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DRAGON BALL 全42巻

鳥山明 著 集英社ジャンプコミックス 

 『週刊少年ジャンプ』に1984年から95年まで連載され、86年2月からTVアニメとしても放映され高視聴率をあげた国民的漫画。国内での累計発行部数は94年に1億部を越え、世界各国でもTVアニメ、コミックスとも人気を得、今では日本漫画を代表する作品となっています。

と言うことで、お話の内容を知っている方も多いと思います。
私は少年時代の孫悟空が好きです。何者にも囚われず、強い者を恐れるどころか闘えることに喜びを感じてしまう、天衣無縫の不遜な位の元気さが爽快です。TVで見ていて、少年の特権を余すことなく享受出来るその力強さに、すっかり魅了されてしまいました。

しかし、大人になっても少年であり続ける悟空は、何処か私を苛立たせます。それは何なのか? そこに登場するベジータという人物は、少しの拘りもなく少年でもあるような悟空と対照的に、自分より強い者が存在する事に、夫であり父である事に心を乱され、そんな自分自身にまた苛立ったりする凡夫の面を持っていています。「それは何なのか?」を考える時、私は彼に妙な共感を覚え、物語の中で最も興味を持つキャラクターとなりました。
# by hitokohon | 2002-08-01 22:00 | 漫画・アニメ関連

はてしない物語

ミヒャエル・エンデ 著 1982年6月発行 岩波書店

映画『ネバーエンディング・ストーリー』の原作としても有名・・・・だったらしい。映画を観たことなく本を手にし、読み始めてやっと気がついた。考えたら、まんま直訳の題名だったんですが・・・・。

児童書ですが大人にも十分楽しめます。人は豊かな心の糧として空想世界に遊ぶ事がありますが、空想世界に行ったままでは現実世界を充実したものとする事は出来ません。空想と現実、二つの世界を行き来しながら、自分の本当に求めるものに向かう試練と出会い、自分が自分である事の喜びを知る物語です。

この本を読んだ後にTVで映画を観ましたが、安易な結末に唖然としてしまいました。空想世界ファンタージェンから自分の世界に戻る事を決意した主人公バスチアン少年が、白竜の背に乗って現実世界に送られて帰って来たのです。原作では、帰ることを望んでからが彼の試練であり、それを乗り越えたのは彼の力でした。白竜は最後に現実世界に戻る扉を指し示しただけです。映画しか観たことない方には、是非ご一読をお勧めします。
# by hitokohon | 2002-08-01 21:58 | 文芸・書評

さらば わが青春の「少年ジャンプ」

西村繁男 著 1994年5月発行 飛鳥新社

『週刊少年ジャンプ』が『マガジン』に発行部数首位の座を譲り渡した後の話を加筆した幻冬舎文庫版も刊行されています。

『少年ジャンプ』創刊時より編集に携わり、本宮ひろし氏をはじめとし多くの人気少年漫画家を育て、DRAGON BALL連載時には編集長をつとめていた西村氏。ジャンプが前人未踏の発行部数を更新し出版界の話題となる中、メディアミックスやラブコメ路線に疑問を感じつつ、少年漫画誌としてのジャンプにこだわり続ける編集者気質に熱いモノを感じます。読み終えた瞬間、思わずこの本を抱きしめてしまいたく成る程、ジャンプとそれを作り上げる人々が愛しくなってしまう作品でした。

しかし、鳥山明氏を育てメディアミックスを推進した後輩の鳥嶋氏(現編集長)に対し、その手腕を認めながらも批判的だったのは、DBファンとしてはちょっと辛いものがありました。
# by hitokohon | 2002-08-01 21:56 | 漫画・アニメ関連

鳥山明○作劇場 (既刊3巻)

鳥山明 著 集英社ジャンプ・コミックス
VOL.1 1983年7月発行
VOL.2 1988年3月発行
VOL.3 1997年8月発行

VOL.1
ワンダー・アイランド ( 週間少年ジャンプ 1978年52号 )
ワンダー・アイランド2 ( 少年ジャンプ 1979年1月増刊号 )
ギャル刑事トマト ( 少年ジャンプ 1979年8月増刊号 )
POLA&ROID ( 週間少年ジャンプ 1981年17号 )
MAD MATIC ( 週間少年ジャンプ 1982年12号 )
CHOBIT ( 週間少年ジャンプ 1983年10号 )
CHOBIT2 ( フレッシュジャンプ 1983年6月号 )

VOL.2
本日のハイライ島 ( 少年ジャンプ 1979年4月増刊号 )
ESCAPE ( 少年ジャンプ 1982年1月増刊号 )
PINK ( フレッシュジャンプ 1982年12月号 )
騎龍少年 其之壱 ( フレッシュジャンプ 1983年8月号 )
騎龍少年 其之弐 ( フレッシュジャンプ 1983年10月号 )
トンプー大冒険 ( 少年ジャンプ 1983年52号 )
ミスター・ホ- ( 少年ジャンプ 1986年49号 )
剣之介さま ( 少年ジャンプ 1987年38号 )
SONCHOH ( 少年ジャンプ 1988年5号 )

VOL.3
豆次郎くん ( 週間少年ジャンプ 1988年38号 )
空丸くん日本晴れ ( 週間少年ジャンプ 1989年13号 )
貯金戦士 CASHMAN( Vジャンプ 1990年12月、91年6月、11月号 )
DUB&PETER1( Vジャンプ 1992年11月、12月、93年2月、4月号 )
GO!GO!ACKMAN ( Vジャンプ 1993年7月~94年1月号、94年7月~10月号 )

