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2015年12月に読んだ本②

2015年12月の読書メーター
読んだ本の数:7冊/22冊
(後半12/16から)

最後の晩ごはん  師匠と弟子のオムライス (角川文庫)最後の晩ごはん 師匠と弟子のオムライス (角川文庫)感想
表紙の絵は何処なんだろう、お三方の服装はどうして、と考えながら読み始めた。それは夏神さんにとっても大切な、恩ある方の思いの詰まった場所。その方の思いに何とか報いたい3人の姿。今回は夏神さんが当事者で、その辛い過去も何とか前向きに越えて行けそうでよかった。イガくんも、カイリでもある自分に背を向けず考え始めた様子。そしてロイドも大活躍で、これで完結なのか? もうちょっと先が読みたい。
読了日:12月29日 著者:椹野道流
がちナショナリズム: 「愛国者」たちの不安の正体 (ちくま新書)がちナショナリズム: 「愛国者」たちの不安の正体 (ちくま新書)感想
以前韓国時代劇が好きな事をブログに書いていたら、韓国の実態を知らないのかと批判コメントをもらった。そして今、書店には嫌韓本が多い。憲法見直の必要性では、安倍さんの「96条から」発言で一気に護憲に傾いた。安倍政権やヘイトスピーチを批判しただけで、著者が受けた言われなき非難は何なのか? 私も反日? 著者も私も安倍さん個人の人格批判は一切していない、ただその政策に疑問を呈しているだけだ。この理由で政策に賛成だと言わず、安倍政権の足を引っ張るなと言われると、父性的なモノにすがろうしてるだけではと思うのだが。
読了日:12月27日 著者:香山リカ
君に届け 25 (マーガレットコミックス)君に届け 25 (マーガレットコミックス)感想
表紙を見て、ちづちゃんと龍の話は安心して読めたけど、爽子ちゃんの方は、すんなり行きそうで行かないなぁ。ピンは案外いい先生だと思ってたのに、変な所で止めに入るなよー、とちょっとイラつく。次は風早くんか本音を見つめる番ですね。切り込み隊長ケント師匠、ナイスです。「冷たい校舎の時は止まる」の直後に読んだので、ほっと爽やか気分になったけど、若者の発展途上の複雑さは一脈通じるものがあるかも。
読了日:12月27日 著者:椎名軽穂
冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)感想
自殺したのは誰だったのか、思い出せない事が登場人物それぞれに自分の過去を省みさせる。イジメの構図や恋愛感情、進路問題に複雑な自意識。この若い子達はプライドが高く時に残酷なのに、一方でそんな自分を厳しく反証し何て潔癖なのだろう。ずるい大人の私には、とっても眩しく思えた。個々に辛く厳しい日常を背負っていても、きっと明日へ向かう道を見い出せる展開に違いない、辻村作品だから。早くそこに行き着きたくて一気に読んだ。そして期待は裏切られない。うーんでもちょっと長かったかな。今の辻村さんならも少しコンパクトに描くかも。
読了日:12月26日 著者:辻村深月
冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)感想
いきなり著者前書き? かと思ったら登場人物が著者と同名、デビュー作だったんですね。最初学園ミステリーだろうと読み始めたら、漂流教室的なSFそれともホラーか、と段々この不思議な舞台装置の謎に引き込まれていった。ホストは誰かと考えてみたが、次々自分の推測は覆され、1人足りないのはもしやあの人が? と思うが確証はなく、先が気になって一気に読ませる展開です。
読了日:12月26日 著者:辻村深月
悩まずにはいられない人 (PHP新書)悩まずにはいられない人 (PHP新書)感想
悩み嘆き続ける人は、それを解消する為の具体的アドバイスが欲しいのではなく、同情や励まし更には大変な状況に耐える自分を褒めて欲いだけ。確かに、愚痴を聞いてもらいたい気持ちってその通り。ストレスを溜め込まない為には、時にそれも必要ではと思う。だが著者が言いたいのは、同情や励ましによって自分の存在を認めて欲しくて、悩みと自己憐憫に依存してしまう危険だ。それは幸せを求める成長欲求とは逆の、幼児の様に守られたい退行欲求。悩みは怒りや憎しみという隠された攻撃性。その本質を理解し、依存から抜け出し現実を見ようという事。
読了日:12月22日 著者:加藤諦三
オーダーメイド殺人クラブ (集英社文庫)オーダーメイド殺人クラブ (集英社文庫)感想
主人公のアンが河原で徳川の行動を見かけた場面で、岡崎京子の「リバーズエッジ」を思い出した。アンが無理解な大人たちに感じる反発や軽蔑、友人達の自己中心的に豹変する態度への苛立ちや不安は、未熟であるが故だ。わかっていても、イラっとするし辛い。少女はその苦しみから逃れる為に、少年Aとなるべき同志を見つける。決して容認してはいけない二人の計画をつい応援したくなる程、少女の側から語られる日常は大変だ。それでも何かを越え、何かを断念して、余生という人生へ向かうのか。紡たくが描いた「あの頃のあの子たち」の様だった。
読了日:12月18日 著者:辻村深月

