2018年5月に読んだ本

5月の読書メーター
読んだ本の数:14
読んだページ数:2299
ナイス数:53

和の色のものがたり 季節と暮らす365色和の色のものがたり 季節と暮らす365色感想
山川草木に囲まれた四季のある国に生まれて良かった。国土が狭かったからこその自然環境と人々の関係があったのだろう。同系色の種類の多さと色名の多様さ。古代から様々な植物を使って微妙な色合いを染め分けていた職人たちの探求心の賜物なのだろう。図書館で借りて読んだが、手元に置きたい一冊。あぁ、また蔵書が増えてしまう!
読了日:05月31日 著者:早坂優子

あめつちだれかれそこかしこ 6 (アヴァルスコミックス)あめつちだれかれそこかしこ 6 (アヴァルスコミックス)感想
お祖父さんの初盆。そうか物語時間はまだ1年経っていなかったのだ、とあらためて認識。お盆にはご先祖様の魂が一時帰宅することになっているので、親戚が集まって迎えるのが現世の習いだが、青司の家に集まって来るのは人ならぬモノが圧倒的に多い。その中には青司の深層にある孤独が引寄せてしまうモノも…。狐さんやマイペースな納戸さんに見守られ、頼りにすれば頼りになる年神様も力を貸してくれる。酒井くんや親戚、青司も段々周りを頼りに出来る様になるのかな。
読了日:05月26日 著者:青桐ナツ

池上彰の世界から見る平成史 (角川新書)池上彰の世界から見る平成史 (角川新書)感想
昭和が終わった時、確かに時代が変わったと感じた。天皇が代替わりしただけの事だが、昭和天皇が崩御して初めて語られる歴史があった。来年天皇の生前退位によって平成が終わる。30年、結構色々な事があったが、世の中の出来事は日々の生活に追われて過ぎてしまえば忘れがちだ。昭和とは事情が異なるが、一つの区切りとして時代を振り返る良い機会を与えてくれる一冊だった。
読了日:05月24日 著者:池上 彰

僕のジョバンニ 3 (フラワーコミックスアルファ)僕のジョバンニ 3 (フラワーコミックスアルファ)感想
再会した鉄雄と郁未。鉄雄の気持ちがどう動くが心配だったが、彼の目指す音楽って演奏より作曲だったとは意外。魔女との師弟関係は、鉄雄にとって思いのほかいいものだったのだなぁ。天才肌の郁未はどうなんだろう。もう子どもの笑顔を見せることはないのだろうか。
読了日:05月19日 著者:穂積

花火と絆と未来地図 ~いばきょ&まんちー4~ (二見書房 シャレード文庫)花火と絆と未来地図 ~いばきょ&まんちー4~ (二見書房 シャレード文庫)感想
まんじ君が料理人の道を進み、すっかり大人な二組のカップル。恋人同士としてだけでなく、職業人として次のステップを考え始めた4人のこれからが気になる。続きは勿論読みたいが、それは既にBL的魅力によるものではない(笑)
読了日:05月19日 著者:椹野 道流

文庫解説ワンダーランド (岩波新書)文庫解説ワンダーランド (岩波新書)感想
文庫本はあとがきやら解説があるのでお得感がある。私もそれを結構楽しみにしていてたが、本編ではなくそれらだけに注目して批評するという視点が面白く、しかも痛烈。著名な作家たちの解説も結構トンチンカンだったりするのだ。文庫解説を読むのが今まで以上に楽しみになった。
読了日:05月17日 著者:斎藤 美奈子

子どもたちは電子羊の夢を見るか?(3) よみかきプログラミング (カドカワ・ミニッツブック)子どもたちは電子羊の夢を見るか?(3) よみかきプログラミング (カドカワ・ミニッツブック)感想
子どもたちへのデジタル教育についての第三弾。「ゲームで遊ぶ」から「ゲームをつくる」への挑戦を紹介。プログラミングで学ぶ意義は、コミュニケーション力・企画力・(正解ではなく)最適解を求める力、をつける事。(1)(2)に続き、ICTを学ぶではなく、それを使って学ぶ事を実践例を通して説明している。数年前に書かれたものだが、間もなく小学校でプログラミング学習が始まるので、参考になるかも。
読了日:05月13日 著者:石戸 奈々子

子どもたちは電子羊の夢を見るか?(2) デジタルとオンラインで変わる明日の教育 (カドカワ・ミニッツブック)子どもたちは電子羊の夢を見るか?(2) デジタルとオンラインで変わる明日の教育 (カドカワ・ミニッツブック)感想
子どもたちへのデジタル教育についての第二弾。ICT教育に求めらるのは、学力や学習効率の向上でけではなく、情報やテクノロジーの活用能力、コミュニケーション力。著者が伝えたいのは「プログラミングを学ぶ」ではなく「プログラミングで学ぶ」ということ。21世紀を生きる子どもたちは大変だなぁと、昭和の子どもは思う。
読了日:05月12日 著者:石戸 奈々子

