが、建築が題材なので絵の話しが少ないのがちょっと残念。
読了日:4月22日 著者:藤森照信,山口晃
「テンパらない」技術 (PHP文庫)「テンパらない」技術 (PHP文庫)感想
タイトルを見て、まさに私の為の本だと思った。仕事が遅いので気ばかり焦る。職場でキッチンで地元行事で、日々テンパってます。この本には、画期的な解決方がが書かれているわけではないが、言われてみれば当たり前の、落ち着きのヒントがある。麻雀を知らないので、聴牌(テンパイ)がテンパりの語源とは知らなかった。
読了日:4月22日 著者:西多昌規
derek jarman’s garden with photographs by howard sooleyderek jarman’s garden with photographs by howard sooley感想
映画監督である著者が、英国ケント州ダンジェネスの原子力発電所に面した原野に造った庭を記録した写真集。文章はジャーマン、写真はハワード・スーリー。日本の庭園が美の基準である私にこの庭の美しさはよくわからない。しかし、プロスペクト・コテージと庭の植物たち、人も含めた生き者たち、造園の道具たちや謎のオブジェ(?)たち、全てが何やら可愛らしい。「パラダイス」という言葉は古代ペルシャ語「緑の地」から来ているそうで、ジャーマンはこの庭を私の「パラダイス」と呼ぶ。その愛しさはとても良く伝わって来る。図書館。
読了日:4月19日 著者:デレクジャーマン,ハワードスーリー
現実を動かす会話力現実を動かす会話力感想
「雑談力」はオバチャンなのでそれなりが、その先の建設的な会話って難しいなぁ、と思っていたので読んでみた。15渺で用件を伝える話し方とか、ゴールを決めて話すなど、なるほどと参考になった。電子本。
読了日:4月19日 著者:齋藤孝
ましろのおと(13) (講談社コミックス月刊マガジン)ましろのおと(13) (講談社コミックス月刊マガジン)感想
大河さんも「竹の華」で女将や雪や色んな人と出会うことで、過去の自分のあれこれを乗り越える事が出来たのね。日比谷と弘前、雪も大会ごとに、演奏するだけじゃなく聴く事で何かを得ている様子。邦楽じっくり生で聴いてみたい。次巻の大会も楽しみ。
読了日:4月18日 著者:羅川真里茂
重版出来! 5 (ビッグコミックス)重版出来! 5 (ビッグコミックス)感想
心ちゃんは今日も元気で前向きです! 1冊の本は、著者は勿論の事、企画・編集する人、装丁・印刷・製本に携わる人、出荷・販売に関わる人、たくさんの人々の手を経てやっと読者のもとに届く。そしてその1冊には、様々な思いが詰まっているのだなぁ、と益々紙の本が愛おしくなる物語です。
読了日:4月18日 著者:松田奈緒子
月影ベイベ 5 (フラワーコミックスアルファ)月影ベイベ 5 (フラワーコミックスアルファ)感想
繭子と円の過去、やっと聞くことが出来ました。お互い想いあっていても上手く行かない事はあるのね。タイミング逃すと後悔する。蛍子と円は親子に成りそこなっちゃた訳だけど、二人の気持ちもこれからどう動くのかな。光はいい子だと思うよ、蛍子ちゃん。
読了日:4月17日 著者:小玉ユキ
三国志(3)(吉川英治歴史時代文庫 35)三国志(3)(吉川英治歴史時代文庫 35)感想
3 草奔の巻「増長冠」~臣道の巻。 呂布が滅び、曹操は丞相となって献帝を悩ます。劉備はまたしても流浪の身となるのだが、リーダーとしての資質が曹操に勝るとも思えない。人柄仁徳は優れているのだろうけど。そんな劉備に忠誠を尽くす関羽は確かに恰好いい。それによって劉備の株も上がっている気がする。次巻はいよいよ孔明登場です。電子本。
読了日:4月16日 著者:吉川英治
信長協奏曲 12 (ゲッサン少年サンデーコミックス)信長協奏曲 12 (ゲッサン少年サンデーコミックス)感想
手取川の戦いと信貴山城の戦いです。あまり知らないんですが、信長軍団に不協和音が生じたりしてます。サブローの言葉じゃないけど「内輪もめとか、よくないと思う」ですよね。そして表紙のご兄弟、これまで他の物語で見てきたのとは違う秀吉、これからどう行動して行くのかな。史上、優秀なナンバー2だったという弟秀長と共に、興味深々です。
読了日:4月14日 著者:石井あゆみ
応天の門 3 (BUNCH COMICS)応天の門 3 (BUNCH COMICS)感想