読書メーター

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by hitokohon | 2016-01-02 00:42 | 読書メーター

2015年12月に読んだ本①

2015年12月の読書メーター
読んだ本の数:15冊/22冊
(前半12/15まで)

やぎさん郵便 3 (シトロンコミックス)やぎさん郵便 3 (シトロンコミックス)感想
完結まで10年、「マッチ売り」読んだのそんなに前だったかなぁと思ったら、コミック刊行までに5年かかっていたんですね。あらためて完結おめでとうございます。戦争を挟んで辛い事もあったけど、4人がそれぞれに幸せそうで良かった。
読了日:12月13日 著者:草間さかえ
やぎさん郵便 2 (シトロンコミックス)やぎさん郵便 2 (シトロンコミックス)感想
長らく積んでましたが、3巻が出たのでやっと読めた。前の2冊を手放したのを後悔したが、読んでるうちに段々と思い出してきた。渡しそびれた恋文の行方とか、トンネルに立って云々とか。昭和レトロな雰囲気と草間さんの絵のマッチングも味わいがある。
読了日:12月13日 著者:草間さかえ
Fool For You【電子限定版】 (Chara COMICS)Fool For You【電子限定版】 (Chara COMICS)感想
SS小説だと思ったらコミックだったのね。いつか別れの日が来るだろ、でもこの世の終わりまで、というトキオ想いが切なくも愛おしい。トキオの想像のなかの、虫や花に生まれ変わったナオキが可愛い過ぎ。今度はどんな漫画が描けるのかな。お幸せにね、お二人さん。
読了日:12月13日 著者:凪良ゆう,穂波ゆきね
カンナ 京都の霊前 (講談社文庫)カンナ 京都の霊前 (講談社文庫)感想
月読命、同じ時に生まれた天照やスサノオに比べ確かに影が薄いが、それは何故? 最後に権力を握った者に抹殺された一族の無念はわかるが、彼らが正義とも言い切れない。彼らもまたその前の権力者を抹殺していたのだろうから。なので、やっぱり冴子さんには共感出来ずに終わった。百済vs新羅との関係は今に繋がる日中韓三国史。しかし、最後は現在の国家権力が動いて収束。それも公安の裏組織? いつの世にも、その時代を生きる者にさえ知られぬ裏があるという言う事だろうか。古代史と社伝の謎は、最後の甲斐の判断で謎のままに終わった。
読了日:12月12日 著者:高田崇史
うせもの宿 3 (フラワーコミックスアルファ)うせもの宿 3 (フラワーコミックスアルファ)感想
女将さんと松浦さんには、そんな過去があったんですね。切ないお話だけど、女将さんの望みは叶った様なので、ハッピーエンドでもあるんでしょう。番頭さんが成仏出来る日もいつか来るのかな。とりあえず完結ですね。
読了日:12月11日 著者:穂積
カンナ 出雲の顕在 (講談社文庫)カンナ 出雲の顕在 (講談社文庫)感想
物語の舞台はいよいよ神話の本拠地出雲。登場人物達にも危機が迫って来る局面ですが、玉兎の人々の求める復権に全く感情移入出来なくて、この戦いの意味を疑問視する志乃芙さんに一番共感する。そして、国譲りの神話は何度聞いても謎。スサノオの性格や位置付けも確かに一貫性が無い。神様達の名前がややこしく覚えられないのだが、立て板に水の如く説明してくれる登場人物さん達は凄い。
読了日:12月11日 著者:高田崇史
カンナ 天満の葬列 (講談社文庫)カンナ 天満の葬列 (講談社文庫)感想
シリーズも後半の7作目。天満と言うから大阪行きかと思ったら、道真さんと天満宮の謎に迫る話。歴史の謎も大変興味深いが、ある意味トンデモ系なのだが、甲斐達の裏歴史の戦いはもはや荒唐無稽な方向に。でも面白い! もしやあの女性が二重人格? と思っていたが、一人の体に二人の人格ってそういう事だったとは…。でも丹波が聞いた声は大人の女性?
読了日:12月10日 著者:高田崇史
カンナ 鎌倉の血陣 (講談社文庫)カンナ 鎌倉の血陣 (講談社文庫)感想
読み始めたら止まらなくなり、シリーズ6作目読了。ついに甲斐の許婚さんも参戦、二人でいざ鎌倉のお茶会へ。ちょっと寂しいと思ったら、後の二人と一匹も別ルートで同じ茶会に招かれていた。今回の殺人の手口も含め、一段と忍者色が濃くなって来た。さて、一介の流人から挙兵した頼朝が、なぜ鎌倉に本拠地を置けたのかとちょっと疑問だったが、当時は海岸まで湿地で住みにくい場所だったんですね。そして源氏三代、政子と将軍職を継いだ息子たちの関係も、そういう説もありかなと思わせる疑問点色々ですね。真実はわからないけど。
読了日:12月8日 著者:高田崇史