子どもたちは電子羊の夢を見るか?(1) 0歳から始まるデジタル教育: 1 (カドカワ・ミニッツブック)子どもたちは電子羊の夢を見るか?(1) 0歳から始まるデジタル教育: 1 (カドカワ・ミニッツブック)感想
「AIvs.教科書が読めない子どもたち」が話題になる中、あの「ブレードランナー」原作タイトルを用いた本書に興味を持ち読んでみた。タイトルからデジタル教育への危惧を含めているのか思いきや、著者はデジタル教育推進派。単にデジタル機器を使わせるだけでは意味がないが、ネットを利用し、感じ考え創造し伝達する能力を引出す事の重要性を具体例をあげて語っている。これが書かれたのは5年前から、日本のデジタル教育は良い方に進んでいるのかは疑問だが…。
読了日:05月11日 著者:石戸 奈々子

出雲と大和――古代国家の原像をたずねて (岩波新書)出雲と大和――古代国家の原像をたずねて (岩波新書)感想
古事記にある大国主命の国譲りの話は歴史的事実ではなく神話だが、書かれた当時は国際社会に独立国家として認められる事が重要だったはずなので、大和政権にとって自分たちの正当性を語る上で大きな意味のある物語に違いない。でもそれは具体的に何を意味しているのだろうと思っていたところ、ドンピシャなタイトルだったので読んでみた。邪馬台国と出雲の関係とか、鉄の生産地、地名や古墳の形体、神々の祀られ方の違いなど、推察するヒントの視点が興味深かった。しかし、神々の名前がややこし過ぎて、半分くらいしか理解できてない所も…。
読了日:05月11日 著者:村井 康彦

誰でもない (韓国文学のオクリモノ)誰でもない (韓国文学のオクリモノ)感想
韓国の現代小説初読み。自分とは微妙に違う家族親族認識に国の違いを感じる部分もあったが、個々の親子関係や人間関係から生じる感情にリアリティのある今が伝わってきた。もの凄く絶望的な状況に陥るわけではないが、決して幸福ではなく、じわじわと何かに絡め捕られて行く様に続く日常に薄ら寒さを感じた。短編集なので読みやすかったが、それぞれの物語の根底には重苦しいものがある。著者は違うが「韓国文学のオクリモノ」シリーズ他の本を読んでみたくなった。
読了日:05月08日 著者:ファン ジョンウン

サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福感想
絶滅を免れ地球上で唯一の人類となったサピエンスが今日まで辿った歴史と、未来への警鐘。農業革命によって同じ生物である動植物を所有物としたサピエンスは、それらを思い通りに飼育する事を願い、豊穣の神を創造した。科学革命は、疑問を解明したいという業による無知の革命であり、それは倫理を超え不死の探求へも向かいうる。核さえ生んだ今、領土を巡る武力紛争は国家に不利益でしかなく、富は領土ではなく技術者たちの頭の中にある。今後、世界平和は実現するのか。幸福とは何なのか。それは我々が「何を望むのか」にかかっているという事か。
読了日:05月05日 著者:ユヴァル・ノア・ハラリ

日本国憲法 (集英社文庫)日本国憲法 (集英社文庫)感想
やっと見つけて再読。既読本の山に埋もれてました…。現行憲法、一度も改正されていないので新たに追加すべき事項があるかもしれないが、中々よく出来た憲法だと思う。専門的な知識が乏しいのでその判断が正しいのかは自信ないが、少なくても自民党改正草案よりは断然良い。アメリカに押付けられたという意見もあるが、当時の進駐国が自国では成立困難なほど理想的な草案を提示したのではないかとも思う。
読了日:05月03日 著者:

はじめての憲法教室 立憲主義の基本から考える (集英社新書)はじめての憲法教室 立憲主義の基本から考える (集英社新書)感想
蔵書の文庫版日本国憲法が発見できず、かわりに本書を読んでみた。ゼミ形式の対話が中心で読みやすいうえに、法律を学ぶ大学生の意見に教えられる事が多かった。憲法は少数派である人々を守るためにある。民主制への信頼と懐疑、それに対する日本の二院制の意義。自分の疑問へのヒントとなる事が多かった。具体的改正内容を提示せずに行われる憲法改正に対する世論調査への曖昧さには激しく頷いた。現行憲法に対して、アメリカの押付けとか、他国に比べてどうか、ではなくその内容が自分たちとってどうなのかをよく考える事の重要性を再認識した。
読了日:05月03日 著者:水島 朝穂

読書メーター

[PR]
by hitokohon | 2018-06-02 12:11 | 読書メーター
2018年4月に読んだ本 >>