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2017年2月に読んだ本

2月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:2329
ナイス数:64

日中関係史 (PHP新書)日中関係史 (PHP新書)感想
日中関係は、古代に海上交通が可能になった時からずっと、朝鮮半島を挟んで緊張関係にあったはず。でもそれにしては「日出づる処」文書問題や白村江敗退の後もそれ以上の混乱に陥ることはなく、元寇や秀吉の朝鮮出兵を除けば、明治になるまで大きな衝突はなかった。朝鮮半島が緩衝地帯になっていたからと思っていたが、実はずっと疎遠だったという解釈に目から鱗。「政冷経熱」日本は古来中国から色々な文化を取り入れ貿易も盛んだったが、互いに相手を理解しようとしなかった。だが今後は「完全なる認識」を目指す事が必要って事なんですね。
読了日:02月27日 著者:岡本 隆司

君に届け 28 (マーガレットコミックス)君に届け 28 (マーガレットコミックス)感想
受験控えてるのに、恋するみんな可愛いなぁ。クールに見えてたあやねちゃんが特に。何だかとっても初々しい。大昔の自分の高校最後の冬休みあたりは、何だかそれぞれ自分の事で手一杯でクラスがバラバラになる寂しさを感じていたなぁ、と懐かしく思い出す。現役高校生のみなさんはどいう感想をいだいているのだろうと、興味がある。
読了日:02月26日 著者:椎名 軽穂

下鴨アンティーク 雪花の約束 (集英社オレンジ文庫)下鴨アンティーク 雪花の約束 (集英社オレンジ文庫)感想
鹿乃ちゃんと慧の先行きが気になって、続きを楽しみにしていた。何か少しずつ進んでいるのかなぁ。子犬の水滴のエピソード、お兄ちゃん子だった幼い鹿乃ちゃんが可愛かった。今では口うるさいと文句を言う良鷹だけど、妹の事はとても心配なのだろうな。慧も父親に少し歩み寄れて何かが変わったはず。あの三人がそのまま家族になったらいいなと思うけど、どうなるやら。そして、古い着物を通してわかる家族の情にもしみじみとた思いを感じた。
読了日:02月18日 著者:白川 紺子

Tonight,The Night (SHYノベルス)Tonight,The Night (SHYノベルス)感想
真夏のバス停で倒れかけた大学生に、日傘をさしかけ声をかけた小学生。最初「この子の兄とか出て来るのしら?」と思ったこの子が18才になるまでのお話だったのでびっくり。12-21の意味がやっと解った。何だか無茶な年齢差を感じながら読みはじめたが、成長していく佑くんの一途さにほだされて、あたたかい気持ちになった。
読了日:02月12日 著者:一穂 ミチ

下り坂をそろそろと下る (講談社現代新書)下り坂をそろそろと下る (講談社現代新書)感想
「坂の上の雲」冒頭をまねての書き出しにドキッとした。ドラマで見ただけで司馬遼太郎作品は読んだことがないが、以前日露戦争が日本の分岐点になったという話を聞いて納得した。坂の上を目指して、日露戦争の勝利で日本国民は幕末以来のリアリズムを失ってしまい、昭和の敗戦を迎えた。そして戦後の復興から経済成長バブルを経て、停滞期にある。成熟社会という聞こえの良いことばもあるが、つまりは「下り坂」にさしかかって久しいということだ。様々な地方の取組みなどから、この時代をリアルに捉えて寛容と包摂の社会への道を提案する。
読了日:02月08日 著者:平田 オリザ

憎らしい彼: 美しい彼2 (キャラ文庫)憎らしい彼: 美しい彼2 (キャラ文庫)感想
凪良さんの描く純粋だけどちょっと病んでる系の青年は愛おしい。基本一途で自己評価が低く本人に悪意はない。平良もそうだった。せっかく憧れの清居くんと恋人になれたのに、恋人が自分を想ってくれる事など考えもしないせいで清居くんを苛立たせる。確かに最強の自己中だ(笑) でも、清居を撮影するために磨かれたカメラのセンスが、平良にも社会的に生きる道を開き変化をもたらす。やっと本当の恋人になれそうな二人に安心できるかな。
読了日:02月05日 著者:凪良 ゆう

人間の煩悩 (幻冬舎新書)人間の煩悩 (幻冬舎新書)感想
優しさ、気くばり、思いやり、そういうことを念仏のごとく唱えすぎるから日本人から本当の優しさがなくなった。観念が自然な優しさを抑えつけている。人の気持ちばかり考えているうちに信念を失ってフヌケになる。という「凪の光景」の中の文章。人生は苦しいもの、損をしないようにと思い生きたくない。紀宮さまへのいじめに対応した両陛下のおことば「自分で解決するのが当然ですから、見守っています」に家庭教育の本質を見る。病院に頼らない。協調性がない、といいながら自分で人生を引き受け潔く生きる姿が素敵。
読了日:02月04日 著者:佐藤 愛子

丘の上のバカ ぼくらの民主主義なんだぜ2 (朝日新書)丘の上のバカ ぼくらの民主主義なんだぜ2 (朝日新書)感想
民主主義とは何なのか。今、世界的なレベルでそれが問われている。このシステムが現在のベストなのだろうと思って来たが、多数決が必ずしも正義正解なのかと疑問でもある。安部首相やシンパの方々の発言への言及。広島を訪問したオバマ大統領のスピーチへの違和感。戦意高揚が叫ばれる時代に不当な事態を耐え諦めて生きるしかない物語を世に出した編集者の思い、そこに言及した美智子妃の読書の思い出。多数の中にも少数の中にも個々の思いが有るはず。それを互いに認識し尊重する事。よりベターな選択のためにそれがなくてはならないのだと思った。
読了日:02月04日 著者:高橋源一郎

昭和元禄落語心中(10)<完> (KCx)昭和元禄落語心中(10)<完> (KCx)感想
再読。若い時、兄弟弟子でありライバルであり友でもあった助六と、自分との関係の腹いせの様に助六と一緒になったみよ吉を不幸な事故で失った八雲師匠。その死の責任に囚われながら、先代師匠から八雲の名を受け継ぐ事を決意し、助六夫妻の忘れ形見小夏を育てた彼の生涯は、業の深いものだったかもしれない。でも、だからこそ、与太を弟子として育て、小夏から信ちゃんへと、話芸とともに人としての情も繋いでいったのだなぁ。与太の落語家として人としての成長と、高座に上がる信ちゃんの姿に、それを深く感じた。
読了日:02月03日 著者:雲田 はるこ

昭和元禄落語心中(9) (KCx)昭和元禄落語心中(9) (KCx)感想
再読。結末を知ってからあらためて読み返すと、それぞれの場での登場人物たちの思いがより深く感じられる。やっぱりいい話だな。落語の魅力もよく伝わって、実際に落語も聞いてみたくなる。
読了日:02月02日 著者:雲田 はるこ

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by hitokohon | 2017-03-01 00:10 | 読書メーター