2014年8月の読書メーター
読んだ本の数:20冊 読んだページ数:3836ページ ナイス数:129ナイス ぼくたちダイアリー (1) (バーズコミックス スピカコレクション)の感想 七尾さん初読み。兄姉の遺児を引き取る話はよくある設定だが、小鉄子さんの可愛い子どもたちの絵に癒しを求めて手にした。勇太くんがしっかりし過ぎて心配になるが、ちょっとずつ保護者らしくなっていく文豪を応援したくなる。ほのぼのを期待して読み始めたが、思わずほろりとさせられた。 読了日:8月31日 著者:山本小鉄子七尾すず(原著) 大奥 11 (ジェッツコミックス)の感想 一人の女性が何十人も生むのは無理だから、子沢山だった家斉公の時代はどうなるんだろうと思っていたら、こういう展開に! そもそもの男女逆転の原因となった病魔、その予防接種を受けて成人し、母の志なき野望の為に男子だが名ばかりの将軍となったと言う設定が凄い。実在の治済は知らないが、この母は怖過ぎる。 読了日:8月30日 著者:よしながふみ 逐条解説 マンションの法律(区分所有法)がよーくわかる本の感想 2009年刊なので多少古いかもしれないが、図書館で借りてとてもわかりやすかったので、ネットで古書を購入。法律って読んだだけでは理解出来ない所もあるので、図や判例もあるのが良い。 読了日:8月30日 著者:不動産建築行政法規研究会 窓の灯とおく (幻冬舎ルチル文庫)の感想 一穂さんの作品はチェックしていたつもりが、買いそびれていたらしく、電子本にて。「街の灯とおく」のスピンオフだが、初鹿野たちの話もすっかり忘却の彼方。でも、単独の物語として楽しめた。性格も育った環境も違う新と築だが、どちらも不安はあっても、劣等感で変に遠回りしなくて良かった。重い話も重苦しくなり過ぎず、それでいて胸に迫るものがあった。 読了日:8月30日 著者:一穂ミチ サイン会はいかが? 成風堂書店事件メモ (創元推理文庫)の感想 表題作は「授賞式の夕べ」にもご登場の影平先生がらみの謎解き。多絵ちゃんも杏子さんも、人気作家相手に少しも怯まず、謎解きと共に書店員としての職務を全する姿勢が偉い! 「君と語る永遠」「ヤギさんの忘れもの」は、書店という場を介しての、人と人との関わりの優しい思いが伝わり、あたたかい。電子本。 読了日:8月24日 著者:大崎梢 ばけもの好む中将 弐 姑獲鳥と牛鬼 (集英社文庫)の感想 ばけもの好む中将と宗孝の平安ミステリー2巻目。前作より物の怪度は更に低くなって、人を巡る事件の謎解きに、中将好みの妖怪伝承を絡めた感じ。姉上方がパワーアップしているようで楽しいです。まだ続くのかな楽しみ。図書館。 読了日:8月23日 著者:瀬川貴次 ディープラーニング ビッグデータが切り開く、新世代の人工知能(AI) (朝日新聞デジタルSELECT)の感想 (朝日新聞デジタルSELECT)ディープラーニングー、直訳すると深層学習、略して(DL)ってダウンロードかと思った。ビッグデータを利用して様々な解析判断をする人工知能プログラムのことだという。ネット購入やポイントカードで、我々の消費行動はデータとして集積され色々なところで利用されている。やがて人工知能に支配されそうで恐い気もする。 読了日:8月22日 著者:朝日新聞 ばけもの好む中将―平安不思議めぐり (集英社文庫)の感想 ナツイチで読みたいと思った作品。平安時代が舞台で物の怪モノ、読み始めは今昔物語みたいと思っていたが、ちょっと趣が違った。中将と共に仕方なく物の怪事件の謎に挑む中で、手繰り寄せられた宗孝と姉たちの物語か優しい。度々出てくる伊勢物語、あらためて読み直したくなった。図書館です、ごめんねナツイチ。 読了日:8月20日 著者:瀬川貴次 マンションが朽ち果てる前に 迫りくる「二重の老い」の現実 (朝日新聞デジタルSELECT)の感想 (朝日新聞デジタルSELECT)近年各所で空家が問題になっているが、集合住宅も例外ではない。廃墟の様になったらと不安だ。本当に他人事ではない切実な問題なのだ。建て直しに成功した住宅の区分所有者の皆さんの頑張りに頭がさがる。 読了日:8月16日 著者:朝日新聞 スマホ捨て、映画館へ行こう シネコンを凌ぐ魅惑の小屋たち (朝日新聞デジタルSELECT)の感想 斉藤勝寿(朝日新聞デジタルSELECT)その昔の学生時代、映画といえば、ぴあを手に早稲田松竹や池袋文芸座、銀座並木座などで、2本だて3本だてを観るのが楽しみだった。そんな名画座も次々なくなってしまった、と思っていたが、ミニシアターという形で復活していたのか! 近頃地元のシネコンレディースデイ専門だったから、そういう流れに気付かなかった。 読了日:8月16日 著者:朝日新聞 昭和元禄落語心中(6) (KCx(ITAN))の感想 与太郎が八雲師匠のもとにやって来たところから始まったこの物語、若かりし頃の八雲と先代助六の話から、ようやく当代助六となった与太郎が主人公へ。