2015年6月の読書メーター
読んだ本の数:20冊 読んだページ数:3337ページ ナイス数:141ナイス 新潮文庫の100冊 2015 この感情は何だろうの感想 ロボット君が可愛い。一文引用の本の紹介も読むのが楽しい。冊子全体の雰囲気がいいなぁ。 読了日:6月30日 著者:新潮社 踊れ、ココロ、ナツイチ。集英社文庫の感想 お試し読みがあるのがいいです。伊坂幸太郎作品、原作映画は何本か見てるけど読んだことがない。でも「仙台ぐらし」は気になる。あと姜尚中さん「心」、「沖縄戦いまだ終わらず」。でも積読本が溜まってる...。 読了日:6月30日 著者:集英社文庫 大奥 12 (ジェッツコミックス)の感想 権力に執着する治済公はやっぱり怖い。何があっても自戒する事なく、命を狙われてもしぶとい。でも家斉夫妻が最後まで仲良くて良かった。疱瘡の予防接種にからめて、子沢山だった家斉を男性にし、開国が迫る幕末に向けて、男性死亡率が下がってきたところで女性中心の歴史記録を抹消しようという、トンデモ設定を史実にあわせていく物語の流れに感服。しかし、次代家慶は男性だがその子家定はまた女性。天璋院はどうなるんだろう。続きが楽しみです。 読了日:6月29日 著者:よしながふみ 朝日新聞が報じた太宰治 入水死の第一報からその後の再評価まで (朝日新聞デジタルSELECT)の感想 6月といえば、という事で、ちょっと過ぎちゃいましたが「桜桃忌」にちなんで読んでみました。玉川上水に水があった頃を知らないので、落ちたら死体が見つかり難い水流だったなど思ってもみなかった。相手の女性の家族へのインタビュー記事を載せていたのも驚きだった。亡くなって何年かは評価も低かったのに、昭和40年くらいから女性を中心に若いファンが増え、海外の読者にも注目されるようになった。周りとの隔たりの確保と、その一方で繋がっていたい若者の思いや、アメリカではベトナム戦争後に理解される様になったなど興味深く思った。 読了日:6月28日 著者:朝日新聞 カドフェス 2015 発見!角川文庫の感想 今年も文庫の夏がやってきました。よく行く書店で、新刊話題本の棚が入れ替えられてこのフェア仕様になってました。今まで読もうか迷って本もカバー買いしそうです。 読了日:6月28日 著者:角川書店 阿・吽 2 (ビッグコミックススペシャル)の感想 求道と他者救済の関係ってやはり難しい。仏道を極めたい思いは知識欲だし、救いたい思いは時として自己満足に終わってしまう。厳しい道だ。あの道鏡に関する神託をきいた和気清麻呂まだ生きてたんだこの時代。桓武天皇が早良親王の怨霊を恐れて遷都、平安時代はこれからだった。 読了日:6月27日 著者:おかざき真里 あれよ星屑 3 (ビームコミックス)の感想 終戦直後が舞台のこの作品、物心両面で戦争の傷を抱えながらとにかく今を生きる人々の姿を、様々な視点から描いている。地道に現実と向き合う堅気の人、体は売っても自分を見失わない人、女性たちのたくましさが凄いなと毎回思う。それに比べると、腕力や財力があっても男たちは何処か内面が弱々しい。生き残った元特攻隊員の木村の話が、切なかった。極限の状態は人間の心を変えてしまう、というのが戦争の残酷さだとあらためて思った。 読了日:6月27日 著者:山田参助 思考の整理学 (ちくま文庫)の感想 思考の整理とは、知識の断捨離とも言えるのだな。何でもかんでも覚えるのではなく、忘れて残ったモノを寝かせ、熟成させて磨きをかける。知識があるだけでは役に立たず、知恵に昇華したり結びついたりしてこそ役に立つ。グライダー教育ではなく、自力で飛べる飛行機にする教育、というのは難関だ。しかし、本書が書かれた1983年よりコンピューターは格段に進化し、人工知能搭載のロボットも実用化されつつある現在、生身の人間とは何かという事にも直結する問題として、本書の内容は更に重要となっている。 読了日:6月26日 著者:外山滋比古 泣き虫弱虫諸葛孔明 第四部の感想 劉備の正室となった孫権の妹が孔明宅を訪問。久しぶりのご一家の様子は楽しかったが、その後物語は厳しい展開に。孫権をカシラと仰ぐ呉軍の会話に癒されるのみ。劉備は本当に英雄なのか、私はやっぱりその魅力が今ひとつ分からない。張飛は何故一軍を率いる者として成長しなかったのか。あの関羽が何故変に自信過剰になってしまったのか。龐統は鳳凰に例えられた時点で龍の孔明に負けてるじゃないか。色々残念すぎるよ劉備軍。次巻で終わりかな、孔明のこれからを思うと気が重い。 読了日:6月25日 著者:酒見賢一 火花の感想 お笑い番組を見ないので芸人の又吉さんは知らなかったが、ある番組で太宰を篤く語るのを聞いてからご本人に興味を持った。作品については話題になってから知り図書館予約でやっと読めた。先輩芸人神谷にどこかで恐れながらも憧れて弟子入りを申し込んだ徳永。神谷の言動は全てがネタなのか。非常識だが時に真実を伝える、がどこか危うく不安な存在。公園で太鼓のお兄さんに言った、表現者の覚悟のエピソードが好きだ。