ドラゴンボールの原作者、鳥山明氏の短編集。
ドラゴンボールのもとになったという VOL.2の「騎龍少年」の他、「トンプー大冒険」などにも、もとネタエピソードを発見出来る。
VOL.3の「ACKMAN」は、悪魔の便所のアックマンと同名だが、全く違うキャラの少年悪魔くんである。
# by hitokohon | 2002-08-01 19:50 | 漫画・アニメ関連

ボクは、声優。

野沢雅子 著 1995年11月(発行:オプトコミュニケーションズ 発売:主婦の友社)

ドラゴンボールの主人公孫悟空の他、悟飯、悟天、バーダック、ターレスも演じた声優、野沢雅子さんの自伝。
生い立ちから結婚子育てまでの私生活について、女優、声優の仕事のことなどが、とてもあたたかい口調で語られている。

声優は天職だという野沢さんにとって、長年出演したドラゴンボールは本当に愛着のある作品だという。もちろんそんなドラゴンボールに関わる話題も読むことが出来る。また、ベテラン声優の仕事の足跡は、そのままTVアニメの歴史でもある。
# by hitokohon | 2002-08-01 19:48 | 漫画・アニメ関連

ドラゴンボールはいつ終わるか?

永田雄治郎 著 1994年5月発行(発行:風塵社 発売:パロル舎)

ドラゴンボールを、少しばかり学術的に読み解こうと試みた作品。

民族学的な視点や古典「源氏物語」との対比を取り入れた物語論、登場人物を個々に取り上げた人物論、どんどん強くなる力の論理に経済学を当てはめた考察などがある。人物論にベジータがなかった物足りなさと、結論が見えて来ないもどかしさはあるものの、なかなか興味深い一冊。

「ドラゴンボール」を表題に冠した本で目にしたのは、謎本以外で唯一これだけでした。
# by hitokohon | 2002-08-01 19:47 | 漫画・アニメ関連

アニメの醒めない魔法

サブタイトル:ドラえもんからセーラームーンまで、アニメトラウマ構造分析
高田明典 著 1995年10月発行 PHP研究所

アニメが子ども達の心に与える大きな影響について、恒常的アニメ視聴者である世代の人々や、教育関係者、またアニメ制作者に向けて、その重要性を再確認してもらおうというもの。

ドラゴンボールZにつては、第7章「大人になるという構図」の中で<成長と克己>と題して取り上げている。

「父親不在」の時代/「ドラゴンボールZ」の表層構造/「ドラゴンボールZ」の深層構造/「悟空と敵」双方への自己投影/暴力的攻撃の影響

の項目に分けて、悟空の「母性」「成長への力」と敵の「父性」「成長の拒否」を対比させながら、多くの壁を克服する物語の構造ついて説明されている。
また最後に暴力的攻撃の悪影響について懸念し、有意義な終幕を期待する、と結んでいる。
# by hitokohon | 2002-08-01 19:44 | 漫画・アニメ関連

「少年ジャンプ」の時代

斎藤次郎 著 1996年10月発行 岩波書店

子どもと教育シリーズの一冊。
漫画は子どもの夢の器。「ハレンチ学園」から「ドラゴンボール」まで、少年ジャンプの漫画を読むことによって、30年の子どもの精神史を読みとろう、というもの。

第8章に、「ゲーム時代の想像力」と題して、ドラゴンボールが紹介されている。

ドラゴンボール連載にあたって、「今回は話で勝負しようと思って」地味な主人公にしが、人気が出なかった。それで、悟空の「強くなりたい」気持ちを前面に出し、天下一武道会というアイデアが生まれた。

という、鳥山明氏の話を引用して、作者の意図と読者の期待に生じたズレについて語っていく。

ゲームの影響を受けて、ストーリー性が希薄になったとしても、漫画でなければ描けない夢がある。ドラゴンボールはその曲がり角に立っていた、と著者はいう。目新しい解釈ではないが、岩波書店からもこういう本が出ている事に時代を感じる。
# by hitokohon | 2002-08-01 19:43 | 漫画・アニメ関連

日本ヒーローは世界を制す

大下英治 著 1995年11月発行  角川書店

世界に進出した、日本の特撮・アニメ作品、キャラクターについて作品ごとに紹介している。

 VOL.8に、『Dr.スランプ』に続いて
「ジャッキー・チェンから『ドラゴンボール』」と題して悟空誕生の経緯と作品の人気について語られている。

『ドラゴンボール』」以外にも、東映特撮・アニメ番組年表なども掲載していて、楽しめる一冊である。
# by hitokohon | 2002-08-01 19:42 | 漫画・アニメ関連

かん子のミニミニまんが入門

赤木かん子 著 1995年8月発行  リブリオ出版

「図書館員のカキノタネ」というシリーズのパート1。図書館とマンガについて考えたい図書館員のみなさんの参考に、と書かれたマンガ講座の章もある。

『のらくろ』の田河水泡から始まり、手塚治虫、藤子不二雄、長谷川町子・・・、そして90年代に至るまで、少年マンガ少女マンガ取りまとめて、その歴史を辿りつつ作者と作品を紹介している。マンガ史入門としても、作品論としても楽しく読める。

「90年代は“癒し”がテーマ」という章には、「少年マンガの王者『ドラゴンボール』」と題して、現代の子どもたちのヒーロー悟空の魅力が語られている。
また、それぞれのマンガには最適サイズがあるが、図書館の事情も考慮して本のサイズも選んでね、という「文庫サイズのマンガ本」では、「『ドラゴンボール』みたいに1種類しか出てないものあるから」と例に上げながら「『ドラゴンボール』は絶対に必要です」と、図書館に置くことを薦めている。
# by hitokohon | 2002-08-01 19:40 | 漫画・アニメ関連