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櫻の園

吉田秋生 著 1994年12月発行 白泉社コミック文庫 全1巻
文庫版で読みましたので、初出年はわかりません。

実写ドラマとして映画化もされているので、ご存じの方も多いと思います。
毎年桜の咲く季節にチェーホフの『櫻の園』を上演することが伝統となっている、桜に囲まれた女子高校が舞台です。物語は、『櫻の園』を上演する演劇部の女生徒たちの稽古から本番当日までの心の変化を、その中の4人を主人公にしたオムニバス形式で描いています。それぞれの少女が、異性との関わりを通して、「女」であることを受容して行く心の痛みと抵抗を語りかけます。
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by hitokohon | 2002-08-01 22:09 | 漫画・アニメ関連

風の谷のナウシカ 全7巻

宮崎駿 著 徳間書店アニメージュ・コミクス・ワイド版

 『アニメージュ』に1982年2月号から断続的に連載され、84年には宮崎氏監督で劇場用アニメ映画となりました。その後も漫画は描き続けられ、94年3月号で完結しました。

宮崎アニメのファンになったのは、TVでこのアニメ映画を見、強くて優しい少女ナウシカに強く惹かれたからです。しかし、原作漫画を読んだらアニメ以上に作品に惹きつけられました。人は何故他者と戦うのか、本当の強さ、優しさとは何なのか、そして最後に人を導く者の孤独、真実を知る事の重さと哀しみを問いかけながら、ナウシカは歩き続けます。
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by hitokohon | 2002-08-01 22:08 | 漫画・アニメ関連

あさきゆめみし 全13巻

大和和紀 著 講談社コミックスミミ
月刊『mimi』に1979年から連載され、『mimi Excellent』に引越して93年に完結。

平安朝の女流作家紫式部が書いた『源氏物語』五十四帖と宇治十帖の完全漫画訳。オリジナルなストーリーも多少交えながら、古典源氏の持つ普遍的な人間物語としての魅力を、現代の読者にも解りやすく伝えてくれる作品です。
物語は、帝の子として生まれながら、生母の身分が低いために「源氏」姓を賜って臣下に下った王朝の貴公子「光る君」(光源氏)と、彼をめぐる女性たちの生き様と苦悩を描いたもの。

源氏の現代語訳を手がけた瀬戸内寂聴さんは、「若菜」からが面白い、と言われていましたが、まさにその部分にあたる8巻からは読む度に涙したものです。

位人臣を極め、子どもたちも成長し、最愛の妻「紫の上」と幸せな晩年を送るかにみえた源氏の身に事件が起きます。兄である上皇(引退した元天皇)から、皇女「三の宮」を正室に迎えてほしいと頼まれたのです。正式ではないにしろ第一夫人と世間からも認められていた紫の上との心の隔たりは避けられず、その上、新妻となった三の宮は彼女に横恋慕する「柏木」に密通され身ごもってしまいます。源氏の苦悩は深まり、救われないまま、物語はその子「薫」を主人公にした「宇治十帖」へと移ります。
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by hitokohon | 2002-08-01 22:04 | 漫画・アニメ関連

小説道場

中島梓 著

 『小説道場』は1986年3月からⅠ・Ⅱが新書館より発行された。その後92年8月に改めて『新版・小説道場』として光風社出版から刊行され、97年10月までに全4巻が発行されている。

作家栗本薫でもある著者が、1984年から95年まで、71回に渡って雑誌『JUNE』『小説JUNE』〔(株)マガジン・マガジン 発行 〕誌上に連載した投稿作品評。『JUNE』は、いわゆる女性向けの耽美小説、俗にいう「やおい」系の雑誌で、創刊20年を超える歴史がありますが、一般には馴染みがないかもしれません。