一方徳永は案外常識的で冷静だ。 最初の神谷の芸に呼応したような徳永たちの漫才の場面、泣きそうだった。火花ってそういう事か 読了日:6月21日 著者:又吉直樹 青を抱く (フルール文庫 ブルーライン)の感想 泉が海岸で出会った、海で溺れ2年間意識が戻らない弟によく似た宗清。彼は何故この街にやって来たのか。2年前弟に何があったのか。両親もいるのに、泉は何故在宅の仕事に切り替えてまで弟の介護をするのか。泉の家族の過去に、何かあったのか。意外な真相にビックリ! ちょっとしたミステリーだった。 読了日:6月19日 著者:一穂ミチ すずろ古書譚 (GUSH COMICS)の感想 表紙買い。古書店が舞台という事で読んでみくなった。物語の中でゆったりと流れて行く時間と、細やかな人情の機微が味わいのあるお話でした。 読了日:6月15日 著者:伊東七つ生 いつかかえるになる日までの感想 栗本作品は耽美系の小説しか読んだ事がないので、児童文学というのがとっても意外だった。それもそのはず、出版社からの依頼でも出版の予定もなく、母として息子に読み聞かせるために書かれた物語だという。出版されたのは著者没後4年を経てから。自分らしく生きる事、そして生物だけでなくあらゆるモノに訪れる死について、まだ5才だった我が子に伝えたかった思いが、そこにあった。夫の今岡清氏のあとがきにもジーンときてしまった。 読了日:6月14日 著者:栗本薫 世界のまんなか~イエスかノーか半分か 2~ (ディアプラス文庫)の感想 何でも卒なくこなし、実は努力家である事を感じさせない、完璧に出来る男として生きているはずの計が、調子を崩す。前半はハラハラだったが、突然の火災中継での手に汗握る様な展開で底力を発揮する。あー良かったと思った所で、まさかのアクシデント。最後まで緊張感のあるお話でした。 読了日:6月12日 著者:一穂ミチ 本当に頭がよくなる1分間ノート術の感想 1分間というのはシリーズ名なんですね。1分で書くというのではなく、書く内容を素早く判断して、復習のため見直す事を前提に一定のレイアウトで見やすく書く。目を見張る程画期的なものでもなかったが、不要になった情報を廃棄をする事も考えた方法、というのはなるほどと思った。 読了日:6月11日 著者:石井貴士 さんすくみ 10 完結 (フラワーコミックスアルファ)の感想 このお話は、この三人のほんわかしたノリまま、いつまでも続く様な気がしていた。それが、前巻最後の工君の発言でついに転機が訪れた、とは思ったが、今回で完結だったなんて! 三人とも、仕事面でも私生活でも大人になって、それはそれで良かったけれど、やっぱり寂しいです。なんちゃって仏教徒で、生活に宗教が密着してるとは言い難い私にとっては、それぞれの宗教行事などこの作品で初めて知った事も多かったです。恭太郎くん、孝仁くん、工くん、そして絹田先生、ありがとうございました! 読了日:6月11日 著者:絹田村子 はらぺこあおむし (ミニエディション)の感想 片付けをしていたら出てきたので、懐かしくて思わず読み直しました。1988年11月発行、92年2月15刷の愛蔵版ミニサイズ本。今はもう社会人の息子が小さい時、大きいサイズの絵本を図書館で何度も借りたお話です。エリックカールの作品は何作か買いましたが、この本は特にお気に入りだったのでお出かけ携帯用にこのミニ版を購入しました。最後見開きのきれいな蝶になるところで、本を羽ばたかせて見せるのが好だったので、本の真ん中がボロボロになっていました。たぶん今では息子より私の方が愛着を感じてるでしょう。思い出保存版です。 読了日:6月11日 著者:エリックカール 一冊でわかるイラストでわかる図解三国志―地図・写真を駆使 超ビジュアル100テーマ オールカラー (SEIBIDO MOOK)の感想 吉川「三国志」と「泣き虫弱虫」を並行して読んでいるが、最初の頃の董卓とか呂布の行動とか既に忘れていたのと、皆さんの活動範囲の地理がよくわからないのとで、副読本として購入(笑) 時系列に戦い毎の人間関係や地図わかりやすく載っていて、復習にも役立ちました。 読了日:6月9日 著者: ぼくらの民主主義なんだぜ (朝日新書)の感想 多数決で物事が決まって行く事、それだけでいいのかな? 選挙の投票率がどんどん下がってる、民主主義ってこれでいいのかな? という疑問にヒントをくれる一冊でした。 読了日:6月9日 著者:高橋源一郎 キスも知らないくせに (H&C Comics ihr HertZシリーズ)の感想 高校1年生の初々しくて可愛いお話でした。蒼ちゃん、クラスの女子たちより余程乙女ですね。綾瀬くんも何やらクールで取っ付きにくい子かと思ったけど、案外乙女でした。2人はこれから山あり谷あり、一緒に成長して行くんでしょうね。 読了日:6月2日 著者:木下けい子 読書メーター
by hitokohon
| 2015-07-01 08:54
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