前巻までは、業平さんが思いの外硬派な雰囲気だなぁ、と思ってたんですが、やっぱり業平さんは業平さんだったのですね(笑) 染殿后の姿は、何代も前のお妃だった藤原宮子さんの姿と重なった。一方の道真くんは、藤原さんとの仁義なき闘いに否応なく巻き込まれて行きそうな...。許婚の宣来子さんの元気さにしばし癒されたけど。
読了日:4月13日 著者:灰原薬
知的生活習慣 (ちくま新書)知的生活習慣 (ちくま新書)感想
外山さん初読み。「思考の整理学」積読中なんですが、忘れる事の重要性に言及されているのに興味を持って、こちらを先に読んでみた。不要な知識や事柄を忘れる事で頭をスッキリさせ、新しい事を考え出す、という逆転の発想。善玉忘却、いいですね。そして、知識そのものは無力で、生活や仕事に役立てて初めて意味を成すのであって、日々いかに新たなる思考や発見をするかが知的生活だという事。著者は私の親世代の方ですが、高齢者の励みとなる内容でもありました。電子本。
読了日:4月12日 著者:外山滋比古
キッズログ (4) (バーズコミックス ルチルコレクション)キッズログ (4) (バーズコミックス ルチルコレクション)感想
亮太くんの可愛らしさに惹かれて読んでるこのシリーズ、お待ちかねの新刊でした。その割にちょっと積んでましたが、やっと読めてよかった! 亮太くんの期待以上の可愛さに加え、「なっちー」の由来物語に登場のノブくんも愛らしく、お話にもホロリ。なっちー姉上の結婚式も良かったですね。しかし、亮太くんが父ちゃんが本当は伯父さんなんだと知る日を思うと、心配です。
読了日:4月7日 著者:葉芝真己
ぼくたちダイアリー (2) (バーズコミックス スピカコレクション)ぼくたちダイアリー (2) (バーズコミックス スピカコレクション)感想
すっかり家族らしくなってきた三人にほのぼのします。文豪にお兄ちゃんをたまには休んでいい、と言われちょっと子どもらしくなった雄太にホロリとした。でも頼りは君だよ雄太。イクメンかっこいい、のだけれど、24時間365日育児しても当たり前としか思われない母の立場は?
読了日:4月5日 著者:七尾すず,山本小鉄子
猫の手はかりない! (バーズコミックス スピカコレクション)猫の手はかりない! (バーズコミックス スピカコレクション)感想
高齢男性の住むシェアハウスに、住込みで働く事になった女装男子の景虎くん。色々悩みもあったけど、住人たちとも親しんで「ねこ虎」と呼ばれ受け入れられて行く。ハウスに女性客を迎える時の執事ゴッコ、住人の皆さん素敵でした。ほのぼのしたお話だったけど、お一人様高齢社会を迎えるこれから、考えさせられるテーマでもありました。
読了日:4月5日 著者:紺野キタ
三国志 (2) (吉川英治歴史時代文庫 34)三国志 (2) (吉川英治歴史時代文庫 34)感想
2 群星の巻「白馬将軍」~草奔の巻「陳大夫」 呂布はやっぱり残念な人だった。貂蟬そこで亡くなっちゃうんだっけ、と思ったら2号がいたのね。曹操・孫策が躍進する一方、劉備は中々です、いい人だけど。それにしても人が死に過ぎる。山野に屍となった兵士たちは顧みられる事ないのか、と心が痛む。
読了日:4月4日 著者:吉川英治
【小冊子付】花は咲くか (5) 特装版 (バーズコミックス ルチルコレクション)【小冊子付】花は咲くか (5) 特装版 (バーズコミックス ルチルコレクション)感想
亡き両親の事を確認し、親子として時間があったこと思い出せて、蓉一が幸せそうでよかった。桜井さんもね。みんな大人になって、たくましくなった。あの家も下宿屋として維持されて行くといいな。
読了日:4月4日 著者:日高ショーコ
天智と天武-新説・日本書紀- 7 (ビッグコミックス)天智と天武-新説・日本書紀- 7 (ビッグコミックス)感想
何故兄を助けたのか自問自答する大海人。黒大海人がこれからどう行動するか、楽しみ。定恵の父子物語はハラハラした上に、悲しい結末。
読了日:4月3日 著者:
少女のための秘密の聖書少女のための秘密の聖書感想
旧約聖書について知りたくて読んでみたが、この神様って、なんちゃって仏教徒の私には随分と無慈悲で公平さに欠けるように思える。ユダヤ教、イスラム教、キリスト教の共通聖典になるのだろうが、東洋的なものとは根本的に何かが違っている気がする。でも、少女が旧約聖書の物語に自分の境遇を照らし合わせて、冷静に自身を見つめて行く姿勢には共感できた。
読了日:4月3日 著者:鹿島田真希

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# by hitokohon | 2015-05-01 00:40 | 読書メーター