と言うことで、投稿されてくる作品も当然このジャンルのものです。つまり、主に女性読者を対象に女性作家が書く、男性同士の性愛を含む恋愛を軸にした物語なんですね。特殊なジャンルだけに、中島氏が投稿者に度重ねて問いかけるのは、「何故この系統の作品を書かねばならないのか」と言う、書き手の内面への問題意識の確認でした。時としてかなり手厳しい個人批評であり叱咤激励であり、また共感と理解でした。投稿者と中島氏の間の一種の闘いの場であると同時に、中島氏も書いておられたようにセラピーの様にも感じられました。
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by hitokohon | 2002-08-01 22:00 | 文芸・書評

DRAGON BALL 全42巻

鳥山明 著 集英社ジャンプコミックス 

 『週刊少年ジャンプ』に1984年から95年まで連載され、86年2月からTVアニメとしても放映され高視聴率をあげた国民的漫画。国内での累計発行部数は94年に1億部を越え、世界各国でもTVアニメ、コミックスとも人気を得、今では日本漫画を代表する作品となっています。

と言うことで、お話の内容を知っている方も多いと思います。
私は少年時代の孫悟空が好きです。何者にも囚われず、強い者を恐れるどころか闘えることに喜びを感じてしまう、天衣無縫の不遜な位の元気さが爽快です。TVで見ていて、少年の特権を余すことなく享受出来るその力強さに、すっかり魅了されてしまいました。

しかし、大人になっても少年であり続ける悟空は、何処か私を苛立たせます。それは何なのか? そこに登場するベジータという人物は、少しの拘りもなく少年でもあるような悟空と対照的に、自分より強い者が存在する事に、夫であり父である事に心を乱され、そんな自分自身にまた苛立ったりする凡夫の面を持っていています。「それは何なのか?」を考える時、私は彼に妙な共感を覚え、物語の中で最も興味を持つキャラクターとなりました。
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by hitokohon | 2002-08-01 22:00 | 漫画・アニメ関連

はてしない物語

ミヒャエル・エンデ 著 1982年6月発行 岩波書店

映画『ネバーエンディング・ストーリー』の原作としても有名・・・・だったらしい。映画を観たことなく本を手にし、読み始めてやっと気がついた。考えたら、まんま直訳の題名だったんですが・・・・。

児童書ですが大人にも十分楽しめます。人は豊かな心の糧として空想世界に遊ぶ事がありますが、空想世界に行ったままでは現実世界を充実したものとする事は出来ません。空想と現実、二つの世界を行き来しながら、自分の本当に求めるものに向かう試練と出会い、自分が自分である事の喜びを知る物語です。

この本を読んだ後にTVで映画を観ましたが、安易な結末に唖然としてしまいました。空想世界ファンタージェンから自分の世界に戻る事を決意した主人公バスチアン少年が、白竜の背に乗って現実世界に送られて帰って来たのです。原作では、帰ることを望んでからが彼の試練であり、それを乗り越えたのは彼の力でした。白竜は最後に現実世界に戻る扉を指し示しただけです。映画しか観たことない方には、是非ご一読をお勧めします。
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by hitokohon | 2002-08-01 21:58 | 文芸・書評

さらば わが青春の「少年ジャンプ」

西村繁男 著 1994年5月発行 飛鳥新社

『週刊少年ジャンプ』が『マガジン』に発行部数首位の座を譲り渡した後の話を加筆した幻冬舎文庫版も刊行されています。

『少年ジャンプ』創刊時より編集に携わり、本宮ひろし氏をはじめとし多くの人気少年漫画家を育て、DRAGON BALL連載時には編集長をつとめていた西村氏。ジャンプが前人未踏の発行部数を更新し出版界の話題となる中、メディアミックスやラブコメ路線に疑問を感じつつ、少年漫画誌としてのジャンプにこだわり続ける編集者気質に熱いモノを感じます。読み終えた瞬間、思わずこの本を抱きしめてしまいたく成る程、ジャンプとそれを作り上げる人々が愛しくなってしまう作品でした。

しかし、鳥山明氏を育てメディアミックスを推進した後輩の鳥嶋氏(現編集長)に対し、その手腕を認めながらも批判的だったのは、DBファンとしてはちょっと辛いものがありました。
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by hitokohon | 2002-08-01 21:56 | 漫画・アニメ関連