与太、いい男になったね!そしていい噺家にもなりそう。相変わらず昭和の雰囲気が漂う雲田さんの絵も好きです。 読了日:8月16日 著者:雲田はるこ ホームレス・サラリーマン (花音コミックス)の感想 ホームレスってそいう事だったんですね。出張中に独身寮火災、帰る所無し、災難ですね...。おまけに会社を辞めたのに、焼け出され社員の一時滞在場所で管理人を任される主人公。そしてなぜか訳あり居住者が増えて行く。もっとシリアスな話なのかと思ってたら、コメディーでした。続きが待ち遠しい。 読了日:8月16日 著者:今市子 街場のマンガ論の感想 サブカル系物書きではない方のマンガ論。それはどうなんだろう、と思った部分もあるが、少女マンガ関係など、そういう視点もあるのかと興味深く読んだ。少女マンガは、登場人物の無意識をも記号化し表現している。少女マンガの「理想の女」は、男たちの欲望とは無縁に、男たちによっても空想的に造形されている「理想の男」のカウンターパートである。少年愛マンガは、ベトナム戦争反対、安保闘争からの学生運動の後、反米ナショナリズムのアヴァターとして生まれた、など。図書館。 読了日:8月15日 著者:内田樹 花嫁は今夜もブルー (白泉社花丸文庫)の感想 ライトな雰囲気にも、正嗣の家庭の問題が二人の関係に陰を落とすなどちょっと重いお話もあり、前作より読み応えがありました。拓海いい子だ、若いのに家族のあり方を重視する姿勢が偉い! しかし、偽装結婚問題と舅の愛人さんはどうなるんだろう...。電子本にて。 読了日:8月14日 著者:凪良ゆう 花嫁はマリッジブルー (白泉社花丸文庫)の感想 デビュー作だそうですが、今までに読んだ凪良作品とは随分雰囲気が違い、驚きました。こういうライトな感じから出発されて、今に至っているのを興味深く思いながら、楽しく読ませていただきました。エディがいいキャラですね。電子本にて。 読了日:8月13日 著者:凪良ゆう 悪韓論 (新潮新書)の感想 韓国に駐在した経験のあるジャーナリストとして、様々なデータをもとに「事実を書くのに遠慮してはいけない」という客観的姿勢で書かれたのかと思ったら、悪しき国と決めつけられていて、ガックリ。自虐史観や遠慮に傾き過ぎてもいけないと読む気見になった本書だが、参考になった部分も多い半面、それに対する論評が短略的非難に感じる部分も多かった。せっかく事実を伝え様としているのに、何だが残念。図書館。 読了日:8月10日 著者:室谷克実 配達あかずきん―成風堂書店事件メモ (創元推理文庫)の感想 ひつじ君シリーズから「授賞式の夕べに」を経て、やっと成風堂シリーズの1巻を読んだ。最初の「パンダは囁く」も書店ならでは謎解きで、本屋好きにはたまらない。今年はパンダじゃなかったのがちょっと残念に思えた。本をめぐる人と人の関わりを書店員がつなぐ、心あたたまるお話。ゴメンなさい電子本にて。 読了日:8月8日 著者:大崎梢 こんなに変わった歴史教科書 (新潮文庫)の感想 「こんなに」ってどんなに!、と思った程の変更ではなかったが、昭和の我々がインプットしていた呼称が色々変わったり、記述されなくなったりしている事には「ヘェ〜」ボタンを押した。平成生まれの息子に聞いたら、「元寇」は記憶にあるとの事。教科書はろくに読んでなかったろうが、彼の頃はまだ昭和な内容?先生の教え方にもよるのかも。図書館。 読了日:8月3日 著者:山本博文 ようこそ授賞式の夕べに (成風堂書店事件メモ(邂逅編)) (ミステリ・フロンティア)の感想 成風堂シリーズ初読。1作目をすっ飛ばしていきなりこれを読んだのは、ひつじ君たちも活躍する邂逅編だったから。関係者が最初から誰かにきちんと相談してれば、成風堂の2人もひつじ君たちも苦労せずに済んだのにね。でもみんなが、本を、書店で働く事を、大切に思う気持ちからそうなった事。事件そのものも、本に対する愛からなのか、なくなってしまった小さな書店への愛着なのか、恨み事なのか、もっと別の何かなのか、最後まで先が知りたい一心で読ませる話だった。ゲスト出演かと思ってたひつじ君、大活躍で嬉しかった! すみません図書館。 読了日:8月3日 著者:大崎梢 虹の橋富士見二丁目交響楽団シリーズ外伝 (角川ルビー文庫)の感想 久しぶりの悠季の語りが嬉しかったです。50冊目でしたか! 本編が終わって、いや実は悠季の留学以降は、長い長い後日談なのかもと思いつつ、続きを楽しみにして来ました。こうなったらグインサーガを目指す勢いで頑張ってください。それにしても貞光くんの今後が気になりますね。 読了日:8月2日 著者:秋月こお 読書メーター
by hitokohon
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