2014年10月の読書メーター
読んだ本の数:22冊(内前半9冊) 虹の橋 富士見二丁目交響楽団シリーズ外伝 (角川ルビー文庫)の感想 電子本にて再読。「楽園の雲雀たち」は悠季の音大講師生活と、圭とのドライブデートを兼ねたバイオリンメンテの話。悠季があの福山先生とご自宅でお酒を酌み交わす日が来るとは思わなかった。悠季にとっては教師としても師匠な先生だが、そういう存在がいらして良かったね。表題作は、桐ノ院先生の次なる野望実現に奔走する宅島社長と、将来を模索しそれに加わった貞光ちゃんの話。フジミのシルバー団員さん達の登場も嬉しかった。桐ノ院オケもさる事ながら、貞光ちゃんの恋の行方も気になる。まだ続くのね! 読了日:10月13日 著者:秋月こお 寒冷前線コンダクター 富士見二丁目交響楽団シリーズ (角川ルビー文庫)の感想 「天国の門」を読んだので電子本を再読。初読時はこんなコミカルな印象を持たなかったが、語り手である悠季のツッコミが面白くて、クスッとなった。悠季は大学4年でオケへの就職を第1希望として失敗したことになってるが、この第1話では教員採用試験に落ちたことしか触れてない。姉達や親類の反対を押し切っての進学や母の過労死という、バイオリンを捨てらられない事情に触れてないから、後から膨らませた背景だったのね。「八坂をおぼえていますか?」彼は音楽家として成功した圭や悠季、専用ホールまで作ったフジミをどう思っているだろう。 読了日:10月11日 著者:秋月こお 捨てずに片づく9ステップの感想 まず「捨てずに」というキーワードに食いついた(笑) 生きる姿勢としては、過去に囚われずに今に集中する事が大事。片付けでもそれが必要といわれている様に思っていたが、この本では「過去と向き合うことが肝心」と言う。自分が何を大切に思って来て、モノに対してもどういう価値観を持つのか、よく心の声を聞き納得してモノをコントロールすることが必要で、それがリバウンドも防ぐという。要・不要に分け不要は最終的に処分というのは捨てる片付けと同じだが、分別基準も処分時期も自分の本音大切に、片付けの主役は自分なんですね。図書館 読了日:10月10日 著者:芝谷浩 なぜ時代劇は滅びるのか (新潮新書)の感想 TV時代劇は子どもの頃から好きだったが、いつのまにか民放レギュラー枠が無くなって寂しく思っていた。でも映画の時代劇は近年健闘しているのでは、と楽観してもいられない様だ。キャスティングのミスマッチ、語り過ぎる脚本、時代考証に縛られ過ぎる問題、確かに思い当たる。「信長のシェフ」に続き、漫画原作の「信長協奏曲」がTV放送となるが、どうなんだろう。時代小説には人気作品も多いが、時代劇人気には繋がらないのか。大河の「篤姫」は好きだったが、彩雲国物語の秀麗を彷彿とさせて、原作の面影は皆無。今一度面白い原作物も見たい。 読了日:10月9日 著者:春日太一 天国の門 富士見二丁目交響楽団シリーズ外伝 (角川ルビー文庫)の感想 電子本が出ていたので再読。表題作はシリーズ第1話「寒冷前線コンダクター」を圭視点で描いているが、第1話には登場しない伊沢さんがキーパーソンかな。圭を育てたのが伊沢さんでよかった。初出は2005年刊の単行本「クラシカルロンド」。書下ろし「夢みるバイオリン」はフジミで圭に出会うまでの悠季の話。結末を知っているから読めるけど、中々辛いものがある。「寒冷前線」での圭に対する劣等感や反発はさもありなん、とあらためて思う。 読了日:10月7日 著者:秋月こお ファンタジウム(8) (モーニング KC)の感想 以前出ていた密林さんの発売予定が消えてから幾星霜、待っておりました8巻。やっと読めて良かった! そうでした、良くんは、天才で生意気で、人をよく見て時に大人より大人で、そして可愛い少年なのでした。五十嵐への対応は私も胸が痛い。今後が楽しみで、ちょっと心配。 読了日:10月5日 著者:杉本亜未 愚禿親鸞の感想 西田幾多郎著。明治44年大谷学士会発行「宗祖観」初出だけあって古い文体だが、短い評論なので読むことができた。愚禿という謙虚さがすべての宗教に通じるものであり、その愚禿を名乗った親鸞は、日蓮の激しさと趣を異にして奥床しいという。著者は禅を学んだ哲学者だそうで、真宗の他力本願には深く触れていないが、それは絶対的愛であり絶対的他力と言っている。電子本。 読了日:10月4日 著者:西田幾多郎 新版 歎異抄 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)の感想 アドラー心理学の本を読んで、承認欲求の否定や他者信頼の考え方が「歎異抄」に似ていると思い再読。すべての者を救い浄土に導くという阿弥陀様のはからい(本願)。それを信じ、自分のはからい(自力)を交えない自然(じねん-おのずとそうなる)により念仏を唱え、弥陀の本願におまかせするのが、他力本願。自力の善行をたのむ善人でさえ救われるのだから、煩悩具足の我々をあわれんで本願をたてた陀は、他力をたのむ悪人をこそお救いになる。世間に間違った教えが広まるのを歎いて、親鸞の正しい教えを伝えるため弟子の唯円が書いたとされる。 読了日:10月4日 著者:千葉乗隆 夏の痣 (花丸コミックスプレミアム)の感想 由くん、高校3年から大学2年までの物語だが、おとなしそうに見えて中々大胆だった。周りの皆さんも、幸せになれるといいなぁ。 読了日:10月2日 著者:宮本佳野 読書メーター
by hitokohon
| 2014-11-03 11:13
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