カンナ 戸隠の殺皆 (講談社文庫)カンナ 戸隠の殺皆 (講談社文庫)感想
今回は3人と1匹で長野の戸隠です。古事記物語とかは読んだ事があるけど、天の岩戸と戸隠の伝説は覚えて無かったし、紅葉狩の話も知らなかった。またしても、そいう見方もあるのかと興味を惹かれる事だらけ。それにしても、甲斐達の旅はますますアドベンチャー度を増している。何やら甲斐の秘めたる力も発揮されつつあるみたいだし、暗躍する人々の繋がりと甲斐の実家との関わりもわかって来るのかな、そちらも楽しみになって来た。次回は鎌倉、今度こそ許婚さんも参戦かな。
読了日:12月7日 著者:高田崇史
カンナ 奥州の覇者 (講談社文庫)カンナ 奥州の覇者 (講談社文庫)感想
シリーズ4作目は、坂上田村麻呂に討伐されたという蝦夷の長アテルイの話。数年前NHKのドラマで初めて名前を知った人物。作中にも出てきた高橋克彦さんの小説が原作だった。教科書や子どもが読む歴史の本に、田村麻呂は出てきてもアテルイの名は無かったのでは? 現在はどうか知らないが、長らく為政者からその名が伏せられいた? そんな事も考えさせられる今作。殺人事件は起きないが、社伝を巡る攻防そのものが事件となり、登場人物の背景も色々わかって来て、いよいよ社伝の謎に迫って行くようで先が楽しみ。
読了日:12月6日 著者:高田崇史
カンナ 吉野の暗闘 (講談社文庫)カンナ 吉野の暗闘 (講談社文庫)感想
シリーズ3作目の舞台は、冬の吉野。吉野と云えば桜の名所だが、蔵王権現、金峰山寺や神社もあって、山岳信仰の場でもあったんですね。しかも冬場は結構厳しい土地柄。ここを信仰の場にしたのは7世紀末の役行者だが、彼が吉野にいた理由と、伊豆に流罪になった理由は、鉱脈が関係しているらしい。それが遥かに時代を経て、現在の殺人事件とも関係しているのか? 役行者は天武・持統夫妻と同時代を生きた人だけど、対立関係にあったって事? 時代は夫妻の曾孫聖武天皇の御世になるけど、水銀と東大寺の関係も、ヘェ〜。次は甲斐の許婚さんも参戦?
読了日:12月5日 著者:高田崇史
一生続けられない仕事 3 (バンブーコミックス 麗人セレクション)一生続けられない仕事 3 (バンブーコミックス 麗人セレクション)感想
どんなお話だったのか、すっかり忘却の彼方。でも読んでるうちに三上片山事務所の雰囲気思い出してきた。特にしっかり者のみほちゃん、彼女はとても印象に残るキャラだったのだなぁ。小野田の事、三上と片山の気持ちの整理もついた様子で、良かった。
読了日:12月5日 著者:山田ユギ
拝み屋横丁顚末記 24巻 (ZERO-SUMコミックス)拝み屋横丁顚末記 24巻 (ZERO-SUMコミックス)感想
今回も横丁の皆さん御健在でした。美人の新住民さんが来て、大家さんにもいよいよ春、と思ったら横丁らしいいわく付きのお方でした。孤独死の男性の話にはホロリとし、平井の話も良かった。眼鏡の付喪神さん、霊とはまた違うからか正太郎くんにも見えるのね。
読了日:12月4日 著者:宮本福助
カンナ 天草の神兵 (講談社文庫)カンナ 天草の神兵 (講談社文庫)感想
失踪した知人男性と盗まれた社伝の行方を追うシリーズの第二弾。今回の行く先は天草。島原・天草の乱から360年、あれはキリシタン弾圧だったのか、一揆だったのか? 天草四郎とは何者だったのか? 何しろ、島原の乱というから天草も長崎県かと思ってたくらい全く詳しくない歴史的出来事だったので、なるほどそういう背景もあったのか、と興味深かった。物語世界で起きている殺人事件の謎解きもさることながら、歴史の謎の方が面白くて続きが読みたくなるシリーズ。次は吉野、役行者ですね。壬申の乱直前の天武・持統夫妻の話とかもあるかな。
読了日:12月4日 著者:高田崇史
カンナ 飛鳥の光臨 (講談社文庫)カンナ 飛鳥の光臨 (講談社文庫)感想
高田さん初読。職場のランチ仲間から「歴史物好きなら」と勧められた作家さん。そして、主人公が後継ぎである神社から盗まれたのが「蘇我大臣馬子傳暦」なる社伝だというから、興味深々のこの物語。同じ頃起きた出版社での殺人事件と二人の男性の失踪。聖徳太子は実在したか? という近頃気になっている話もでてきたりで、面白かった。そして社伝も失踪者も未だ行方はわからず。この謎を追うシリーズらしい。早く続きが読みたい! 解説が辻村深月さんだったのも何か嬉しい。
読了日:12月1日 著者:高田崇史

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by hitokohon | 2016-01-02 00:41 | 読書メーター