鳥山明○作劇場 (既刊3巻)

鳥山明 著 集英社ジャンプ・コミックス
VOL.1 1983年7月発行
VOL.2 1988年3月発行
VOL.3 1997年8月発行

VOL.1
ワンダー・アイランド ( 週間少年ジャンプ 1978年52号 )
ワンダー・アイランド2 ( 少年ジャンプ 1979年1月増刊号 )
ギャル刑事トマト ( 少年ジャンプ 1979年8月増刊号 )
POLA&ROID ( 週間少年ジャンプ 1981年17号 )
MAD MATIC ( 週間少年ジャンプ 1982年12号 )
CHOBIT ( 週間少年ジャンプ 1983年10号 )
CHOBIT2 ( フレッシュジャンプ 1983年6月号 )

VOL.2
本日のハイライ島 ( 少年ジャンプ 1979年4月増刊号 )
ESCAPE ( 少年ジャンプ 1982年1月増刊号 )
PINK ( フレッシュジャンプ 1982年12月号 )
騎龍少年 其之壱 ( フレッシュジャンプ 1983年8月号 )
騎龍少年 其之弐 ( フレッシュジャンプ 1983年10月号 )
トンプー大冒険 ( 少年ジャンプ 1983年52号 )
ミスター・ホ- ( 少年ジャンプ 1986年49号 )
剣之介さま ( 少年ジャンプ 1987年38号 )
SONCHOH ( 少年ジャンプ 1988年5号 )

VOL.3
豆次郎くん ( 週間少年ジャンプ 1988年38号 )
空丸くん日本晴れ ( 週間少年ジャンプ 1989年13号 )
貯金戦士 CASHMAN( Vジャンプ 1990年12月、91年6月、11月号 )
DUB&PETER1( Vジャンプ 1992年11月、12月、93年2月、4月号 )
GO!GO!ACKMAN ( Vジャンプ 1993年7月~94年1月号、94年7月~10月号 )

ドラゴンボールの原作者、鳥山明氏の短編集。
ドラゴンボールのもとになったという VOL.2の「騎龍少年」の他、「トンプー大冒険」などにも、もとネタエピソードを発見出来る。
VOL.3の「ACKMAN」は、悪魔の便所のアックマンと同名だが、全く違うキャラの少年悪魔くんである。
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by hitokohon | 2002-08-01 19:50 | 漫画・アニメ関連

ボクは、声優。

野沢雅子 著 1995年11月(発行:オプトコミュニケーションズ 発売:主婦の友社)

ドラゴンボールの主人公孫悟空の他、悟飯、悟天、バーダック、ターレスも演じた声優、野沢雅子さんの自伝。
生い立ちから結婚子育てまでの私生活について、女優、声優の仕事のことなどが、とてもあたたかい口調で語られている。

声優は天職だという野沢さんにとって、長年出演したドラゴンボールは本当に愛着のある作品だという。もちろんそんなドラゴンボールに関わる話題も読むことが出来る。また、ベテラン声優の仕事の足跡は、そのままTVアニメの歴史でもある。
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by hitokohon | 2002-08-01 19:48 | 漫画・アニメ関連

ドラゴンボールはいつ終わるか?

永田雄治郎 著 1994年5月発行(発行:風塵社 発売:パロル舎)

ドラゴンボールを、少しばかり学術的に読み解こうと試みた作品。

民族学的な視点や古典「源氏物語」との対比を取り入れた物語論、登場人物を個々に取り上げた人物論、どんどん強くなる力の論理に経済学を当てはめた考察などがある。人物論にベジータがなかった物足りなさと、結論が見えて来ないもどかしさはあるものの、なかなか興味深い一冊。

「ドラゴンボール」を表題に冠した本で目にしたのは、謎本以外で唯一これだけでした。
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by hitokohon | 2002-08-01 19:47 | 漫画・アニメ関連